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【送料無料】2020年、日本が破綻する日
私
財務状態
を正しくみるのに、 貸借対照表
( バランスシート
)を作るね。
国も同様だね。
2007年度の「
一般会計+特別会計
」の バランスシート
をみると、 資産700兆円
、 負債980兆円
だから、 約280兆円の債務超過
となっている。
980兆円の負債
を「 総債務
」というのに対して、この 資産・負債の差額
を「 純債務
( ネット
)」という。
「 総債務
」は 対GDP
で 約190%
だが、「 純債務
」では 約60%
だね。
A氏 :よく日本は 資産 を多く持っているから「 純債務 」で考えれば、 財政状態は深刻ではない のではというのはここから出ている楽観論だね。
私 :しかし、 国の資産 には道路や 河川 など 市場で売って金に変えられないものが多い 。
A氏 : 国が売却できる資産は限られている から、 債務 を 純債務 ( ネット )でみれば大丈夫という主張は間違いということか。
私
:企業だと 債務超過
になれば破産だが、国がすぐに破産しないのは、国が「 課税権
」をもつからだね。
しかし、現状のままだと 国の借金が家計貯蓄を食いつぶす可能性
があるので財政破綻のリスクは毎年上昇するという。
ところで、 このバランスシートに載っていない債務 があるんだね。 「 暗黙の債務 」という。
A氏
:なんだい?
「 暗黙の債務
」とは?
私:日航の経営破綻問題
で、 日航のOBの企業年金半減
が問題になったね。
企業が独自で年金制度を行っている場合、 バランスシート
にそれを載せることになっているんだが、国の場合はそれがない。
だから、「 暗黙の債務
」というんだろうね。
この本ではなんだか難しい理屈で説明しているね。
例えば、年金の例で言うと、これは 現役世代が老人の年金を負担する方式
だ。
これを「 賦課方式
」という。
少子高齢化が進むと、これが借金となるということかね。
このような問題が 社会保障
( 年金・医療・介護
)の「 暗黙の債務
」で専門家の試算では 年金750兆円
、 医療・介護が
400兆円
だという。
これにバランスシートで明らかな 借金 980兆円
を加えると 約2100兆円
(対GDP比で 230%
)の債務を抱えていることになり、「 暗黙の債務
」も考慮すると、国は 1430兆円
の 膨大な債務超過
の可能性があるという。
A氏
:すると日航同様に、この「 暗黙の債務
」を圧縮するには OBにしわ寄せ
が行くね。
すでに 年金の支給開始年齢の段階的な引き上げや、年金削減
などが行われてきているね。
私
:見かけ上、 増税
と異なるが、実質的には後の世代は、 先輩世代より少ない年金を受けるのだから、その差額は 増税と同じ効果
をもっているね。
その「 痛み
」を緩和するために、 段階的増税
や 保険料の段階的引き上げ
は、その間に 債務が膨張
するから、かえって、 若い世代や将来世代への「ツケ」先送りの一種
となっているだけだね。
A氏
:おれたちの 先輩は手厚い年金
を受けていたが、だんだん、世代が若くなるにしたがって、年金額も減り、支給開始年齢も上がってきているね。
世代間の不公平
が存在するね。
私
:だから「 暗黙の債務
」を政府が圧縮する場合には、財政や社会保障の持続可能性のみでなく、 世代間の公平性も確保する視点が重要
だと著者は主張しているね。
2004年度年金改革
は、 年金財政の持続可能性
を高めるのに一定の貢献をしているが、 世代間格差
については依然として改善の余地が多いという。
明日は「 埋蔵金 」問題に移ろう。