PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
今週は 書評 から、 下記の 3 冊 に興味を持ち、それぞれ 図書館に予約 。
1.『英語と日本軍 知られざる外国語教育史』江利川春雄著・ 武田徹氏(評論家)評
旧日本軍 の 外国語教育史 を調べた著者によれば 帝国海軍 も英語を教えていたが、 才能ある若者を選抜 し、 軍事教練すら省いて日本語を集中的に学ばせた米軍 と比べると 戦略性に乏しい という。
文化の機微にまで通じた語学の名手 を輩出できず、 頂点を極められぬ一方で裾野を広げることも怠り 、 海軍は予備校 から、 陸軍は幼年学校 から それぞれ英語と独語偏重 に凝り固まり、 日本周辺諸国の言語 を本格的に学ぼうともしなかった。
こうした 言語文化の深さと多様性への軽視 が 孤立と敗北を招く一因 となった。
同じ轍をグローバル化 の現代も踏んではいないか ――。
語学教育の「今」の検証にも役立つ温故知新の一冊 だという。
2. 『時代の正体 vol.2 語ることをあきらめない』 神奈川新聞「時代の正体」取材班〈著〉・ 斎藤美奈子氏(文芸評論家)評
中立公正 ぶっちゃって、 近頃の新聞は歯がゆい という、 そんな不満を抱える読者 に 神奈川新聞の一撃は新鮮 だった。
「 ええ、偏っていますが、何か 」。
同紙「 時代の正体」シリーズ に寄せられた 偏向報道だという批判に答えての一文 だったという。
権力のメディア介入に異議を唱えるジャーナリストらの声 が中心となるが、 本書の白眉は自民党が推す育鵬社の歴史と公民の教科書 が 横浜市や 藤沢市 で採択されるまでの経緯 を探った箇所だろう。
自民党改憲案とも重なる愛国的、軍国的な内容 。
背後にちらつく右翼組織「日本会議」の影 。
川崎のヘイトスピーチ から、 安倍首相がビデオメッセージを寄せた「今こそ 憲法改正 を! 一万人大会 」まで、 今般の不穏な動き を追い、 警鐘 を鳴らす。
空気は読まないと公言する一地方紙の面目躍如たる一冊 だと 評者 は言う。
3. 『未来化する社会 世界72億人のパラダイムシフトが始まった』アレック・ロス著 依田光江訳・ 梶山寿子氏(ジャーナリスト)評
今後20年 、 社会を劇的に変えていく産業 とは何か。
取り上げられる分野 は、 ロボット、ライフサイエンス、デジタル通貨、サイバーセキュリティー、ビッグデータ など、世界各地で起こりつつある変化の胎動を、 その光と影を含め、鮮やかに描き出している という。
著者の見識と洞察 は深く、 数ある未来予測本とは一線を画する 。
近い将来 、 ロボットに職を奪われるという漠とした危機 も、 読後はよりリアルに感じた と 評者 はいう。
「 50年先まで安泰で高給取りになれる業種 」は サイバーセキュリティー との論に納得し、 就職や転職を控えた若い世代 は、 読んでおいて損はない と 評 している。
俺は、 孫のために 読んでおこうと思ったよ。