PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
私 : この本も昨日の「 明日の記憶 」」の 荻原氏 の作品だね。連続して図書館から借りた。
中心となるストーリーは 2002 年夏 、サーフィンをやりに来た フリーター の若者 尾島健太 が大きな波を捉えようとした矢先、目の前の大きな半透明の壁が立ちはだかり気が遠くなって意識を失い、 昭和 19 年 夏 の 石原吾一の特攻隊予備軍 に タイムスリップ する。
同時に、 昭和 19 年夏 、 九十三式陸上中間練習機 を操縦している 特攻隊候補 の若者 石庭吾一 の遠くで稲妻が走り、同時に彼には飛行機のエンジン音が聞こえなくなり、前方の視界が歪み意識が遠のいていく。そして、 2002 年 の尾島健太の日本 に タイムスリップ する。
A 氏 : 2 人の若者が 約 60 年 の時間を越えて同時に タイムスリップ して 入れ替わる んだね。
私 :平和な日本で贅沢に暮らしていた 健太 は一挙に 特攻隊員 を養成している 体罰 ばかりの 航空隊 に放り込まれる。一方、 吾一 の方は、 60 年 以上進んだ 日本の贅沢な社会 に放り込まれる。
生きる時代を交換して数奇な運命に陥ってしまった若者が、それぞれの視点から、 太平洋戦争 をどのように見つめるのか。また、 戦争という状況下 で、人間の精神状態はどのように変わってゆくのかを、真剣に考えさせられる問題作だという。
この小説を 2006 年 に TBS で 長編テレビドラマ化 した プロジューサー は「 若い人たちに、もっともっと、戦争について考えて欲しい、そして、今後歴史を語り継いでいく若い人たちに、そうした真実をもっと知って、自分たちのもっと後の世代に語り継いで欲しいと思い、戦争をテーマにした作品を制作することにした 」と言っているね。
A 氏 : こういう 交換タイムスリップ という奇抜な手法で、あの 太平洋戦争 の姿を語るのは興味があるね。
私 :小説では最後はアイママなまま終わっているが、ドラマでは明確にしているね。
俺たち世代は、 小学生時代 に「 天皇陛下のために死ぬ 」ことを真剣に皆考えていて、それが 敗戦 で微塵に砕けた。そして 戦後の繁栄の時代 という、一生の内に 全く違った価値観 の世界を経験した世代だ。だから、この タイムスリップ は自分のことのように感ずるね。
文庫本で 500 頁 近い長編だが、 2 日かかかって読了した。