2006.02.28
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若くして結婚したこのご夫婦、生活は決して楽ではなかったようだ。

新婚時代に住んでいたのはお風呂もなくトイレも共同のアパート。

歌にある神田川のような生活だったらしい。

新婚の彼らにはテレビも高くて買えない。

テレビが見たくなると廊下を挟んで向かいの部屋の住人に「お~い、テレビを見せてくれ」と頼む。

そうするとお向かいさんが窓を開けてテレビを見せてくれるというような生活。

やがて子供が生まれ奥さんが働けなくなると生活はいっそう厳しくなる。

旦那さんは奥さんと子供のために会社に内緒でアルバイトを始めた。



バーテンの見習いのようなことをしていたらしい。

お酒が好きで陽気な旦那さんは多分バイトの時の方が生き生きと仕事をしていたに違いない。

私がOLをしていた会社で机を並べていたご主人。

お酒の場を楽しく盛り上げる人なので自分の職場以外の宴会にも来てくれと声がよくかかる。

近所に飲み屋が開店するとき何処で調べたのか会社宛に案内はがきが届いた。

割引券の着いた招待状、お酒のみの彼が行かないわけがない。

初めての子供は女の子。

そのこのために夫婦は雛人形が欲しいと思った。

それも立派な7段飾り。

夫婦は愛娘の為に人形店を見て歩いた。

だが若い夫婦に手の出るものはなかった。



雛人形のばら売りを交渉した。聞いてくれる店が合ってばら売りで買った。

最初にお内裏様とお雛様。

タンスの上に飾った。

そしてお金を貯めて数年後に3人官女を、そして又数年後に5人囃子を。

子供も2人増えて3人になった。



子供たちもきっと両親が苦労してそろえてくれた雛人形のことを覚えていることだろう。

子供たちにとって世界で一番の雛人形だったに違いない。

一度だけご夫婦がいっしょのところにお会いしたことがある。

奥さんは150センチない小さい方。

ご主人はシャイで奥さんと手を組んだりするような人でなく一人でさっさと先を歩く。

それを遅れまいと必死に小走りについていく奥さん。


奥さんはだんなさんを愛しているんだなと感じた。

挨拶だけで2人はあっという間に人ごみに消えていった。

と言うような今日はほのぼのした夫婦の話でした。





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最終更新日  2006.02.28 06:41:10
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