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カテゴリ: 今日のつぶやき
新しい自民党の総裁が選ばれることになって、ここ数日、様々なメディアで候補者お二人の主張を目にしました。

この国が抱える懸案事項は山積みだけれど、とりわけ「格差の問題」ということが多く取り上げられていたように思えます。

今年の初夏に、長らく横浜の実家に滞在していました。
実家の新聞は讀賣と日経を購読しています。
讀賣新聞の首都圏版は、週末が近づくと、映画や美術展、演劇等のプレイガイドに大きく紙面が割かれます。

毎週、小さな文字でギッシリと詰め込まれたそれらの興行情報を見ていて、

「これこそ『格差』だよ」

…と、愕然としました。

私が、ミニシアター系の映画を観たいと思ったときに、よく行くのが隣の市の小さな映画館です。

観客が場内が半分以上埋まることは、ほとんどありません。
大都市での公開から、3~4か月遅れての上映になりますが、それでも
「この映画はスクリーンで観たい」
と思う作品との貴重な出会いの場になっています。

「明日へのチケット」を観たときなどは、支配人の方が
「この映画をどうしても観たいという人が、上映が終わると終電に間に合わないというので、僕、その人を車で家まで送っていく約束しているんです」
と、ちょっと笑いながらおっしゃっていました。
聞けば、映画館から車で1時間以上かかるところでした。

大都会の生活にはない良さが、地方の小さな町の暮らしにもたくさんあることは、重々わかっています。「住めば都」という言葉も、ウソではありません。

ネットの普及もあって、手に入らないものは殆どないのに。
どうしても、余暇の使い方の、この選択肢の少なさ、世界が広がっていかない閉塞感が拭えないのが、未だに苦しくて仕方無い時があるのです。


私の住む町も、駅前の商店街にもはや活気はありません。
ショッピングセンターと、パチンコ屋と、巨大なマンガ喫茶と、レンタルビデオ店だけは、いつも駐車場にギッシリ車が埋まっています。

若い人たちが、地方にとどまる。あるいは帰っていく。そのことが、地方間格差の解消の第一歩だという話が出ていますが、
「ここを出ていかなきゃ何も始まらない」
と思う若者たちの気持ち、私は理解できるような気がするのです。



ハチミツとクローバー





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最終更新日  2007.09.24 10:35:57
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