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さぼさし
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2008.12.09
カテゴリ： カテゴリ未分類
トラックの運転手を三年してきた。その前はタクシーを運転してたんだ。だけどオンボロなフォードだから、客を乗せてはエンストばかりで、だましだまし操ってた。ほんとはプエブラ市で働ければよかったけど、仲間の紹介がなかなかもらえなくて、生まれ故郷のちかくの田舎町でハンドル握ってたってわけ。
それが山のほうでオレンジを植えてたら意外といいのが実る。それをメヒコに持ってくのにありついたのもタクシー仲間。たいしていい稼ぎではないけど、それでもオレンジが実ってるころは確かな稼ぎになるから、エンリケの奴がうらやましかった。
おれときたら、客になった隣町のマルタと仲良くなったが、先立つものがない。マルタ、夫婦仲が悪かったんだな。けっきょくは誰とでもよかったのかもしれないが、おれと仲良くしてくれた。でも、やはり先立つものがないと、逢ってもどこか湿っぽくなるんだ。
そんな折も折、エンリケが肺炎をこじらして、しばらく働けなくなった。それでおれにお呼びがかかったっていうわけだ。おれは喜んだよ。なんとか暮らしもまともになれると思った。なんせおふくろはメルカードの外でみすぼらしい野菜を売ってなんとかその日暮らしっていう状態だったからな。
そんなわけで三年というもの、プエブラの山奥とメヒコの間を往復した。十五年もまえのオンボロトラックにはかわりがないが、さいわい故障はめったにしなかった。整備がよかったんだな。でも、親分のビジャレアル氏からは口うるさく、トラックを大事にしろ、大事にしろと言われてた。
ところがあのマルタ、ほかにいい男を見つけたのか、姿を見せなくなった。当然、おれは酒びたりになるわけだ。いつもは運び終わり、小金を手にしてから呑み屋に駆け込んでた。それが、オレンジを積んで卸し市場に着くまえにも、ちょっとぐらいいいだろうと思って、呑み屋でしばらく呑み続けるようになった。
夕べもそうだった。呑みすぎたと思って、トラックのなかでうとうとしてた。マルタとのいいときとかぼんやり思いながら寝てたんだ。すると突然、首を絞められてるのに気がついた。
「トラックから降りて、とっとと失せろ」
脇にはナイフを突きつけられてた。二人組みの強盗だった。もちろんおれは抵抗しようとしたが、あたまを強く殴られ、気絶寸前になり、蹴られるようにして地面に落とされた。
「おまえ、何たくらんでるんだ。寝言なんか言うんじゃない。だれと手を組んでるんだ。おれをなめるんじゃないぞ。」
狂言と見なされたらしい。町に帰りでもしたら、トラックをどう弁償すればいいのか。どう考えてもこの先、いいことなんてありそうもない。近くにインディオス・ベルデス駅が眼に入った。身投げするしかないか。
ホームに入ってくるメトロに向かって線路へと飛び降りた。しかしここは終着駅でもあり、急ブレーキが間に合った。ホームのひとだかりがみんな、おれの前に集まってきた。
「ひとに迷惑かけるようなことなんでするんだ」
「ただの酔っ払いじゃないか」
「田舎に帰れ、田舎に」
まわりから好き勝手な声が降りかかってくる。ホームのポリスに引きずられるようにして、駅前のパトカーに引き渡された。脚を痛めて、引きずるようにしか歩けないというのに、パトカーのポリスは怒鳴り、荒っぽくこづきまわす。座席に放り込まれるときは蹴り上げられた。胸が苦しくなった。
「気持が悪い。胸が苦しい」
「今ごろ、そんなことほざいてて、呑気なやつだ」
ポリスはまったく相手にしない。おれは咳き込んだ。液だけだったが吐いた。怒声とともにポリスが殴りかかってきた。胸が苦しくなるとともに脚が痙攣した。息ができない。喉をかきむしる。もうだめだ。苦しい。
こうして検察に着くころには、おれは呼吸不全のショック死をむかえた。
Le robaron su medio de sustento, fracasó en su intento de suicidio y terminó muerto en las inmediaciones de una agencia del Ministerio Público.
Albano Ramírez Santos se tiró al paso de un convoy en el andén de la estación Indios Verdes del Metro; sin embargo, el tren que circulaba a baja velocidad por tratarse de una estación terminal, logró parar su marcha.
Policías auxiliares adscritos a la estación rescataron de las vías a Ramírez Santos y lo entregaron a los tripulantes de la patrulla S001029 de la Unidad de Protección Ciudadana del sector Lindavista, Mario Adrián Martínez Mendoza y Adrián Pérez Nieto, para que fuera remitido a una agencia del Ministerio Público por alterar el orden.
En el trayecto Albano, originario de Xicotepec, Puebla, relató a los uniformados que la razón por la cual decidió tirarse a las vías del Metro fue porque minutos antes varios sujetos lo despojaron de su camión en el que transportaba naranjas.
No obstante que los hechos ocurrieron en la delegación Gustavo A. Madero, el detenido fue llevado a la 50 Agencia del Ministerio Público C ubicada en avenida Ferrocarril Hidalgo.
Con base en un comunicado de la Secretaría de Seguridad Pública la causa del deceso fue un paro respiratorio, además de que al sacarlo de las vías ya presentaba lesiones en las piernas debido a la caída; no obstante, testigos afirman que los policías Martínez y Pérez Nieto hicieron uso excesivo de la fuerza al introducirlo a la patrulla.
La procuraduría capitalina inició la averiguación FACI/50C-T3/013/07-01 por homicidio.
(2007/01/20)
それが山のほうでオレンジを植えてたら意外といいのが実る。それをメヒコに持ってくのにありついたのもタクシー仲間。たいしていい稼ぎではないけど、それでもオレンジが実ってるころは確かな稼ぎになるから、エンリケの奴がうらやましかった。
おれときたら、客になった隣町のマルタと仲良くなったが、先立つものがない。マルタ、夫婦仲が悪かったんだな。けっきょくは誰とでもよかったのかもしれないが、おれと仲良くしてくれた。でも、やはり先立つものがないと、逢ってもどこか湿っぽくなるんだ。
そんな折も折、エンリケが肺炎をこじらして、しばらく働けなくなった。それでおれにお呼びがかかったっていうわけだ。おれは喜んだよ。なんとか暮らしもまともになれると思った。なんせおふくろはメルカードの外でみすぼらしい野菜を売ってなんとかその日暮らしっていう状態だったからな。
そんなわけで三年というもの、プエブラの山奥とメヒコの間を往復した。十五年もまえのオンボロトラックにはかわりがないが、さいわい故障はめったにしなかった。整備がよかったんだな。でも、親分のビジャレアル氏からは口うるさく、トラックを大事にしろ、大事にしろと言われてた。
ところがあのマルタ、ほかにいい男を見つけたのか、姿を見せなくなった。当然、おれは酒びたりになるわけだ。いつもは運び終わり、小金を手にしてから呑み屋に駆け込んでた。それが、オレンジを積んで卸し市場に着くまえにも、ちょっとぐらいいいだろうと思って、呑み屋でしばらく呑み続けるようになった。
夕べもそうだった。呑みすぎたと思って、トラックのなかでうとうとしてた。マルタとのいいときとかぼんやり思いながら寝てたんだ。すると突然、首を絞められてるのに気がついた。
「トラックから降りて、とっとと失せろ」
脇にはナイフを突きつけられてた。二人組みの強盗だった。もちろんおれは抵抗しようとしたが、あたまを強く殴られ、気絶寸前になり、蹴られるようにして地面に落とされた。
「おまえ、何たくらんでるんだ。寝言なんか言うんじゃない。だれと手を組んでるんだ。おれをなめるんじゃないぞ。」
狂言と見なされたらしい。町に帰りでもしたら、トラックをどう弁償すればいいのか。どう考えてもこの先、いいことなんてありそうもない。近くにインディオス・ベルデス駅が眼に入った。身投げするしかないか。
ホームに入ってくるメトロに向かって線路へと飛び降りた。しかしここは終着駅でもあり、急ブレーキが間に合った。ホームのひとだかりがみんな、おれの前に集まってきた。
「ひとに迷惑かけるようなことなんでするんだ」
「ただの酔っ払いじゃないか」
「田舎に帰れ、田舎に」
まわりから好き勝手な声が降りかかってくる。ホームのポリスに引きずられるようにして、駅前のパトカーに引き渡された。脚を痛めて、引きずるようにしか歩けないというのに、パトカーのポリスは怒鳴り、荒っぽくこづきまわす。座席に放り込まれるときは蹴り上げられた。胸が苦しくなった。
「気持が悪い。胸が苦しい」
「今ごろ、そんなことほざいてて、呑気なやつだ」
ポリスはまったく相手にしない。おれは咳き込んだ。液だけだったが吐いた。怒声とともにポリスが殴りかかってきた。胸が苦しくなるとともに脚が痙攣した。息ができない。喉をかきむしる。もうだめだ。苦しい。
こうして検察に着くころには、おれは呼吸不全のショック死をむかえた。
Le robaron su medio de sustento, fracasó en su intento de suicidio y terminó muerto en las inmediaciones de una agencia del Ministerio Público.
Albano Ramírez Santos se tiró al paso de un convoy en el andén de la estación Indios Verdes del Metro; sin embargo, el tren que circulaba a baja velocidad por tratarse de una estación terminal, logró parar su marcha.
Policías auxiliares adscritos a la estación rescataron de las vías a Ramírez Santos y lo entregaron a los tripulantes de la patrulla S001029 de la Unidad de Protección Ciudadana del sector Lindavista, Mario Adrián Martínez Mendoza y Adrián Pérez Nieto, para que fuera remitido a una agencia del Ministerio Público por alterar el orden.
En el trayecto Albano, originario de Xicotepec, Puebla, relató a los uniformados que la razón por la cual decidió tirarse a las vías del Metro fue porque minutos antes varios sujetos lo despojaron de su camión en el que transportaba naranjas.
No obstante que los hechos ocurrieron en la delegación Gustavo A. Madero, el detenido fue llevado a la 50 Agencia del Ministerio Público C ubicada en avenida Ferrocarril Hidalgo.
Con base en un comunicado de la Secretaría de Seguridad Pública la causa del deceso fue un paro respiratorio, además de que al sacarlo de las vías ya presentaba lesiones en las piernas debido a la caída; no obstante, testigos afirman que los policías Martínez y Pérez Nieto hicieron uso excesivo de la fuerza al introducirlo a la patrulla.
La procuraduría capitalina inició la averiguación FACI/50C-T3/013/07-01 por homicidio.
(2007/01/20)
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Re:「死か、それとも死か」（クロニカ）(12/09)
ゆうぴんママ さん
この記事は、ミニ小説ですか？
やっと、昨年の１月になりましたね^^
私も、あるホームページの管理者をすることになり、
ブログも平行して始めて、移設作業してます。
安易に引き受けたけど、意外に大変で^^;
ちなみに
http://www.unesco.or.jp/sano/ (2008.12.10 09:21:46)
やっと、昨年の１月になりましたね^^
私も、あるホームページの管理者をすることになり、
ブログも平行して始めて、移設作業してます。
安易に引き受けたけど、意外に大変で^^;
ちなみに
http://www.unesco.or.jp/sano/ (2008.12.10 09:21:46)
忙しいのってありがたいかも
ええと、ノベライズド・ノンフィクションというところでしょうか。
はあ、ラテンバンドですか、元気がよさそうでいいですね。アクセスナンバーが縦書きになってるのもユニーク。がんばってくださいませえ！ (2008.12.10 14:27:09)
はあ、ラテンバンドですか、元気がよさそうでいいですね。アクセスナンバーが縦書きになってるのもユニーク。がんばってくださいませえ！ (2008.12.10 14:27:09)
VoXKcdewrgidwcMHU
chaba さん
8PQ37B http://www.FyLitCl7Pf7kjQdDUOLQOuaxTXbj5iNG.com
(2015.01.08 09:11:09)
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