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A氏
: 立川談志
師匠
がなくなったね。
俺は、若い時、落語は好きだったが、特に好きな落語家はなかったね。
次第に落語からは遠ざかっていたね。
談志の落語は、テレビ時代にちょっと聞いたが、独特の語り口だね。
私
:俺は、落語は 桂文楽
ファン
で、亡くなってからは落語自体はあまり聞いていないね。
文楽
の落語は「 花火」
を連想させるね。
A氏 :花火?
私
: 花火
の音は 、ドーン
という軽い発射音の後、しばらく 間(マ)
があって、次に ドカーン
という空での音が テンポ
よくつながる。
花火の華麗
さよりも、この音の歯切れのよさと、この2つの音の間(マ)が好きだね。
したがって、音と煙だけの 昼の花火
も好きだ。
昔は、今のようにバンバン花火を連続して打ち上げるのは少なかったので、 このリズムと間(マ)が感じられた。
鉄砲でいうと一発ずつ弾を込めて撃つ方法だが、今の花火は 自動小銃
のようなものだね。
間(マ)
の快感がすくないね。
A氏 :それと 桂文楽 の落語の関係は?
私
:文楽が好きなのは、 テンポ
が早いからだね。
声も高い。
このため、逆に嫌う人もいるようだ。
しかし、 立川談志
よりも 近代
を感ずるね。
俺は、 文楽のテンポ
を 花火
にたとえたことがある。
高い声
は花 火の音
であり、間(マ)がよいことが似ている。
A氏 :それで 花火 と関係するのか。
私
:存命中に LP
の録音盤が10枚ほどセットで発売になったので購入したよ。
しかし、 LP
は維持管理が大変で、結局、あまり聞かなくなったね。
そのうちに、同じ特集で CD
が発売されたので、これを購入し、 LPは廃棄
だよ。
A氏
:浪費と環境問題が気になるね。![]()
私
:しかし、 落語
は音だけでなく、 身振りのうまさも
あるね。
CD録音ではこれが見えないのが欠点だ。
文楽の 古典落語
には現在の「 放送禁止用語
」が多い。それは、目の見えない人が見えるようになるという話が2つほどあるからだろうかね。
これらは身振りを使うから音だけでは分からない落語だね。
A氏 :DVD時代の人でないからね。
私
: 文楽
のように 速いテンポの落語
は、年をとってから大変だろうね。
そのせいか、 柳家小さん
はスローテンポなので逝去する直前まで、一応、寄席を無難にこなしていたようだ。
しかし、 文楽
の 最後の寄席
は、途中で話を忘れ、「 また、勉強して出直してきます
」で退場して終わったという。