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私
: GATT
によって、各国の関税を下げる交渉は、 1947年
から始まるが、大きな多国間交渉は、 1964年から1967年
まで続いた「 ケネディ・ラウンド
」だね。
アメリカは、日欧の復興が終わった 1960年代
から、貿易黒字が減少しだした。
ドルの基軸通貨
としての不信が始まり、唯一の 金本位制
のアメリカに対して、各国が金との交換を要求するようになった。
こういう アメリカ経済の変化
に対応して ケネディ大統領
は 輸出振興
を打ち出し、各国の 関税 50%
引き下げ交渉
に乗り出した。
「 ケネディ・ラウンド
」の名前はそこからきている。
A氏 :現在の TPP への アメリカ参加 が、 輸出振興による雇用増大 という オバマ大統領 の政策が背景にあるのと似ているね。
私
:「 ラウンド
」というのは、ボクシングやゴルフの「 ラウンド
」と同じで「 一巡して決着を見る
」という意味だ。
「 ケネディ・ラウンド
」は参加 62カ国
が原則として「 一括・一律・均等
」に関税を引き下げるという 包括交渉方式
がとられた。
その成果は 約3万品目
の貿易対象品の平均 35%
の関税引き下げとなった。
この「 一括・一律・均等
」はもめにもめて、狙った 50%
引き下げは 有税品全体の65%
にとどまった。
しかし、それまでの一連の「 ラウンド
」とは貿易金額的に桁違いの 自由化効果
を勝ち取った。
A氏 :ケネディ大統領の偉業だね。
私
: GATT
の次の「 ラウンド
」は 1973年
から 1979年
までの「 東京ラウンド
」だ。
このときに新たに問題になったのは「 非関税障壁
」だね。
特に日本の「 非関税障壁
」が問題になる。
A氏 :日本の流通過程の複雑さ、品質の厳しさ、国内産業の保護、日本語の書類の煩雑さなどだね。
私
: 日本語
そのものが「 非関税障壁
」だという極論も出たという。
「 東京ラウンド
」では、 農業分野
が本格的な関税引き下げ対象となる。
その次に 1986年
から 199
4年
までの「 ウルグアイ・ラウンド
」がある。
ここでは、従来からの 関税・非関税分野
に加えて、 投資・サービス・知的所有権・紛争処理の各分野
が交渉対象に加わった。
A氏 :だんだん、 TPP に近づくね。
私 :しかし、対象分野の拡大は、 GATT の範囲外となり、 1995年 、「 WTO ・World Trade Organization・世界貿易機関 」の設立ともに、そちらに移行する。
明日は、 WTO の話に移ろう。