PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
A氏
:この本の下巻は先に読んでいて、 このブログ
にあるね。
上下逆
に読んで違和感はなかったかね?
私
:特になかったね。
逆に 下巻の各論
を読んでから、 上巻の一般論
を読むので、全体像が開けた感じだね。
ただ、下巻の「 文字」についての一般論の重要性
が、上巻を読んで知ったのは問題だったね。
歴史学者 アーノルド・トインビー
の有名な大著「 歴史の研究
」があるが、 トインビー
は 23の先進文明
に興味をもったが、 先史時代
にさかのぼり、文明への違いへの追及はないという。
人類史
について書かれたその他の本も 過去5000年間のユーラシア大陸の先進文明に焦点
を当てたものが多く、 コロンブスのアメリカ大陸発見以前に存在していた先住民文明
にはほとんどふれられていないという。
著者は、日本語版への序文で、世界的に著名なアメリカ人の歴史学者が、著者の本を評して「 逆転の人類史
」と言ったとしているね。
A氏 :何が逆転したのかね?
私
: 欧米の歴史家
が 人類史
について本にするときは 、ヨーロッパの歴史
と ヨーロッパからの移住者によって建国されたアメリカ合衆国の歴史
に焦点をあてるのが普通だ。
その他は 中国
については簡単にふれるが、 その他の地域の歴史
については、 過去500年におけるヨーロッパの植民地主義
とのかかわり以外はほとんどふれていない。
ところが、この本は 東アジア及び太平洋地域
も多くとりあげている。
その意味で「 ヨーロッパ中心の人類史からの逆転
」だね。
著者は、 太平洋地域及び東アジア
で 36年間にわたって研究調査活動
を行ってきたという。
それがこの「 逆転
」の背景にあるね。
A氏 :なんで、 1 万3千年前 にさかのぼるの?
私
:人類が アフリカで誕生
してから、世界の主な大陸や島々に広がるのが 1万3千年前
だという。
その頃、 各地の人類は等しく狩猟生活
をしていた。
すなわち、 同じスタートライン
にいた。
それが、何故、その後、何年もたって 文明の差
が出たのかというのが、この本の主題だね。
特に ヨーロッパ文明の優位性
はなんでできたのかだね。
これは下巻で答えが出ていたがね。
A氏 : ヨーロッパの優位性 とは何だったかね?
私
:その代表的な例として、 スペインとインカ帝国の衝突
をあげているね。
1532年11月16日
、 スペインの征服者 ピサロ
と インカ皇帝アタワルパ
が ペルー北方の高地 カハマルカ
で衝突した。
スペイン兵 約2百名
は インディオ 約1万人
と戦うが、 棍棒くらいの武器
しか持たない インディオ
に対して、 銃、剣
という 武器
と騎 兵60人
による 騎馬が凶器
になる。
A氏:
この 300年前
に蒙古の チンギス・カン
が騎馬でヨーロッパに侵略して モンゴル帝国
を作っているね。
馬
は自動車がない時代の 戦車
であり、 軍用輸送の動力
だね。
私
: インカ帝国には馬はなかった
。
それに ヨーロッパ人
は 疫病に免疫
になっていて、逆に インディオ
は ヨーロッパ人が持ち込んだ疫病に弱かった。
インディオ
は ピサロ
がくる前に パナマ地方
に移住してきた スペイン人の天然痘に感染
してそれにより多くの人が死んでいる。
それは、ヨーロッパ人が戦争などで殺した人より多いという。
そして、インディオが何故、逆に スペインに侵略
しなったといえば、彼らは 外洋船
も 航海技術
もなかった。
そして、 インディオ
には 文字
がなかったので、 相手についての情報量
にも大きな差があった。
A氏 :なるほど、当時から 1万年以上前 には、 同じ狩猟民族のスタート だったのが、なんで ヨーロッパ だけ、 馬、銃、剣、外洋船、文字、免疫 をもつようになったのかだね。
私
:著者はそれは 人種的な問題
でなく、 自然条件
の違いが、長い間、積み重なって、文明の大きな違いに発展してきたことを詳細に追及していくね。
これが本当にある意味での 世界史
だね。
明日は、その文明の力の相違が何故できたのかという話題に移ろう。