1go1exさん
>酷暑のさなかに空調のよく効いていない寄席で「うどん屋」とは!

その前にマクラで、季節感のある落語のネタとは…という話題から、時期をはずしたネタはあんまりうまくないですね、というような前置きがあって、それで「うどん屋」だったので(笑)もうのっけからクスクス笑いで、場内が大喜びでした。
上方の「風邪うどん」も、うどんが食べたくなる噺ですよね。
一人でお弁当を持って堪能しているおばあさんがお隣に座ってらして、将来は私もかくありたい!と思いました。 (2010.08.13 22:24:43)

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カテゴリ: 落語の話
100810ikebukuro1.jpg




今年は夫と私の夏季休暇がズレてしまい、わずかに重なった日程で、慌しくお互いの実家巡りツアー。
その合間にぽっかりスケジュールに空きが出来て「せっかくだから寄席に行こう!」と思い立ち、二人で池袋演芸場へ行ってきました。

前売り券の要らない寄席のシステムが、こんな時にはありがたい。
AKB48が生まれるはるか昔から、寄席の芸人さんは「会いに行けるアイドル」だったんですね(アイドルとはちょっと違うか…笑)

ただし、池袋の8月と言えば、柳家小三治師匠が一週間主席を務めることで有名。
そういう訳で、開場1時間半前の10時半に到着したら、すでに長蛇の列が出来ておりました。

100810ikebukuro2.jpg


11時には入場が始まった上に、比較的見やすい席を確保。
客席には飲食がしやすいように、小さなテーブルがついています。12時半の開演に備えて、買ってきたパンで早めのお昼を済ませました。


ただ、他の寄席に比べて池袋は高座の持ち時間が長く、たっぷり噺が聞けると落語好きの知人が教えてくれた通り。
さん喬師匠や喜多八師匠以下、念願かなって初めて聞けた生の高座は素晴らしく、集中力が途切れることはありませんでした。

…そんな中、「待ってました!」の大歓声に迎えられた小三治師匠が、例のごとくウィットに富んだマクラに続いて披露されたネタは…
なんと、寒い冬の夜の噺、「うどん屋」。鍋焼きうど~ん、の売り声が、熱気のこもる場内に響いていきます。

この噺、以前 柳家喬太郎さんで聴いた 時もそうだったのですが、冒頭、うどん屋に絡む酔っぱらいのおじさんの長広舌に、ホロリとさせられてしまいました。
婚礼に呼ばれた帰り道、幸せの余韻に浸り、流れた月日の感慨にふけるおじさんの気持ちが伝わってきて、目頭が熱くなります…

そして後半になると、うどん屋さん自身のキャラクターが、がんばれ、と応援せずにはいられない愛嬌をたたえて立ち上がってきます。

最後には、30℃を超える夏の日に、熱々のうどんを啜りたい!と心底思っている自分がいました。

後から考えると、芸の凄味だなぁ…と驚かされるのだけれど、その場ではただひたすらに心地よく、肩の力を抜いて笑いに身を委ねられる。
いつかまた、この体験を味わいたい、と思わせてくれる小三治師匠。末永くお元気でいてほしいです。



後の予定がなければ夜の部まで居座りたかったくらい(昼・夜の入れ替えはありません)、寄席の醍醐味を堪能した一日でした。





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最終更新日  2010.08.11 21:42:00
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うどん屋とは  
1go1ex さん
酷暑のさなかに空調のよく効いていない寄席で「うどん屋」とは!
噺家さんのしゃれなんでしょうか。
それにしても、熱々のうどんが食べたくなったとサリィさんが書いておられるのですから、名人芸だったのでしょうね。
東京の寄席、私も久しぶりに行きたくなりました。 (2010.08.12 20:37:32)

江戸は遠い  
嫌好法師  さん
さぞや満足のいく昼席だったことでしょう。
池袋演芸場は私が行ったことのある唯一のお江戸の寄席です。この期間だけは大入り満員のようですね。
生小三治さん聴いてみたいなあ。 (2010.08.13 13:23:32)

Re:うどん屋とは(08/10)  
サリィ斉藤  さん

Re:江戸は遠い(08/10)  
サリィ斉藤  さん
嫌好法師さん
>さぞや満足のいく昼席だったことでしょう。
>池袋演芸場は私が行ったことのある唯一のお江戸の寄席です。この期間だけは大入り満員のようですね。

以前、NHKの「プロフェッショナル」で小三治師匠を特集した時も、この8月の池袋をドキュメンタリーの主軸に据えていました。小三治師匠が出る頃には通路のすべてが人で埋まって、ロビーまで溢れていましたよ。前座さんの「お膝送り」も大仕事でした。詰めるだけ詰めちゃう大らかさは、東京の寄席ならではですね。 (2010.08.13 22:27:05)

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