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私
: 毎日曜日の朝日新聞
にはいくつかの選ばれた本の書評が載る。
これらは4頁にわたる 読書欄
にあるが、いろいろなコーナーに分かれている。
まず、「 ニュースの本棚 」というのは 最近のニュースに関する本の紹介 だね。
今週は、 伊勢神宮 と 出雲大社 に関する本を数冊とりあげている。
A氏 :今年は、 伊勢神宮の20年に一度の遷宮 と 60年に一度の出雲大社の遷宮 が重なる 記念すべき年 だね。
私
: 出雲大社
の 祭神
は 大国主神
( おおくにぬしのかみ
)で、神社は 壮大な社殿
で、本殿の高さは 40メートル
あったようだ。
山陰を中心
に 東は北陸や信濃
まで及んでいた 出雲王国の栄光
を長くとどめる モニュメント
のようにみえるという。
A氏 :明治に 国家神道 が整備されると、全国の神社は 伊勢神宮を頂点にランク付けされ 、 出雲大社 は否応なく、その 下位にランク されるね。
私 : 天皇や皇族の参拝 も 出雲大社 より 伊勢神宮 のほうが多くなる。
三種の神器
の一つとされる 八咫鏡
は 伊勢神宮内宮の神体
とされ、 分身
が 皇居の宮中三殿の一つである 賢所
に安置されるようになる。
しかし、 伊勢神宮の遷宮
では、 この八咫鏡を実際に見た天皇は誰もいない
という。
A氏 :「 昭和天皇独白録 」によると 昭和天皇 は
「 敵が伊勢湾付近に上陸
すれば、 伊勢熱田両神宮
は直ちに敵の制圧下に入り、 神器の移動の余地
はなく、その確保の見込が立たない、これでは 国体護持
は難しい」
と述べ、 降伏を決断させた
という。
私 : 原爆 でもなく、 ソ連参戦 でもなく、「 見えない鏡 」が「 ポツダム宣言」受諾 を 決断 させたということになるね。
一応、数冊紹介された中から、 中公新書の「伊勢神宮
」を図書館に予約した。
本格的な書評コーナー
のほうで興味を持ったのは、「 忘却のしかた、記憶のしかた・日本、アメリカ、戦争
」という本だね。
ジョン・W・ダワー
の著だ。
A氏
: ピュリツァー賞
を受けた 占領下の日本社会を描いた有名な
「 敗北を抱きしめて
」を書いた 日本学者
だね。
このブログでも 2006年
に 読書記録
を 6回
にわたりまとめているね。
私 : 評者 は、この良書を、 イラク戦争 で 日本占領経験 を引き合いに出した 米国当局は読んでいない という。
A氏 : ブッシュ大統領 は、最初、 イラク戦争を正当化 するため、 イラク は敗けた後は、 日本のような安定した民主国家 になるだろうと言っていたからね。
私
: ダワー
は、 イラクは日本に似ていないと指摘
している。
事実、 戦後のイランは未だに混乱状態だ
。
米国当局の日本の勉強不足
だね。
むしろ、 国連に反して 単独で中東に攻め入った米国 こそ、 満州事変から15年戦争の泥沼に入った日本に似ている という。
A氏 :日本で 戦争責任 があいまいになった原因も、 天皇の責任を不問に付した米国の占領政策 にあり、責任という言葉は空疎なものになるという。
私 :また、 ダワー は、日本人は 戦前の侵略と残虐行為 をみとめることができずにいる、という見方が 米国 でも広がっているが、 米国は原爆を残虐行為として認めておらず 、 日本人の「歴史的忘却」を非難する資格はない という。
A氏 :日本を見ることが直ちに米国を、そして世界を見直すことになるということか。
私 :図書館に予約した。
理性をもって、日本をみつめている ダワーの著書 を読むのは、 7年 ぶりだね。