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【送料無料】ネット・バカ
私
:図書館から大分待って借りた。
題名は日本版でつけたもので、原書の題名は「 THE SHALLOWS
」だね。
英和辞書をひくと「 浅瀬
」とあるが、他に「 考えが浅はかな、浅薄な、表面的
」とあるね。
A氏 :そうすると、「 ネット・バカ 」は 意訳 だね。
私
:著者の 2008年
に雑誌に掲載した論文に「 グーグルでわれわれはバカになりつつあるのか? Is Google Making Us Stupid?
」というのがあるというから、意訳は当たっていると言えるね。
そして、著者自身は、 ネットに浸かって脱失
できないから、問題提起は深刻だね。
考えてみると、 人の知的な活動
である 読み書きの道具
が変わってくると 脳の思考のパターン
が変わってくるかもね。
俺は、 30年ほど前
に ワープロ
をやり出し 漢字変換
になれてから、 手で字を書かなくなった
。
どういう現象が出たかというと、 手で漢字
を書こうとすると、 小学生レベルの漢字
を忘れていることがある。
筆順
もまどう。
手書きの漢字
も下手になった。
自分の名前
がきれいに書けない。
A氏
:俺もそうだね。
パソコン
を使うから、 漢字
をパソコンが 羅列
してくれ、 適当なものを選択するだけだ
。
便利できれいな漢字
に プリント
できるといって手書きをしなくなっているから、 漢字の筆順
はもう忘れたね。
私 :実は、この本を読んでいるうちに、 欧米 では タイプライター が使われ出して、 手書きが減っていることを連想 したね。
A氏
:俺達は 学生時代
に アメリカ映画
を見て 欧米のタイプライター
を羨ましいと思ったね。
その35年後
に俺達もワープロ、パソコンの キーボード
を叩いている。
私
:しかし、この本では、 タイプライターの使用と思考の変化の関係
もとりあげているね。
その一例として ニーチェ
の例をあげている。
ニーチェ
は執筆に行き詰まり、悩んでいるときに、 タイプライターを購入
した。
ブラインド
で打てるようになり、行き詰まりを解決した。
当時の新聞は「 これまでになく体調の良くなったニーチェがタイプライターのおかげで執筆活動を再開した
」と報じていたという。
しかし、 ニーチェの親友
は、 ニーチェの文体にある変化
が現れていることに気づいたという。
文がタイトになり電報めいたもの
に近づいたという。
A氏 :こないだ「 若者よ マルクスを読もう・20歳代の模索と情熱 」でふれた マルクス は タイプライター を使ったのだろうか。
私
:よく知らないが、 ニーチェ
がタイプライターを買ったのは 1882年
で マルクス
が死んだのは 翌年
の 1883年
だから、 マルクス
は 手書き
ではないのかね。
だから、 文章が熱情的
なのかね。
俺は、 ドイツ語
はわからないが、翻訳で推定するだけだがね。
もし、 マルクス
が今の インターネット時代
に生きていたら、「 浅瀬
」 的思索
で終わり、 深い模索
が必要な マルクス主義
は生まれなかったかもね。
A氏
: 大工
が ハンマー
を手にすると 大工の脳
にとってハンマーは 手の一部
になる。
しかし、 ハンマーを手にした大工
は、 自分の手
を、ハンマーを使うようにしか使うことはできないね。
私
: あらゆる道具
は、 可能性
を開くとともに、 限界を課す。
使えば使うほど、われわれは、 その道具の形式と機能
に合わせて 自分を仕立て直していく
ことになるね。
この本は著者が ブロガー
のせいか、 40ページを超える引用「注」、5ページの索引
などがあるが、 本文300ページ
ははかき集めの感がして読みにくかった。