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私 多くの地方がそうであるように、 鹿児島県 も人口減少に直面 していて、 県の人口は10年前より約6%減り、今後もその傾向が続く 。
市場が縮小してお金の貸出先が減れば、収益も先細り 、 長引く低金利も収益の押し下げ要因 となっている。
その中で 鹿児島銀行は健闘している という記事だね。
A 氏 : 上村頭取 は、「 薩摩の先祖は明治維新を成し遂げた。俺たちにはそのDNAがある。未来の鹿児島とこの銀行をどうしたいかを描き、そのためにあらゆるジャンルへ顔を出して手を染めておく 」という。
私 : 前例踏襲型で変化を好まないとされる銀行 だが、 鹿児島という保守的な土地柄もあり、鹿銀も例外ではなかった 。
「 支店長だった40代のとき、牛の肥育農家に融資をしようとしたら、『担保のない先に貸せるか』と部長や常務に一蹴された 」と、 上村頭取 はいう。
「 地域に密着するといいながら、大切な農林水産業に金を貸さない地銀があるものか。偉くなったら俺が変えようと思った 」という。
A 氏 : 頭取に就任した10年から、挑戦がはじまる ね。
畜産業者が飼う牛の価値を1頭ずつ算出 し、 それを担保に融資をする独自システムを開発し、畜産業 者への融資を増やした という。
私 : 今度は農業法人「春一番」を立ち上げた 。
資本金は5千万円。このうち6割超を鹿銀と、同行などが設立したファンド が出資し、銀行員が出向 した。
銀行による農業法人への出資 は、 三井住友銀行などが出資したコメの生産を手がける「みらい共創ファーム秋田」(秋田県 大潟村) があるが、 鹿銀のように行員が出向して農作業をするのは異例 だという。
A 氏 : 鹿銀内部でも、「春一番」設立は驚くべき出来事 で、 支店勤務の次は本部のしかるべき部署にという、鹿銀の人事はそういうルートが一般的 で、 現役の支店長が新設の会社に出向するのはにわかには信じられないこと。
昨年9月の支店長会議 で 上村頭取 がこの人事を発表すると、「 頭取が冗談を言った 」と受け止めた人もいたという。
私 : 前例を打ち破り、あえて「春一番」に働き盛りの管理職を出向させた鹿銀の狙いは農協に負けない農業経営のプロを内部で育て、農業金融の世界に風穴を開けることにある という。
A 氏 : ライバルの農協は強大 だね
「 春一番」は、まずは野菜販売の実績を積んで、ブランドを確立 し、次に「 農協より高く買う」という触れ込みで、県内の農家が生産した野菜を買い、「春一番ブランド」で出荷する。
農家との関係が深まれば、 農業の運転資金や設備資金といった融資に加え、住宅ローンやカーローンなどの資金需要の開拓につながる 。
「 今は小さな組織だが、農協が無視できない存在にしていく 」と、 上村頭取は意気込む という。
私 : 鹿銀が農業とともに成長を狙う医療介護分野 。
ここで力になっているのが 独自システム「トロボメディカル 」で、例えば、パソコンで「東京都 」「開設予定」という条件で 医療機関を検索すると、新設される施設の名前がずらりと表示される 。
その一つをクリックすると、医師数や病床数、理事長の年齢といったデータが出て、地図には、周囲のライバル施設が表示され、どこの薬局や介護施設と連携しているかをチャート図で見ることもできる。
A 氏 : これを使えば、病院を取り巻く市場調査のプロになれる という。
鹿銀の医療介護業への融資残高は、2016年3月末時点で約2750億円で、法人向け貸し出しの約2割 を占め、 3年前より3割以上増加 。
高齢化で市場自体が膨らんでいることもあるが、システムの力も大きい という。
私 : 15年 からは、 システムの販売も始めた 。
システム会社などとの共同出資で、IT企業「サザンウィッシュ」を東京に設立 し、 首都圏を中心に営業し、これまでにみずほ銀行 や製薬大手エーザイ などに販売した という。
地銀の明治維新の発足地点 になるだろうか。今後の活躍を期待したい。