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【送料無料】大いなる不安定
私
: ヌリエル・ルービニ
氏は、 2006年9月
という早い時期に、 2007年から2009年
の 金融・経済危機の到来を予測
していたことで有名になったとのこと。
当時、訳者の 山岡洋一
氏は、 ルービニ
氏のブログを読むのが毎朝の習慣になっていたという。
著者によると、 今度の金融・経済危機
は 百年に1度
という突発的に、偶然に発生したものでなく、 資本主義の歴史には何回もあった
ことだという。
この本は、 アメリカの住宅バブル
から、 CDD債
による リーマンショック
などの 金融崩壊
までの詳しい内容をくどいほど繰り返し述べている。
しかし、それはもう、ご承知のことなので、 400ペイジ
を超える大著なのでとばして読んだよ。
A氏
:経済学者で、この 金融・経済危機を予告した人
は少なかったようだね。
むしろ、 活発な金融活動を歓迎
していたとも言えるね。
「 市場は適正な価格を決定する
」のでなく、「 適正をはるかに超えた価格
」での 住宅バブル
だね。
私
:俺の興味があったのは、 これからの回復予想
だね。
アメリカ
に対しては、やはり、 貿易赤字や、財政赤字
を問題にしているね。
その赤字を 中国
が アメリカ国債などの購入
でカバーしている。
著者は、 中国
は事実上、 アフガニスタンとイラクでの戦費
を引き受けているのであり、 金融システムの救済と医療保険制度改革に要する費用
は言うまでもないと厳しいね。
A氏 : グローバル・インバランス だね。
私
: 中国の問題点
は、 GDPに占める個人消費の比率が
16%
と極めて低いことだ。
社会保障の不安から、 消費でなく貯蓄
にまわる。
逆に、 アメリカ
は 78%
と極端だね。
両国がこの中間の値まで、改善されるのが好ましいね。
A氏 :将来、 人民元 が ドル に代わって 基軸通貨 になるのだろうか。
私
: 中国
はGDPで日本を追い越したが、次に アメリカ
を追い越すだろうという。
しかし、 中国
の金融は開放的でないので、 基軸通貨
となるには、問題が多いとしているね。
A氏 : ユーロ はどうかね。
私
:著者は、 ギリシャやスペインなどの財政危機
で EU
そのものの 分裂
を危惧しているね。
日本
についてもふれていて、 社会の高齢化と移民受け入れに対する否定的な姿勢
によって、 人口動態の面から経済成長が抑制
されているという。
A氏 : 日本の人口動態問題 はこのブログの「 デフレの正体 」で扱っていたね。
私
: サービス業の非効率
、 終身雇用などの柔軟性に乏しい社会的慣行
、 政治体制の硬直化
をあげているね。
また、このブログで取り上げていた 財政赤字
も大きな問題としてあげているね。
今のところ、 個人貯蓄率
が高く、 巨額の貿易黒字
があるが、長引くデフレや景気の低迷、円高によって、この傾向が進めば、 日本は深刻な財政危機
に向かうだろうとしているね。
この本が書かれているときは、 鳩山政権
だが、 矛盾した政策
を掲げたと批判的だね。
ムダを省くと言いながら、記 録的な財政赤字に依存する政策
をとったという。
郵政の民営化
の見直しで、 ゆうちょ銀行
がその赤字財政を支える 国債
を引き受けていると批判的だね。
この本の原書の題名は「 Crisis Economics:危機経済
」だが、訳書の題名は「 大いなる不安定
」だね。
著者は、これからの グローバル経済
も「 不安定」
要素が多いことを指摘
しているね。
今回の危機は 必要な改革を推進するための機会
を与えてくれている。
この 機会
を活かさなければ、 さらに深刻な破壊的危機の種
をまねくことになるだろうという。
そして、この 機会
はまさに貴重であり、 これをムダにすれば悲劇的
であるとして、この書を終わっている。
それにしても、その前に 日本の政治は大変な危機に直面 しているね。 大きな展開 が起きるだろうか。