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私 : 神戸製鋼は10日 、 検査データ改ざん問題 について、 社内調査による原因究明と再発防止策をまとめた報告書を発表 。
収益を重視 するあまり、 品質より生産量や納期を優先する企業体質になったと分析 。
不正 の原因を列挙し、自社の体質を批判 した。
A 氏 : 詳細な調査は弁護士でつくる外部調査委員会に委ねる ことになるという。
私 報告書 は、「 ものづくりに対する誤った自信 」など、 品質軽視の姿勢があったと指摘 。
収益優先の体質を改める ため、「 品質憲章 」を定め、 品質がコストや納期に優先することを明文化 するよううたう。
たこつぼ化 を見直すため、 事業部門を横断する異動を推進 し、品 質軽視を防ぐため、グループ内で教育プログラムを整備 し、 幹部と現場が意見を交わせる職場づくり を進めることも掲げた。
A 氏 : 川崎博也・会長兼社長らの記者会見での主なやりとり では、長く事業部門制を取ってきて、 各事業部門に収益責任を負わせ、数字さえ出れば「品質管理」も現場任せ だったので、(不正も) かなり以前から ということになったという。
私 :しかし、 俺 が思うに、 以上の記事は、ポイントが全く、外れている ね。
神戸製鋼の検査の不正問題 は、 日産やスバルの完成検査での不正とは全く異質 だという 意識 が 神戸製鋼にもマスコミにもない ね。
「 品質は工程で作られ、検査では品質は変わらない」という基本 からすれば、 日産やスバルの問題は「ものづくりの工程」の問題でなく 、 検査員が有資格者であるべきなのに、そうでなかったという「検査組織」の問題で「ものづくりの工程」の「品質」とは直接無関係。
だから、 日産の 西川広人社長 が、 10月2日の記者会見 で、発覚した問題については謝罪しつつも、 無資格者が検査した車については「安全安心だ」と強調し、不正は形式的なもので、実質的な問題はないとの認識をにじませたというのも理解できる。
A 氏 :神戸製鋼の 川崎会長兼社長は、「 長く鉄鋼事業部門にいたが、私の専門は機械保守や設備改善で、『品質管理』には接しなかった 」というのは、 まったくおかしい発言 だね。
「品質管理」のシロート的発言 で、 神戸製鋼の今度の問題の「真因」はここにある ね。
神戸製鋼 は、 日産の最終組立ラインが、作業者の手作業である のに対し、 装置工業 だから、 人手でなく直接、機械や設備が「品質」を決める。すなわち 、社長が経験した機械保守や設改備善は、本来、「品質管理」の中心なんだ ね。
A 氏 : 君 がよく言う「 品質管理は品質を管理するのでなく、品質で工程を管理することだ 」というが、 この基本 がわからないで、 何十年も装置産業の「品質管理」のセンターである機械や設備の現場 にいて、 「品質管理」の意味を理解せず社長になった わけで、 これが神戸製鋼の問題 だね。
私 : 装置工業では機械保守や設備の改善 が進めば「 ものづくりの技術」が向上 し、それは、 品質向上、コストダウン、納期遵守につながる。
「品質より納期」というのは矛盾 だね。
「現場技術力を向上し、品質を向上させれば、納期を安定して守れる。
A 氏 : 工程が安定していないと「不合格品」を発生しやすい から、 「不合格品」でもデータをごまかし、「合格品」として出荷して、納期を守る というのは、 「品質より納期」でなく、「品質」が安定していれば「納期」を守れるから「納期よりも品質」 だね。
私 :それに、神戸 製鋼はISO9001(和訳してJISにもなっている)の認定を得ている のだから、「 不合格品」が出たら再発予防の「是正処置」をしなくてはならない。
すなわち、 5 W で「真因」を把握して、これを潰して改善 する。
「品質管理」には、高度成長期の始まりにPDCA( Plan,Do,Check,Action )サイクルという考えが現場に定着し、再発予防を繰り返すことで、品質が向上した。
Action が再発予防の改善だね。
1980年代に日本の品質が世界を制覇 したのは、 その現場活動 が背景にある。
日産、スバルの問題 は、「 ものづくり工程」の問題でない が、 神戸製鋼の問題は「ものづくり工程」の軽視 であり、 現場の技術向上力の問題 だね。
A 氏 : 神戸製鋼 は対策の一つとして、 各工場の「品質管理」を統一するため、本社に「品質監査部門」を設置する という。
私 :おかしいのは、 神戸製鋼は品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001の審査を受け、認証されている ことだ。
「 品質マネジメントシステム 」とは「 品質管理」システム のことだ。
今回の検査の不正が発覚する前の神戸製鋼の
HP
のトップ
には次のよう「 宣言」
がある。
「神戸製鋼グループでは、お客様にご満足いただける製品を提供するために、品質マネジメントシステムの国際規格『ISO9001』の認証を取得し、品質保証・品質管理への取り組みを行っております」
普通、I SO9001の審査を受けるとき、会社側は「品質保証部門」というスタッフ部門が対応する から、 新規に組織を作る必要 があるのかね。
それに新たに「 品質宣言 」をするそうだが、 上記のISO9001による「宣言」はなんだったのか ね。
神戸製鋼のISO9001は完全に崩壊 しているね。
その原因は なにかね。
弁護士による第三者委委員が、本格審査をする
というが、本来は、 装置工業の専門技術者を参加させ、「ものづくりの工程」の工程ごとの現場の技術管理状態を審査しないと効果的な審査報告にならない
だろうね。
「ものづくり工程」の品質を作り出す技術能力を「
工程能力
」というが、 顧客の品質要求が「工程能力」超えたら受注は不可能で、「工程能力」を上げるしかない。
だから、 「工程能力」
は 競争力の源
だね。
神戸製鋼の検査の不正問題の解決
は 、「工程能力」の向上しかない
ね。