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私 :この コラムの記事 は、 ナイジェリア の作家、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ氏の2009年、「シングルストーリーの危険性」という素晴らしい講演 をベースにしているが、 興味深い考え だね。
その考えで 今の米国の大統領戦 をみると、 米国の政治は常に、「シングルストーリー主義」に傾きがち で、(選挙の)候補者は 複雑な問題を簡単な寓話に単純化 する。
(共和党の) ドナルド・トランプ
氏と、(民主党の) バーニー・サンダース
氏はその 代表格
。
あらゆる問題を異質な侵略者のせいだというストーリーに置き換える
という。
A 氏 :彼らによると、 すべての問題は、腐敗し、抑圧的な集団 を見つけ出すことで解決でき、 米国が賃金の伸び悩みに苦しんでいるとすれば、それは複雑な構造的問題 によるものではなく、 国境を越え忍び込むメキシコ人 犯罪者のせい 、あるいは 「銀行」と呼ばれる邪悪な存在のせい 、だというわけだ。
ヒラリー・クリントン 氏は元来、 シングルストーリーを語る人間ではなかった が、 次第にサンダース氏のやり方に同調 するようになってきて、 米全土で最低賃金 を時給15ドルとする主張 に歩み寄ったね。
私 : 最低賃金に関する一つのストーリー は、 企業は未熟練労働者の賃金を減らすことで記録的な利益を得ているというもの だが、 最低賃金を引き上げると、未熟練労働者が不当な扱いを受けるというストーリーもある 。
重要なのは、これらのストーリーのバランスを見いだすこと なのだね。
問題はシングルストーリー ではない。
A 氏 : 米国の刑事司法制度 は、 奴隷制と人種差別のシステムの中で築かれた、という一つのストーリー があり、それは事実だが、 このことが警察の人種差別的な蛮行を許し、過剰な投獄も行われ、個人や家族、隣人たちに打撃を与えてきた 。
だが、 これらと相反する別のストーリー もあり、これらもまた事実で、 投獄は犯罪を減らし、警察活動の積極性の低下は犯罪の増加 を意味する ことにもなる。
私 : どの政策 美徳の裏には不徳があり、一方を追い求めれば、片方が犠牲になる「トレードオフ」から逃れる道はない 。
前進するための唯一の道は、相反するストーリーを念頭に置く能力がある人 を選び、 それができない人を拒むことだ とコラムは言う。
けだし、 名言 だが、 そういう政治家 がいるかが問題だね。