PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
私
:予約が多く、 3ヶ月
ほど待って図書館から借りた。
1日で読了
した。
6月3日のブログ
によると借りた動機は 日経ビジネス
の「 著者に聞く」欄
を読んだからとある。
「 社会派心理小説
」とあるね。
6編の短編小説
からなり、いずれも 小説新潮
に載っていたものを単行本にしたものだね。
A氏 :本の題名の「 プライド 」とは、日本語の「 誇り 」「 自尊心 」「 自負心 」「 矜持 」にあたるものかね?
私
:この単行本の「 あとがき
」で、著者は「 心にプライドを持て!」
と題して書いているが、「 己の生き方に 矜持
があれば、どんなことでも乗り越えられる---。」
とあるね。
著者は、 バブル崩壊以後の日本人
に関心があり、現代日本社会で働く人々のプライドに関心を持って、短編を書いたという。
著者は、 日本人はもっと日本人はプライドを持って生きるべきだ
という。
闘う姿勢を忘れない、同時にプロとしての責任を持つ--
-。
そんな" 大人
"が増えれば、 この国は不死鳥のように蘇る
のではないかという。
6つの短編の最初は「 一俵の重み
」で 農林水産省の コメのプロとしての官僚が主人公
でそのプライドだね。
仕分け
が登場するね。
著者はあまり、仕分けや 蓮舫
議員
に好意的でないようだね。
主人公の官僚が 大臣に直言
して怒りを買うところもある。
A氏
:そういう プロの官僚
の扱いがうまくなくて、 長妻大臣は交代
したのかね。
逆に、下の言うことに弱い 全共闘世代の菅首相
は、 官僚の強い進言
に取り込まれたのかね。
私 : 2作目 は「 医は・・・・ 」という短編で、 心臓外科医が主人公 だね。
3作目 は「 絹の道 」で、蚕を育て生糸をとり、着物を織るという 一貫したものづくりを志す女性が主人公。
4作目 は「 プライド 」と題してある老舗の食品メーカーの賞味期限切れの材料を使ったというスキャンダルをめぐり、その工場の 菓子職人のプライド を扱っている。
5作目 は「 暴言大臣 」でこれはあまり、プライドと関係ないと思ったね。
6作目 は「 ミツバチが消えた夏 」で、 あるカメラマン が、 養蜂 をやるようになって、遭遇したトラブルを扱っているね。
著者が「あとがき」で力むほどの内容ではなかったと思うがね。
ところで君は「 マズロー欲求5段階説 」というのを知っているかね。
A氏
: 人間の欲求
は低次なものから高位なものまで、 5段階
になっているという説だね。
第1段階が生理的欲求
第2段階が安全に対する欲求
第3段階が帰属と愛情の欲求
第4段階が自尊の欲求
第5段階が自己実現の欲求
私
:そうだね。
プライド
は、 第4段階に関する欲求
かね。
この本の短編は、 第4段階と第5段階が混在
しているように思ったね。
いずれにせよ、敗戦直後の 荒野の第1段階
から、今、 第5段階
に日本は来ているんだが、なれない段階なので、多くの人は 社会的に対応が不十分
なんだろうね。
中には、 第1段階の人
もいるしね。
それに 秋葉原無差別殺人事件
の 加藤智大
は、 何のプライド
を傷つけられて、 何を自己実現
したかったのだろうか。
こういう問題は短編小説では難しいと思ったね。