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私 : 予備校のベテラン英語講師 に「 最近の 生徒の英語力は落ちているか 」を聞くと「 今の受験生のほうがアメリカで生き残れるだろうが、ペーパー試験では昔のほうができた 」という。
A氏
:俺たちの 英訳の教育
と違い、今の学生は 英語の順序のママ
、「 左から右に理解する
」のだね。
「 訳すな
」と指導するところもあるという。
私
:しかし、 ベテラン英語講師
は、
「 英文の構造や内容を正確につかんでいるか、訳させればわかる。
緻密に読む力がついていない生徒が増えている気がする
」
という。
A氏
:しかし、 センター試験でも東大入試
も、たくさんの英語を読み、聴き、 すばやく処理することを求められる。
「じっくり」「訳しながら」では追いつけない。
受験の世界
も 大量情報処理が求められる時代
になってきたね。
同時に 情報の中身
も軽くなるのかね。
私
:夏休みに 小学校5年生の孫
が遊びに来たので 、「『 暑い
』は英語でなんというのか
」と聞いたら、「 It's hot
」と即答したね。
実はこれは 意地が悪い質問
で、 日本語には主語がない
が、 英語では主語がいるからムリに It
が出てくる。
もちろん、孫はそんな It
の意味
など知らないが、 英語は一応正しく言える
。
A氏 : 英語の緻密な構造 を知らなくてもすらすら言えるというのはそういうことだね。
私
:ところで今、 ビジネスマンの英語力を測定する試験
が TOEIC(トーイック
)だね。
この テスト
を作ったのは 日本人の故・ 北岡靖男
氏
で、 1970年代
のことだね。
最初の受験者は 2773人
。
昨年の受験者
は 約230万人
。
A氏
: 北岡氏
は晩年「 英語学習のための物差しを作るつもりだったが、英語を強制する道具になってしまった
」とぼやいていたという。
私
:「 英語は使わないと意味が無い
」として、 都内で週1回、夜男女数十人が集まって議論する場
があるという。
筆者も参加したが「 英語議論力特訓ゼミ
」だという。
主催者
は
「 日本は『上』がつまっている。世界に出る若い『個』を育てたい
」
という。
A氏
: パランリピックの 佐藤真海
選
手は、 9月の国際オリンピック委員会
での 日本のプレゼンテーションのトップ
を切ったね。
堂々たるスピーチだったね。
彼女は、朝起きたら iPhone
で 英語ニュース
を聴く、移動中も寝る前も海外のスポーツ情報を ネットで読む
、週末は家で 洋画
、と英語学校には行かない「 自己流
」で英語になれるようにしたという。
プレゼンの 英語のイギリス人指導者
は、数度のトレーニングで発音を何箇所か直したものの、 大事なのはどう気持ちをこめるか、伝えたいという思いをどう乗せるかだった
という。
彼女は IOC総会
だけでなく、 記者会見の英語での応答も見事に乗り切っていた
という。
A氏 :彼女は 高校時代 に受験で単語も文法もつめこんだが、今 、蓋があいてぼこっと出てきた感じだ という。
私
:そういえば、もう 30年
ほど前に ディベート
を広めた 松本道弘
氏は、同時通訳もするが、 海外には2ヶ月
くらいしか行っていないそうだ、
その英語力
は FEN
(米軍極東放送網・現在 AFN
)の ラジオ放送
を徹底的に聴いて鍛えたものだという。
1940年
大阪生まれ、 関西学院大学卒
だというから、学生時代は 受験英語世代
だね。
この特集の最後で、筆者は
「 英語教材をいくら勉強してもそこに『言いたいこと』は書いてない
。
言いたいことをいう力をまず鍛える
。
日本語で出来ないことが、英語で出来るはずはない
。
そう思いませんか
」
とまとめているね。
しかし、 主語があいまいな日本語の構造
や、 日本文化
は「 言いたいことをいう力
」を鍛えることにあまり向いていないと思うね。
やはり、 日本語と並行して英語の日本語にない構造
を学ぶべきだと俺は思うがね。
「 言いたいことをいう力
」を鍛える
には英語はいいと思うね。
受験英語
であっても、 自己流
であってもね。