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サリィ斉藤

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カテゴリ: 本の話
直木賞受賞作「吉原手引草」や、落語の題材にもなった江戸時代の歌舞伎役者の物語「仲蔵狂乱」…
時空を越えて物語の世界に浸らせてくれる作家、松井今朝子さん。

はるか昔、学生時代に歌舞伎を見始めたころ、当時松竹に在籍していた松井さんが監修された鑑賞ガイド本の数々には、本当にお世話になりました。
一昨年、NHK「知るを楽しむ」シリーズで放映されていた「極付歌舞伎謎解」での解説も、毎週本当に面白かった!
こちらのテキストは「 歌舞伎の中の日本 」というタイトルで書籍化されています。オススメの一冊です。

その松井さんが、ホームページで連載しているブログ「 今朝子の晩ごはん 」。
タイトルどおり、その日の夕食と身辺雑記を綴る日記に、手厳しい政治批評が切れ味鋭く差し挟まれていて、「その通り!」といつも激しくうなづいてしまいます。


これだけの国難の時期にあって、何が哀しくてドリフのコントみたいなことやらなきゃイカンのだ…と、つくづく情けない限りです。
憤りを言葉にする気力もなくなった時、今朝子さんのブログは、知って考えて怒ることの大切さを再確認できる、よい刺激なのでした。

連日チェックしているホームページの一番目立つところに、先日出版されたこの小説の文庫版が紹介されています。


そろそろ旅に

『東海道中膝栗毛』の作者として名高い、十返舎一九の若き日々を描いた長編小説です。
弥次さん喜多さんの珍道中と、その作者の変わった名前は知っていても、その人がかつては駿府の武士であり、筋金入りの放浪者(エグザイル)であったことは初めて知りました。

内なる衝動に突き動かされ、大坂~江戸と流れ流れていく主人公。
その運命の変遷も面白いのですが、彼が心に抱え続けていた闇の正体が終盤で明かされるあたりは大変な迫力で、ページをめくる手が止まりませんでした。

本はなるべく買わずに借りて済ます私は、決して良い読者ではありませんが(笑)ブログも著書も、末永く楽しんでいきたいです。


【送料無料】今朝子の晩ごはん

キューピー三分クッキングのレシピが頻繁に登場する、「今朝子の晩ごはん」は文庫になっています。





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最終更新日  2011.06.03 22:05:29
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