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カテゴリ: 旅の話
週末から、NHKで「世界遺産・青きドナウの旅」というスペシャル番組が放映されています。

私も、今年の初めに、プラハ~ブダペスト~ウィーンを巡るツアーに友人と参加してきました。(このHPのトップページにも、プラハで撮った市民会館の写真を載せています)

長く勤めた会社を辞めて、自分に「お疲れさま」のご褒美をあげたかったのと、友達が見つけてきたツアーが「8日間で15万円」という超・格安だったので、結婚後初めて、夫を置いて海外旅行をしました。

寒いオフシーズンのヨーロッパということで、気候が心配でしたが、雪にも降られず大変充実した旅になりました。何しろ、団体旅行で、バスで名所旧跡を次々に回るので…お値段の割に行程が盛りだくさんで、ブダペストでは「ゲレルト温泉」という公共浴場でお風呂に入ったり、ドナウ川で夜景を見ながらクルージングをしたり。ウィーンでは、格安の見切り席ではありましたが、オペラ座での観劇もついていたんです。

友人と私が、最も期待していたプラハは、想像以上に趣きと風格のある街並みで、本当に美しいところでした。
プラハ・カレル橋からの眺め
広場に有名な時計塔があって、息を切らしながら上に登りました。夕日を浴びて茜色に輝く街の情景は、忘れられません。
アール・ヌーヴォーの巨匠、アルフォンス・ミュシャの美術館にも、フリータイム中に行きました。プラハ城の大聖堂には、ミュシャが手がけた素晴らしいステンドグラスがあります。

ブダペストは、建物の壮麗さに心を奪われました。オーストリアの皇后、かの有名なエリザベートが愛した街というだけあって、オペラ座や古い聖堂はどれも見ごたえがありました。
ドナウ川沿いの国会議事堂やくさり橋という見どころは、夜になるとライトアップされ、船上から眺めを楽しむことが出来ます。
ドナウ川夜景クルーズ

しかし、ハンガリーの歴史をひもとくと、オスマン・トルコの支配や世界大戦などで、ブダペストの街は破壊を繰り返されてきた悲惨な史実があります。そういう壮絶な過去を乗り越えて、戦後再建されたのが、現在の私たちが目にすることの出来る美しい建物なのだと思うと、感慨もひとしおでした。

最後のウィーンでは、ウィンナーシュニッツェルでディナーの後、オペラ座へ…という王道のスケジュールが組んであり、「ドレスアップしてください」という旅行会社からの指示もあって、華やいだ楽しい一夜になりました。
ツーリスト用の安い席だろうから、あまり気張って行っても…と、花柄の刺繍が入ったシビラのカーディガン&ロングスカート、という組み合わせで出かけましたが、オペラ座の内部の豪華絢爛な様子に、これなら、宝塚系のドレスで来ても似合ってしまうかも、と思いました(もちろん、実際にはそんな人はいません)。
ウィーン・オペラ座 モーツァルト像

私、いわゆる「団体旅行」というのを経験したのはこれが初めてだったのですが、同行の方も皆さんやさしく(年配の参加者が多かったので、私と友人はとてもかわいがってもらえたのです)、添乗員さんも気のつく方で、気持ちのいい旅が出来ました。
感激したのは、旅を終えて日本へ向かう飛行機に乗るときに、添乗員さんがご自分で手書きした旅の記録をコピーして配ってくださったこと。
旅程はもちろん、現地ガイドさんの名前、レストランの店名に出てきたメニュー、すべて細かく書いてありました。自分でもこういうメモはとる方ですが、「旅は帰った後も楽しみが続くといいますから、写真を整理されるときのご参考に…」という気遣いが、素晴らしいと思いました。

帰国後、その添乗員さんからすすめられた、宮本輝さんの小説「ドナウの旅人」を読んで、旅の余韻に浸ってみたのも懐かしい思い出の一部です。今週は、毎晩TVで、訪れた場所をたどりながら自分の旅を追体験しています。





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最終更新日  2004.12.01 23:53:52
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