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私
: 2020年
に オリンピックが東京
にきまったので、この本はまた人気になっているようだね。
俺もこの本に興味が湧いて図書館に予約した。
待ちが少なく、すぐに順番が来たが、手にして驚いた。
500頁
を超える長編だ。
図書館は 返却納期
がある。
他に読みたい本もあったので、この本は諦めて 読まずに返却
したよ。
A氏 :この本は 09年 の 吉川英治賞 をもらっているそうだね。
私
:そうしたら、これが テレビドラマ
になったんだ。
本を読まずにすんだ。
テレビ朝日開局55周年記念ドラマ
にこの「 オリンピックの身代金
」がテレビドラマ化され、 2日連続でそれぞれ2時間で放映された
。
初日は 11月30日
、2日目は昨日の 12月1日
。
いずれもテレビに 録画予約
した。
1日目の分 は、昨日録画で見て、 2日目 は昨夜 テレビ放送をそのまま見た よ。
A氏
:1日で全部通しで見たのか。
俺は、2日にわたって 放送で見た
よ。
私 :今から、 50年位前 の 昭和の町並み が出るので、 撮影のセット作りや登場するバスや自動車も当時の型のものを使って雰囲気 を出していたね。
そして、当時の オリンピックのシーン は 聖火リレーを始め、開会式のシーンなど、当時の記録映画 を使って描いており、懐かしかったね。
A氏 : 時代背景 としては 60年安保 があった後だから、東大構内で刑事が捜査するのは憚れていたね。
私
:犯人は オリンピックの身代金
として 8千万円
の 現金
を要求し、要求をのまない時は、オリンピックを開催できないようにするという、 新聞紙を切り抜いた活字を並べた脅迫状
を警察に送る。
署名は当時、世間を騒がしていた爆弾魔の「 草加次郎
」を名乗り、予告として警察関係の施設を爆破する。
A氏
:テレビでは、 1日目
で大体犯人が絞られるね。
東大生で東北の田舎の出身
。
兄
は東京オリンピックの土木工事のため出稼ぎをしていたが、 過労で倒れて死亡
する。
実は、重労働のため、 ヒロポン
をやっていたための 中毒死
だということが後で分かる。
田舎と東京の生活の経済格差
。
オリンピック開催に伴う近代都市東京を作るための 土木工事労働者への過重な労働と経済格差
。
私
:犯人は東大生の学生運動の組織活動としてではなく、 個人でオリンピックを人質にして世の中の格差に挑む
。
学生運動の学生たちは、オリンピックは国民が期待している活動だから、 オリンピック開催反対は市民の共感を得られない
として、この学生の支援を断るんだね。
A氏
:警察は、この脅迫事件を 徹底的に秘密
にして捜索を進める。
予告爆破
も単なる ガス事故の爆発
にして マスコミに真相は隠す
。
オリンピックは絶対に成功させなくては 警察の威信
にかかわると必死だ。
しかし、犯人は分かったが逮捕できず、ついに 開会式当日
になる。
私
: 主人公の刑事
が、偶然、 点火台
の根本に ダイナマイト
が仕掛けられているのを見つけ、爆発は避けられる。
しかし、これはストーリーとしてはおかしいね。
本来なら、前日に徹底的に疑わしいところは、 しらみつぶし
に調べるべきだね。
点火台なら、本来、すぐに疑えたはずだがね。
さらに、犯人が逃走するのを追いかけ 発砲
する。
犯人は逮捕され、 オリンピックは無事に開催される
。
ドラマとしては面白かった。
この一連の事件は公開されないで終わる。
A氏
:今で言う、 特別秘密情報
だね。
公開60年なら、次の東京オリンピック後に公開だね。
もっとも、この本は、今の 秘密情報保護法騒ぎ
以前の創作だから、それはふれていないがね。
私:この本は、 1964年 のオリンピックを舞台にしているが、 視点は経済格差や地域格差が固定化 してきた 2000年代の視点 で書かれているように思う。
1960年代
は、 高度成長
のはじまりで、皆、多忙で、消費も活発になり、 一億総中流
で今のようにあまり 格差という意識
はなかったのではないかと思う。
格差という意識
が強くなるのは、 2000年代
になってからだろう。
2006年
の 流行語大賞
に「 格差社会
」があるからね。
それにしても、この アジアの最初の東京オリンピック で日本は、 敗戦後の壊滅状態 から、 先進国にいよいよ仲間入りするという国民的な総意 が感ぜられるね。
2020年
の 東京オリンピック
はそれに比較すると、そのような 国民的総意
があまり感ぜられない気がするね。
成熟社会
になったせいかね。