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カテゴリ: 今日のつぶやき
今日、NHKの朝ドラ「ちりとてちん」を見ていたら、崇徳院の話が出てきました。

崇徳院というのは、百人一首の中でも有名な
瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ

・・・という歌を詠まれたお方で、この歌を題材にした、その名も『崇徳院』という落語の噺があります。

「ちりとてちん」は上方の落語界が舞台になっているドラマなので、当然、出てきた話題は落語のほう



若旦那の病状を憂う旦那に、借金の棒引きを条件にお嬢さんを探し出すことを命じられた、幼馴染の熊五郎(熊さん)は・・・???


という噺。

今週のドラマは、主人公が人探しをする、というストーリー展開なので、それにかけた落語が登場してきたわけですね。

「ちりとてちん」は、登場人物の名前や差し挟まれる落語の内容などが、さりげなく物語とリンクしていて、その仕掛けを見つけるのがささやかな喜びだったりします。視聴者に深読みを誘う連続テレビ小説(笑)

落語の面白さ、楽しさをまだまだかじり始めたばかりの私ですが、この「崇徳院」の噺は以前に聴いたことがありました。

その場所は、高度ン千フィートの空の上。
ポルトガル旅行 に行った帰りの機内のことでした。

妙な時間帯に目が覚めて、そのまま寝付けなくなってしまい、映画は見たくないし、読書はなお億劫だし・・・という、半ばぼんやりした状態で、何となく聞いて見たのが落語のチャンネルだったのです。

ちょうど、桂ざこばさんの演じる「崇徳院」が始まったところでした。
若旦那とお嬢さんの出会いの場面の美しさ、タイムリミットまでに熊さんはお嬢さんを探し当てることが出来るのか?というスリル、子守唄代わりのBGMのつもりだったのに、いつの間にか落語の中の世界にのめりこんでしまい・・・

何より、熊さんの人探しのスタイルというのがかなり素っ頓狂で、こらえきれず、寝静まった機内に響くほどふき出してしまったりして。

今でも、ざこば師匠の「せを~はや~みっ!」という、だみ声で張り上げる一節を鮮やかに覚えています。
旅の本筋とはまったく関係ない、でも、だからこそ何だかいつまでも忘れられない出来事を、ひょんなことから思い出した朝でした。

【いろいろな名人の『崇徳院』を聴き比べるのも楽しそうです。】





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最終更新日  2007.11.06 01:28:54
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