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私 :この欄は、 10回にわたって連載 していて、 21日が最終回 だった。
英語を使う立場に立って初めて、主張したり議論したりする経験が不足していたと実感した人たち を取材したレポートだね。
A氏
:俺も 日本人の英語問題
に興味を持って読んだよ。
トップの記事が 高校生の英語による ディベート
だね。
ディベート は課題に対して相手と議論するので、「 知的格闘技 」とか「 言葉のボクシング 」とか言われる。
英語による ディベート は、 論理力 とともに英語の 読む・書く・聴く・話すの4技能 すべてが要求される「 英語の総合競技 」だね。
私 : 昨年12月 の 全国高校生英語ディベート大会 で、 栃木県立宇都宮高校 が参加 250校 の頂点に立って 優勝 した。
「 言葉の情報量では帰国子女の英語に勝てないが、少ない言葉で反論できるようにした 」という。
A氏
:その 宇都宮高校英語部
は 今年初めにあった トルコの世界大会
に 日本代表
として参加する。
予選の相手
は タイ、トルコ、チェッコなど 8カ国
で 英語を母国語とする高校生ではない
。
それでも スピードや語彙力
は段違いで、嵐のように主張がとんでくる。
ずらずらずらっと論拠を並べ、こちらが出して論拠を次々に打ち破る。
日本勢は惨状だった
。
結果は 8カ国 中、 レバノンに勝っただけで 1勝7敗 。
私
:しかし、この 1勝
は 快挙
で、日本代表として 3年ぶりの勝ち星
だ。
今回も含め、 日本は7回出場し 4勝52敗
。
生徒の話では 日本の学校教育の場 で、 日常的に議論する場がない という。
国際的に「 議論の基礎体力
」が違うようで、これは大人も同じだ。
その体力のない
のを 英語のせい
にしていないかと筆者は言う。
A氏
:自民党の 教育再生実行本部
と 経済同友会
が「 実用的な英語力
を測定する試験
」と位置づけ、 大学入試
に TOEFL(トーフル
)を 導入するように提言
した。
これに 反論が続出
した。
経済同友会の提言 には「 日本企業はグローバルな競争で戦える人材獲得に悩まされており、その要因の1つに日本人の低い英語力がある 」としている。
私
: 海外でのビジネス
がうまくいかないのは 、英語教育が悪いからと他人のせいにしている
ようだと筆者は言う。
昔の受験英語
のように「 文法・読解」中心の英語教育
を受けた人たちが、 メイド・イン・ジャパンを世界に売りまくり、高度成長を実現したのではなかったのか
。
反対の合唱の前 に TOEFL熱 はさめたようだという。
A氏
:ところで、 学校英語
はすでに 20年
ほど前に「 コミュニケーション重視
」にかじをきっている。
その生徒が今、 ビジネスの第1線
にいるはずだ。
その効果に経済同友会は知らん顔かね
。
私 :英語教育については、 40年 近く前に、 元外交官で参院議員の 平泉渉 氏 と 上智大教授の英語学の 渡部昇一 教授 の大論争があったね。
平泉氏 は、 実用英語 を強調し、高校では志望者だけ 英語を特訓 し、 国民の 5% が 実用的な英語能力 を持ち、 大学入試から英語を外せ という試案を提案した。
A氏
:一方、 渡部氏
は、 読解と作文で鍛えた学生
は、留学した後、外国人教授が驚くような伸びを見せるという。
英語の
読み書き重視による知的訓練
の方が、 長い目で見て役に立つ
というのが 渡部氏
の主張だね。
私
:ところで、 意見を異にする両氏
が、 同じ懸念
を口にした。
それは 40年
前の 論争当時
に比べ、 高校生の英語力が下がっている
ということだ。
それは明日、ふれよう。