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私 :この新聞欄は、著名人の生涯についての インタビュー記事 だね。今回は「 昭和史 」の研究の第一人者の 半藤一利 氏( 84 歳)のもので戦争中に生まれた時から初めて、今日で 9 回目 の最終回だね。
A 氏 : 2004 年 出版の 半藤 氏の「 昭和史 」はベストセラーになり、続編とともに 毎日出版文化賞特別賞 を受賞。
私 :今年の秋、「 昭和天皇実録 」が出たので、 半藤 氏は「 昭和史 」を手直しする必要があるかと検討したけど、大きく変えるべきところはなく、昭和の歴史のあいまいな点を、「 実録 」で確認できたのは良かったという。
A 氏 :むしろ、「 昭和天皇語録 」のほうが半藤氏の「 昭和史 」を参考にしたのではないかと言われているね。
私
: 半藤
氏にとって 歴史と向き合う意味
はと問われ
「哲学者の ヘーゲル
は『 人間は歴史から何も学ばない。それが最大の歴史の教訓
』と言いました。私もそうだと考えています。『 歴史に学ぶ
』のは難しいが、『 歴史を学ぶ
』のは人間を知ること。
人間学
として歴史を見たほうがいい」
と答えている。
また、
「日本人とはどういう人間かということは『 昭和史
』の最後のあたりに五つ書いたが、その一つが、日本人は危機的な状況にあっても、『危機は絶対に起きない』と 希望観測的に思いたがる悪い癖
があること。
実際に起きたら、「 想定外
」だと。
それは無責任さを示す 太平洋戦争
でも、危機的状況を脱す すべ
を見つける以前に、 希望観測的に思い込んで事を決めた例
は山ほどあった」
という。
A 氏 : 原発の安全神話 と似ているね。
私 : 半藤 氏は 「 日本人の本質は戦前と変わらない 」が持論で、 集団催眠 にかからなければいいが、と懸念しており、 日本人は冷静に考えないまま、同じ方向に走るのが特徴 。戦争に負けても同じだったという。
もっとも、 半藤 氏は、年を取った人間は未来に責任を持てないから、偉そうには言わないように気を付けているという。
A 氏 : 半藤 氏が長年勉強し続けてきた海軍には「 自分に責任を取れないことは人にやらせるな 」という言葉があるという。
私 :「 今の時代をどう見ますか 」というインタビューに、 半藤 氏は次のように答えている。
「 安倍政権 の周辺には、かなりの知恵者、歴史を学んだ人がいて、先を見通し、きちっと作戦を練っている気がします。知恵者がいるというのは、『 昭和史 』にもあった一種の 参謀本部 ですね。昔の 参謀本部 は秀才が集まって、 タコツボの中 で戦略を練り、秘密を保持し、大いに誤った。似ている気がしています」
また、敗戦の荒野に日本がならないことを祈るね。