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サリィ斉藤

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カテゴリ: レシピの話
ぽかぽか陽気の午後、友達に誘われて、お花見を兼ねてウォーキングしてきました。

彼女の家は、市内の新興住宅地にあり、山を切り崩して宅地造成された名残がまだ残っていて、自然に囲まれています。

会話の中で、この時期は散歩の途中で、ゼンマイやつくしが採れるというのを聞いて、それは耳寄りな話!と、せがんで彼女の『穴場スポット』(笑)まで案内してもらいました。

友達は犬を飼っているので、逆に「近隣の犬の散歩コースから外れたところ」を選ぶとのこと。

それにしても、土筆とかいてつくし、と読む、この文字のなんと上手に当ててあることでしょう。
たんぽぽや野生のすみれが咲く中にまじり、わーっ!と声をあげてしまうくらい、道端にたくさんのつくしが、可愛い穂先を突き出していました。


080405tukusi1.jpg


ハカマの掃除には小一時間かかり、指先はアクで真っ黒に染まってしまいましたが、何というか、狩猟本能(笑)を刺激され、時間を忘れて夢中になってしまった一時でした。

手つかずの自然が残っていない都会で生まれ育った私には、子どものころにこういうことをした経験がありません。免疫がないせいか、いい歳をして大喜びではしゃいでしまうのでした。


080405tukusi2.jpg


友達に教わったレシピで、つくしの油炒めを作って美味しくいただきました。


 つくし (はかまを取る。私は頭も取ってしまいますがこれはお好みで)
 ごま油、砂糖、みりん、めんつゆ
 卵

<レシピ>
つくしは熱湯でさっと塩茹でして、冷水にしばらくさらした後、ザルにあけて水気を切っておく。
フライパンにごま油を熱し、つくしを炒め、砂糖・みりん・めんつゆで、甘めのキンピラ炒めにする。
仕上げに、めんつゆ少々を加えて溶いた卵を回しかけ、卵とじにして完成。

筍にしてもつくしにしても、春ならではの美味しさを味わうには「アクとの戦い」が必須となります。
やっぱり面倒ですけど、丁寧に下ごしらえをした末にいただく“旬の味”には、手間をかけただけの価値があるんですよね。東京に住んでいた頃には知らなかった美味しさを、今しみじみと楽しんでいます。



※追記※

石井桃子さんが101歳で永眠されました。私に“本を通して自分の世界を広げる”ことを教えてくださった、恩人のうちのお一人でした。感謝とともにご冥福をお祈りしています。これからの子どもたちにも、石井さんの遺した仕事の数々はずっと受け継がれていってほしいです。







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最終更新日  2008.04.06 10:46:47
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