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A氏 :今朝の朝日新聞の朝刊の「 私の視点 」欄で、スポーツライター 島沢優子 氏と首都大学東京特任准教授の 佐々木宏 氏の二人が、例の 大阪市立桜宮高校のバスケットボール部員の自殺 に関連して、「 スポーツと体罰」 の関係を述べているね。
私
: 島沢
氏は、高校のバスケット部時代、監督に 56発
、コブシで殴られたことがあるという。
「 暴力のバトン捨て去ろう
」として、問題点を3つあげているね。
第1
は、暴力で育てられた選手がコーチになれば、同じ方法論をとるだろうということだ。
「 殴る蹴るで育てる
」の バトン
が リレー
されること。
第2
は、スポーツの現場で 暴力に頼らない指導論
が確立されていないこと。
指導概念を持つサッカー
でも全国上位の少年クラブの監督の中には選手を殴る人が存在するそうだ。
第3
は、指導者と選手・親の支配、依存の関係。
A氏
:もう一人の 佐々木
氏のコメントは「 コーチング必修で体罰防げ
」と、たまたま、島沢氏の 第2
の指摘に対する回答になっているね。
佐々木
氏は、今度の 桜宮高校
の問題でマスコミや行政のキャンペーンで、社会的に スポーツの体罰への監視が強化
されて、一定の効果をもたらすだろうが、抜本的に抑止されるとは考えにくいという。
私
:それは、教員育成課程に「 学習コーチング
」科目を必修化していないからだという。
教員は 具体的な教育方法
、すなわち、 ツール
を知らないために、 自己流の体罰
に頼るというわけだ。
教員養成課程 で「 学習コーチングスキルと理念」 を獲得し、教育の本質を知った教員の卵たちは、 体罰による「外的な動機付け 」がいかに 不合理 で、社会の 生産性を低下 させるかを知るだろうと 佐々木 氏は言う。
A氏
:そう言えば、朝日新聞ではスポーツの頁で、先週から「 スポーツと体罰
」という連載コラムをスタートしているね。
今朝は9日目で、 桜花学園高校
女子バスケットボール部の 井上真一
監督
のコメントが載っているね。
私
: 井上
氏は、 昨年12月
の全国高校選抜優勝大会で 高校通算 51度目
の全国制覇を果たした名監督だね。
氏は 早大
に進学して バスケット部
に入った時、 いじめに近いシゴキ
を受け、すぐにやめたという。
大学の卒業論文には シゴキによる死亡例
など、 スポーツが抱える矛盾点
について調べたという。
指導者
は 選手を大切
にし、 選手
は 指導者をリスペクト
するという、指導者と選手の 信頼関係
が大切だという。
A氏 :だから、監督として高校通算51度目の全国制覇という好成績を果たしたんだね。
私
:この連載コラムの5日目には、 元ワシントン大アメフット部
の 吉田良治
コーチのコメントが載っているが、 米国では暴力による指導が容認されることはない
という。
コーチが暴力やパワハラなど、 選手の人権を無視する指導
をすれば 即解雇
だという。
学校は違 反
があれば、 徹底的に調査する機関
を持っている。
A氏
:しかし、それもここ 30年
くらいの努力の結果のようだね。
力や権力で押さえつける指導
では、 従順な人間
が育っても、社会的に貢献できる、 自ら考ええて問題の解決法を導き出せる人材
は育たないという。
私 :昨日のブログの 内田樹 氏のいう 日本の近代化 で育成に失敗した「 胆力 」のある人材は育たないということだね。
7日目のコメント
は、豪州出身の ラグビー日本代表の エディ・ジョーンズ
ヘッドコーチ
のものだね。
ジョーンズ
氏は、13歳の時、授業で米国人の先生に髪の毛をつかまれ「同じ事をしたら許さない」とその場で言ったという。
何が許され、何が許されないか、豪州では小さい時から、 その線引
を親が教えるという。
A氏
: ジョーンズ
氏は 日本のラグビー文化
を学ぼうと、 テレビドラマ
「 スクール・ウオーズ
」を見たが、 高校の先生が生徒をたたいていた
のは、選手に対する尊敬の念がなく、いい影響をもたらさないという。
殴るよりも説得して分かってもらうほうが大変だから、 体罰はイージーな方法
だという。
私
: ジョーンズ
氏がサントリーの監督時代、一人の選手が練習を怠った。
監督室に呼び、「 明日練習しなくていい。会社で仕事してくれ
」と伝えた。
彼は翌日、泣いて謝った。
それから彼は変わったという。