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カテゴリ: 映画の話
イデオロギー的な観点、歴史的事実、そして現在、実際に起きている問題や矛盾。


もちろん、こんなことを言えるのも、平和で自由な時代に生きているからこそ許されている「のん気さ」なのだということは、自覚しなければなりませんが・・・

ロイヤルファミリーというのは、理詰めで考えれば不思議な存在です。
世間の人々の、崇拝というよりは「観察」の対象であり、決して公共のメディアに乗らない(のに、なぜか全国的に広まっている)都市伝説の宝庫であり。

一方で、「献上」や「御用達」という言葉が未だにある敬意をはらわれていることで、「無駄」とか「古い」というレッテルを捺されたものが生き延びにくいこの時代に、伝統の防波堤の役割を果たしている、という事実もあるでしょう。

そう、日本の天皇がそのものずばり「象徴」という冠をいただいているように、「ロイヤルな人々」の役割とは、その国の持つ“価値観の体現者”たるべきことなのだということが、実感できた映画でした。

ダイアナ元妃の事故死の報を受けてからの女王の心の葛藤を、政権の座についたばかりのブレアとの関係を軸に描く、一週間の物語。

皮肉なことに映画自体は、「私」の人生を全て「公」に捧げると誓い、英国の価値観に寄り添って生きてきたはずの女王が、気がついたら人々の心が自分の対岸にあった・・・という現実と直面するストーリィなのですが・・・

070514queen.jpg



女優として、このチャレンジに心底「ノってる」充足感が、観ていて気持ちいい!

なお、チャールズ皇太子と、ブレア夫人の悪意さえ感じる描かれ方は、観客の笑いのツボを大いに刺激していました。

ダイアナ妃が亡くなったのは、忘れもしない、夫と私が結婚した年の夏のこと。
あれから10年。ブレアは退陣を表明。亡き妃の忘れ形見、ウィリアム王子は、チャーミングな恋人と破局を迎えました。その背景には、女王のアドバイスがあったとか、なかったとか・・・

そして今も、エリザベス女王のヘアスタイルはお変わりなく左右対称です。





(ジャムをたらしたところでブレアの電話にジャマされる女王。お気の毒でした・笑)






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最終更新日  2007.05.14 11:13:44
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