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サリィ斉藤

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カテゴリ: お出かけの話
一泊二日の慌しいスケジュールで、東京へ出かけていました。

きっかけは、夫に東京で仕事の予定が入り、週末から上京することになったこと。
実は、私たち夫婦の友人が、体調を崩して都内で入院生活を送っており、一度お見舞いに行きたいと思っていたところだったので、私も便乗したのでした。

幸い、友人の病状は小康状態を保っていて、本人も気力は十分上向き。
遠来の客を喜んでくれたので、まずは一安心でした。

当初の目的を無事に終え、半日あまったスケジュールで何をしよう?と考えた末に、東京都現代美術館で開催されている『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』を観に行くことにしたのです。

男鹿和雄さんといえば、多くのジブリアニメの名作を素晴らしい背景画で彩ってこられたことで有名。
「となりのトトロ」を初めて観たとき、あの、夏の陽が傾いていき、みるみる空が夜に移り変わっていく黄昏どきの田園風景に、目をみはったものです。
何度観ても、あの空、あの雲、そしてあの森・・・アニメの表現ってこんなにすごいことが出来るんだ、と感動してしまう。



アニメ界におけるキャリアの長い方ですから、のっけから「侍ジャイアンツ」だの「はじめ人間ギャートルズ」だの・・・タイトルを見れば主題歌が脳裏に流れる、懐かしいことこの上ない作品の背景も展示されていました。
大盛り上がりで、隣の若いカップルとの温度差がすごかった私たち・・・(笑)

【順路の終盤は撮影OK。等身大(?)のトトロがお出迎えする一角も】

070911oga1.jpg


企画展示室にも、映像作品の上映をはじめ様々な趣向があり、なかでも、「折り紙でトトロを折る」コーナーは老若男女に大人気でした。


【おひとり様一枚限りの専用折り紙をもらって、いざ、チャレンジ】

070911oga2.jpg
※完成したら、顔を自分で描き入れます※


場内には、ちゃんと男鹿さんの背景画を使った「撮影用コーナー」も設けられ、各自がお手製のトトロを、映画の中のいろいろな場面の前で撮影できるようになっていました。

【青トトロは私、緑トトロは夫の作品。】

070911oga3.jpg


入場までの待ち時間、80分という混雑ぶりでしたが、行列に並んだだけの価値はあった!と、大満足で美術館を後にしたのでした。

人気を集めていたのは、やはりジブリアニメのコーナーでした・・・が、私はその他にも、吉永小百合さんのライフワークとしても有名な、原爆詩をまとめた『第二楽章』の挿絵の数々が特に印象的でした。

戦争がもたらした、地獄絵図の悲惨さを伝えることばの数々。
それとは対極の、端正なタッチで描かれた被爆地や戦地の光景が、静かな迫力をもって、絵のこちら側に立つ私達の心に深く入り込んでくる。

展覧会全体を通じて、人は、世界を美しくすることも、醜くすることも出来るのだ・・・ということを、改めて考えさせられたのでした。

第二楽章


会場の一角に、男鹿さんご本人の仕事机が再現してあって、端に止められた手づくりの小さなカレンダー(画用紙に手描きで罫を引き、マス目の中に予定が書いてある)に、飾らないお人柄を見る思いでした。

美術大学を出たわけでもなく、いわゆる『画壇』『美術界』とは無縁の世界で仕事を続けて来られた。


「男鹿和雄展」公式サイトは こちらから
会期は今月末まで。





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最終更新日  2007.09.12 00:20:24
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