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2002年 に 米政府当局者 たちが フセイン打倒後のイラク に期待される 解放と親米への方向転換のモデル に 日本の占領の成功 を思い出していた。
A氏 :当時の ブッシュ大統領 がそのように言っていたね。
私 :最初は、 日独モデル であったが、 日本はドイツより魅力的なモデル となった。
その理由は、日本は イラク のように 非西洋 であり、 非白人 であり、 非キリスト教 であったからだという。
A氏 : 日本の戦後初期 を知っている人には、 日本の戦後の民主化に成功した重要な要因が、すべてイラクに欠けていることは明らかな のに、なんで ブッシュ政権 は、 イラクの民主化の期待 に日本モデルを持ちだしたのかね。
私
:戦後、日本ではイラクにあるような 宗教的、民族的、地域的、部族的な敵意
は生じなかった。
占領軍に対する日本人のテロは一例もなかった
。
A氏 :日本占領の成功の多くは、日本が「 無条件 」降伏をすることによって、絶対的な権威を勝者に譲り渡したことだ。
そして、 最高司令官ダグラス・マッカーサーの強い支配の
下におかれた。
そして、 農地改革、労働者の組織化を支援し、戦争を禁じ、人権を重視した新憲法を制定し、学校の構造改革、教科書改訂、民法、刑法の改正を行った。
私 :そのような改革が可能だったのは、 戦前の日本に民主主義の強い伝統があった だけでなく、 それまであった官僚機構が生き残り、占領軍に協力 したからだった。
イラク にそのような行政機構を期待することは難しかった。
A氏
:さらに 日本は島国
であり、敵対するような国にからは物理的に切り離されていた。
イラクのように、 いろいろな国と地続きであるという物理的条件
はなかった。
さらに忘れていけないことは、 敗戦後の天皇は、敗戦前の天皇であったこと だね。
私 :このように、 占領下の日本 は、 戦後のイラク にとって、 何のモデルにもならない 。
そのような日本との違いを含めて 甘い見透しで
、イラク戦争に突進したことは、 リアリズムでなく、おそるべき 傲慢
だ
と ダワー
は指摘している。
その 傲慢
さは 日本の15年戦争
のときと似ているという。
A氏
:実際、 イラク
は今も混乱状態だね。
まさに、大きな失敗だね。
しかも、 ブッシュ政権
は、後から、 大量破壊兵器はイラクでは発見されないと国家的なミス
まで発生する。
私
:この本は一貫して書き下ろしたものでないので、 日本の15年戦争の日本人が忘れたい記憶
が繰り返し登場する。
だから、かなり、飛ばして読んだね。
ダワー の大著「 敗北を抱きしめて 」を読んだ俺にとっては、たしかに、この本は「 ダワー入門書 」と言えるだろうね。