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2004.11.20
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カテゴリ: 映画の話
「この映画、プロモーションのやり方間違ってるよねー?」


上映終了も間近と知って、シネコンのレイトショーに足を運んできました。
ウォン・カーウァイ監督の前作「花様年華」は、フリーページでも紹介していますが、何度見ても飽きないお気に入りの一本です。
「2046」は、その「花様年華」の後日談という設定なのですが、
「キムタクがカンヌに行った、あのSF映画!!」
という勘違いをした人も多かったのでは?
そして、その勘違いのまま映画館に足を運んだら、まず裏切られた思いがするに違いない…というのが、冒頭に書いた私たちの、大変おせっかいな感想でした。

60年代の香港を舞台に、偶然のいたずらで出会い、想いが芽生え、ふくらみ、しかし実らず散っていく恋の顛末を、限られた空間の中で描く。


映画の中では脇役の一人に過ぎない木村拓哉さん。
「月9」的演技が鼻につく!という人もいるかもしれませんが、叶えられなかった恋に傷ついた主人公の、心の痛みを象徴するような役割を、体ごとぶつかって表現したという印象です。

それより何より、口元にヒゲをたくわえ「アジアのクラーク・ゲーブル」とでも言いたくなるような、トニー・レオンがやっぱり素敵!
女にはひたすら優しくて、でもその優しさが女心をいつしか傷つけていく…そんな、正統派の色男を、見事に演じきっていました。

ウォン・カーウァイの映画を見ていると、人間や物の「質感」が手に取るように伝わってきます。
ビーズやスパンコールで飾られたチャイナドレス、アンティークのジュエリー、10cmはあるピンヒールのパンプス、真っ赤な口紅とマニキュア、刺繍のマクラカバー、細身の背広、万年筆など…
人間と同じくらい、「モノ」が強い印象を残すのは、この監督ちょっとフェチ系の人なのかしら?なんて思いました。
前作で主演のマギー・チャン(今回も特別出演!)の、60年代スタイルがあまりに良かったので、色々な女優さんにその装いをさせてみたくなった、なんてことはないでしょうが…。

【真似してみたい、“2046”的ファッションアイテム】
*チャイナドレスには、イヤリングやブローチがよく似合っていた。指輪は手袋の上からつける。
err007oth ボツワナストーン&淡水パール イヤリング err019oth ルビーアンティークリング 煌くピンクサファイヤ。シルバー【あこや真珠】ブローチ
*足を捻挫しそうなヒールは、大人の女の証拠…?寒い日は毛皮のショールをはおる。真っ赤なネイルはお約束!
チャイナドレスロング(ライトブルーA梅柄)・Mサイズ ビーズとジルコニアのお星様とフリンジのキラキラパーティーバッグ(ブラウン) サイドオープン・プレーンパンプスハイヒール・ブラックスエード とってもゴージャス!SAGA ブルーフォックスショール SINFUL COLORS(~赤系~マニキュア/ネイルポリッシュ)


誰かに恋をするとき、人は自分の心の奥をイヤでも覗き込むことになる。その甘美な痛みを、独特の映像世界で見事に表現した作品だと思います。大好きな一本になりそうです。





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最終更新日  2004.11.21 02:15:16
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