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私
:今日、用事で東京にでかけたよ。
行きは小雨だったが、帰りは晴天。
往復の電車の車中で読むために、ちょうど、 今日発売の「文藝春秋」4月号
を買ったよ。
「 文藝春秋
」では毎号、トップに数名の人の 短いエッセイ
が載っている。
常連は 阿川弘之
氏と 塩野七生
氏だね。
A氏 : 塩野七生 氏はローマ在住の女性作家で、「 ローマ人の物語 」という大著があるね。
私
:俺は読もうとして買い出したんだが、 積読
になりだしたんで諦めたね。
その 塩野
氏が、今月の「 文藝春秋
」で例の 沖縄返還当時の「密約」
についてエッセイを書いているね。
氏は、 イタリア
が第2次大戦でとられた トリエステ
が未だにイタリアに返還されないのと比較して、 沖縄返還というのは国際上でも
例の少ない平和時の返還
であるという。
塩野
氏は、「 密約
」があったからこそ、 沖縄は、そこに住む人々ともに日本への帰還が実現
したという。
60年安保の騒ぎがあった中で、 返還を実現するには、他に方法がなく、 ウソ
をつくしかなかった
だろうという。
A氏 :外交の当事者の 若泉敬 氏が「 他に方法はなかったと信じている 」と書き遺したというね。
私
:当事者は断腸の思いでやったことで、 後でとやかくいうのは、人間世界を知らない人の感覚
だと 塩野
氏は厳しいね。
しかし、 80年代もウソをついていた政治指導者は別の問題
だという。
国民もマスメディア
も、冷酷な国際情勢に目をつぶり、 無知で怠惰で安楽
をすごしてきたとさらに厳しいね。
最後に「 北方四島
」がいまだに返還されないのは 、「密約」づくりができなかったからかもしれない
、と 塩野
氏はしめくくっている。
外交というのは大変な冷酷な世界を相手に駆け引きがあり、政治家はそれなりの覚悟は必要だろうね。
鳩山首相には、普天間問題で、 そういう駆け引きのできる腹 はあるのだろうか。