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Ryu-chan6708

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2010.04.25
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:いや、この論稿を読んで驚いたね。
戦時中の日本の戦争映画 のことだよ。
  俺は小学生のとき、近くにある映画館で映画をかなり見た覚えがあるが、今は鮮明な記憶がないね。
  記憶にあるのは 嵐寛寿郎 の「 鞍馬天狗 」と「 西住戦車長伝 」くらいのものかね。
 たしか、小学生は学校が許可した映画以外は見られなかったと思う。

  ところが、 1943年の春 ハリウッドで活躍する映画監督グループ 1937年から1941年までに製作された 20本ほどの日本映画 を見直して、それらが 欧米で作られた秀作に肩をならべる 見事な作品 だという点で意見が一致 したという。
  有名な フランク・キャプラ 日本映画 チョコレートと兵隊 」を見た後
  「こんな映画にわれわれは勝てない。
あんな映画をわれわれが作れるのは10年に1度だろう。
われわれにはこんな俳優たちもいない」
  と声をあげていったという。

  「 菊と刀 」の著者 ルース・ベネディクト は、 日本の戦争映画が芸術作品として卓越していると賞賛 していたという。

A氏 :驚いたね。
  そんなに戦争中の日本映画は優秀だったのかね。

:それ以外に、 驚くべき特徴 がある。
  アメリカの戦争映画などに出てくるような、 筋骨隆々とした英雄 も、 サムライ型の英雄 も登場しない。
  映画では普通の兵隊が主に描かれている。

西住戦車長 は戦死して「 軍神 」と言われたが、平凡な生い立ちと静かな死しか扱っていない。
  彼は中国兵に撃たれるが、死までしばらく息があった。
  しかし、 美辞麗句をならべた別れの挨拶 をするのでもなく、 天皇の名 を口にのぼせるでもなく死んでいく。
死んでいく瞬間のシーン はなく、 西住の指揮官 が死者の枕元に蝋燭を持って座り
  「 彼はよく眠っている---彼はいい奴だった---まるで生きているようだ
  とつぶやいて映画は終わる。

   そして、 奇妙なことに、「敵」が出てこない。
「敵」は言葉の上か、影である。
   だから「敵兵」をバタバタ倒すシーンはない。
日本刀 を振り回し、相手を斬りまくる チャンバラシーンはない。
  「 百人斬り 」なんて新聞だけの話だね。

ハリウッドの戦争映画 には、 残虐で人間以下の醜い「ジャップ」 が「 」として出てくるが、その「 」に相当するものは 日本映画には登場しない という。
ルース・ベネディクト
  「 日本映画には、敵の人格化というものがなく、それゆえ、敵に対する憎しみがない
  と言っているという。

A氏 :新聞や他の宣伝では「 鬼畜米英 」をやっつけろということは盛んに言われたが、そういうことは、映画にはなかったというのは不思議だね。

:1930年代、40年代の映画の多くは、 戦争自体が究極の敵 であると表現しているような感じすらするという。
ダワー は、だから、 敗戦後の日本映画 平和主義的、共産主義的な映画が 早期に 現れた事情の説明 になるとしているね。

A氏 :ここにも 戦時中と戦後の連続性 があるね。

:そして、 日本の映画史 にこれらの 戦争時の日本映画 無視できない存在 ではあるね。







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Last updated  2010.04.25 08:19:55
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