クローン病のトト男

クローン病のトト男

2008.06.05
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ガンを克服して頑張っている人がいました。
病気で頑張っている人と出会うと、無条件に尊敬しちゃいます。
そして、自分も頑張らなきゃって励みになります。
今日はそんなお話です。

お風呂に入ってる時にインターフォンが鳴る。
そんなときはいつも黙殺します。半笑いしながらスルーです。

でも今回はずっと鳴ってるもんだから、慌てて出ようと体を拭いたんです。
呼び出し音に反応して、犬もワンワンうるさいし。
風呂から一歩出たら音が止みやがって、


気を取り直してシャンプーしてると
またインターフォンから呼び出し音が!そしてまた犬の吠える声も!
もうね、今度は絶対出てやろうと頭にシャンプー、体は裸でビショビショのまま
急いでインターフォンへ駆けて受話器を取りました。

なんてことはない、ただの宅配業者さんでした。
あとはマンション入り口からウチへ着くまでにシャンプーや体を拭いてないと
あまりにセクシーな姿を披露してしまうことになります。
これも大急ぎでシャンプー流して体を拭き始めたところで
「ピンポ~ン♪」
おおーっ!
もう間に合わない!下半身だけ隠してパンツ一丁で玄関へ。


察するに60~70代の小柄な男性で、とても気さくな明るい人なんです。
その人が私の腹部の手術痕を見るなり

配達員:「あれ?どっか手術したの?」
トト男:「ええ、胃やら腸やらいろいろと」
配達員:「私もね、大腸ガンで大腸切ったのよ」

配達員:「4年前にね、今は半年に1回の検査だけなんだよ」

今も抗癌剤を飲みながら闘っているそうです。
なんたって宅配便ですよ。お仕事も肉体労働で大変でしょうにね。
お歳もお歳だし、本当にスゴイと思います。

暫く玄関先でお話ししたあと、別れ際に
「お互いに頑張ろうね、また様子見にくるから」
なんて言ってお仕事へ戻られました。

あんたスゲーよ!
隠居してもいい年齢で、しかもガンと闘いながらの肉体労働。
私にゃあ全くもってムリ!
私が偉い人だったらとっくに勲章を贈ってるよ!

以前にクローン病と白血病を両方同時に闘っている友人が
「ガンや白血病は短期決戦、クローン病は長期戦だからクローン病の方が厄介」
って言っていたのを思い出しました。
ご本人が言うことにはドスンとした重みがあります。

でもね、クローン病は直接命を奪ったりしないんですよ。
症状の重い方々には生地獄で大変だろうとは思います。
でも生きていられるんなら、それだけでも幸せなんだと思います。
生きていたくても、そうはいかない場合に直面するのがガンですよね。
医学の進歩で治るケースが増えたとはいえ、やはり死と直面することは否めません。
はい、一概に病気の苦しさを比較するのは間違ってることもわかります。

しかーし!ガンや白血病は始めから命を的にした闘いじゃないですか。
どう考えてもガンとかのほうが辛く苦しいと思います。
それがねぇ、クローン病と白血病のダブル攻撃なんて想像を絶しますよ。

それを乗り越えて懸命に働いてらっしゃる友人に幸あれ!
病気や年齢を超越して社会貢献している宅配便のおっちゃんに幸あれ!
病気を抱えて闘っている皆々様に幸あれ!
・・・ついでに私にもちょっぴり幸あれ♪





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最終更新日  2008.06.05 13:51:19
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