June 1, 2014
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カテゴリ: クラシック音楽
「アンサンブル・エルヴェ」は、プロ奏者を中心とした弦楽アンサンブル。バイオリンとヴィオラの8人は全員女性で華やかな雰囲気があり、毎回、珍しい作品を取り上げるので年1回の演奏会を楽しみにしている。

今回のプログラムではヴェルディ「弦楽のための交響曲」(弦楽四重奏曲の編曲版)が目をひいた。こういう団体でなければまず取り上げられることのない曲と思うので迷わず行くことにした。

メーンに演奏されたこの曲、あちこちにヴェルディ節がきこえてほほえましい音楽ではあるものの、強い印象を与える曲ではない。「オペラ作曲家らしい弦楽四重奏曲」でもなく「オペラ作曲家とは思えない構成の緻密な弦楽四重奏曲」でもない。どちらにしても中途半端で革新性に乏しい。演奏も緻密ではあるもののやや一本調子。それぞれのパートが思い思いに自由に演奏したらたまたまアンサンブルが合った、というような開放性が感じられたら曲の印象も少し違ったものになっていたかもしれない。

前半はガルッピ「4声の協奏曲第6番」と文屋治実のチェロ独奏でハイドン「チェロ協奏曲第2番」。

鍵盤曲で知られるガルッピだが、この曲もヴェネツィア人らしいのびやかな明るい歌に満ちていて美しい。公的中ホールの無機的な空間にはまったくそぐわないが、ひとときヴェネツィアに遊んだような気分にしてくれた。

名曲でありながらやはりめったに実演をきく機会がないのがハイドンのチェロ協奏曲。ソロは冒頭楽章の高音部で音程がやや不安定(というかこの奏者の演奏にはいつも高音の音程感に違和感を感じる。こちらの音程感がおかしいか、この奏者の音程感が独特なのかわかならないが、たぶん両方なのだろう)に感じられたものの、後半2楽章は安定。アンコールにソロで「鳥の歌」。

全体のアンコールはヒンデミットのミニマックス。こういう冗談音楽をさりげなく持ってきたりするのはいいが、バシュメットやクレーメルを意識した活動を期待するのはお門違いか。

それにしても結成10年近くたつと、メンバーも歳をとったと感じる。まだ初々しさをのこしていた何人かは、すっかり最盛期。

6月1日、ちえりあ大ホール。





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最終更新日  June 4, 2014 09:21:57 AM
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