PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
私 : 欧州を代表するイスラム世界専門家オリビエ・ロワ 氏の見方は独特で「 今の現象はイスラム教徒の過激化でなく、過激派のイスラム化だ 」という。
学界やメディアで注目を集めるその主張 を朝日は ロング・インタビュ ーで聴いている。
氏 によると、 過激になる前から敬虔なイスラム教徒だった若者は全くいない し、 布教にいそしんだ人、イスラム団体の慈善活動に従事した人も、皆無に近い という。
A 氏 :彼らは、 イスラム教徒への差別 に抗議の声を上げもしなければ、 学校での女生徒のスカーフ着用を巡る議論 に関心も持たず、 礼拝 もせず、逆に 酒や麻薬 におぼれ、 イスラム教が禁じる食材も平気で口にしていた という。
彼らの多くはまた、 自動車盗やけんかや麻薬密売といった犯罪 に手を染め、 刑務所生活を経験 しており、 ごく平凡な「荒ぶる若者」に過ぎない という。
私 :こうした 若者の6割以上が移民2世で、移民1世や3世はほとんどいない 。
残りは、 キリスト教家庭からの改宗者 が多く、 全体の約25% 。
テロが起きたフランスやベルギーに限らず、欧州各国で同様の傾向 がみられるという。 フランスで育った2世たちは親たちの言語を話せず、仏文化を吸収している 。
A 氏 : 今起きている現象は、世代間闘争 で、 若者たち は、自 分たちを理解しない親に反抗し、自分探しの旅 に出て、そこで、 親のイスラム教文化とは異なるISの世界 と出会い、その一員となることによって、 荒れた人生をリセットできると考える 。
彼らが突然、しかも 短期間の内にイスラム原理主義 にのめり込むのはそのためだ という。
彼らが魅せられるのは、ISが振りまく英雄のイメージ で、イスラム教社会の代表かのように戦うことで、 英雄として殉教できるという考え に染まり、 生きることに関心を持たなくなり、死ぬことばかり考える。
自爆を伴うジハード (聖戦)やテロは、このような個人的なニヒリズムに負っている という。
私 :「 イスラム過激派の脅威 」があちこちで叫ばれるが、現実とはかけ離れた、いわゆる「 空想的 地政学 」の産物 に過ぎず、 中東で起きている紛争 も、 実際には宗教的要素が薄く、基本的に国家間の争いだと位置づけられる という。
その過程で、 国家が国境を管理できなくなり、国内少数派をうまく扱えなくなったのが現状 で、 IS問題の原因 もそこにあるという。
実際には、 シリアの紛争は「テロとの戦い」でも何でもなく 、 地元の事情に基づく地域紛争 。
イラクの紛争も、西アフリカのマリの紛争 も、 みんな固有の事情 に基づいていて、それを無視して「 イスラムのテロリスト 」の レッテル を相手に貼るばかりならば、 物事の本質を見失うことになる だろうと氏は 警告 しているね。
米国の共和党大統領候補のトランプ 氏の イスラム嫌い は見当はずれということになるね。