November 19, 2010
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人生と同じで旅にミッションを欠くことはできない。ミッションがあるからこそ旅も人生も有意義な、辛くてもおもしろいものになる。

今回の旅のミッションは、札幌から通勤圏にある「循環濾過・塩素消毒」なしの露天風呂つき温泉を探すこと。札幌市内・近郊の温泉はだいたい制覇したつもりでいたが、あらためて調べてみると重要と思われる温泉が二ヵ所あったので行ってみることにした。

一ヵ所は石狩金沢にある樹林温泉(源泉名)ふくろふ乃湯。2008年にできた日帰り温泉で、作ったのは地元の建設会社の人らしい。手作り感あふれ、周囲の自然との調和も考えられた好感のもてる施設だった。

カーナビによると自宅からこの温泉までの距離は27キロ。札幌都心からだと50分くらいだろうか。

JR石狩金沢駅は客車を駅舎に使った無人駅で、札幌に近い割には秘境感がある。
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この駅を背にまっすぐ山に向かって徒歩3分。広い道に出るとこんな看板がある。
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すぐに建物が見えてくる。冬になって葉が落ちたので建物が見えるが、夏は木に隠れて建物ははっきり見えないだろうと思われる。このあたり、作った人のセンスが光る。
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入浴料は600円で11月30日までは露天風呂がある。12月からは内風呂だけになる(入浴料は500円)。男女別の日替わりで、ちょうどこの日は眺めのよい方が男性用になっていた。露天風呂からは裏山を望み、天然の小滝が二つ眺められ解放感は抜群。壁は男女を仕切るための向きだけで、あとはいっさい壁がない。天井はあるが、これが「正しい」露天風呂の姿である。
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加温しているが循環濾過などは全くしていない。かなり濃いコーラ色の、モール泉系のように思われる。肌に優しいが、動力揚湯のためか、力強さは欠く。露天風呂は何時間でも入っていられるくらいの温度で内風呂は41度くらいか。
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周辺はこんな感じで畑や田んぼが広がる農村地帯。遠くに雪を戴いた芦別岳や夕張岳が見えて神々しさを感じた。この時期、新雪をまとった山をふもとから眺める旅というのもいいかもしれないと思った。「山は登るもの」という固定観念に囚われていたことに気づいて愕然とした。
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ながぬま温泉は札幌から35キロほど。公共温泉にしては珍しく循環濾過も塩素消毒もしていない。それは毎分1900リットルという大量のお湯が52度の高温で自然湧出しているから。ホテル10軒分くらいのお湯が出ているわけで、大浴場のジャクジーまで温泉のよう。お湯はかなり強い食塩泉のようで黄色っぽい色をしている。パワーをもらえる温泉である。

しかし、いいのはお湯だけで、それ以外は公共温泉の欠点をすべて持ってしまっている。チケットを券売機で買わされる(入浴料500円、2種類ある定食とのセット1000円)のにまず幻滅。建物や浴場にもおよそ風情というものがない。
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きわめつけは露天風呂で、立ち上がって背伸びをしなければ外が見えないほど壁が高い。入浴しながら景色を眺めるということが全くできない。露天風呂とは天井のない風呂ではなく、壁のない風呂だということを、この施設を作った官僚や業者はわかっていない。こういう風呂は露天風呂ではなく、無天井風呂(無天風呂)と呼ぶべきだ。
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せっかくの農村地帯で特産品もいろいろあるだろうに、入浴セットの和定食はこれ。「卵かけご飯で村おこし」程度の発想すら持っていないのがさすが補助金天国北海道。
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浴場には背中に刺青をしている人がいたが、公営温泉は避けるべきという教訓をあらためて確認できた。

この温泉の近くに湧水の名水があり、水くみの人が絶えない。わたしも汲みに行ったが、汲みに来ていた中年女性に「これは湧水ですか?」と尋ねたら「いいえ、これは無料です」という答えが返ってきた(笑)

長沼町は、学生のころ、ミサイル基地反対同盟の代表だった農家にアルバイトに来たことがある思い出の町なのだが、今回の経緯には、この温泉やこの町に近づくなという天の声を聞いた気がした。

ふくろふ乃湯には足繁く通うことになりそうだ。昼寝もできる休憩室には「クッキングパパ」全巻がおいてあるのも魅力的。フロントの若い女性もてきぱきとしていて、自発的な応対ができる。この日は新十津川町の米についていろいろ教えてもらった。フロントで販売していたが、それを見ると、今年に限っていえば蘭越米よりも出来がよさそうだ。

こういう、宿泊施設のない温泉の近くでは車中泊をしながら湯治をしてはどうかと考えている。





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最終更新日  November 20, 2010 01:33:01 PM
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