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2010年01月13日

ボーナストラック：越谷オサム

(2)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24657)

カテゴリ：ミステリではないがミステリ的要素を持つ本

でも、なかなかいいやつなんだ、アルバイトの美少女にご執心なのは困りものだけど…。
「僕」と幽霊がタッグを組んだ犯人探しの騒動を描いて絶賛された、ユーモアホラーの快作登場!
第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

内容（「BOOK」データベースより）

娘に薦められて読みました。
越谷オサムという作家さんのことは全く知りません。
越谷出身でペンネームが越谷、なんて安易な!wと思いますが、なかなか気持ちのいい作品を書く方のようです。

草野は、とあるハンバーガーチェーンで働いている、入社2年目の若者です。
仕事に追われ、まったくゆとりがありません。
たまの休みも寝るだけの生活。

ファーストフード業界で働くきびしさが、リアルに伝わってきます。

そんな彼が、仕事からの帰り道、ひき逃げを目撃してしまいます。

ひき逃げされたのは、大学生の亮太でした。

初めは迷惑がっていた草野も、仕方なく幽霊を同居させることに……。

生真面目で不器用な草野と、能天気な亮太の会話が、ユーモラスで笑えます。

亮太の影響で、だんだん自分を取り戻していく草野。

幽霊という自覚がまったくないように見える亮太ですが、ときどき漏らす本音には、結構切なくなります。

ハンバーガーショップでバイトをする青年、その妹と友人などのキャラクターが楽しく描かれ、ほかの幽霊のエピソードは胸に迫るものがあります。

ホロリとくるシーンもありますが、全体を貫く明るいトーンのおかげで、読後感は実に爽やかでした。

ボーナス・トラック　残念、楽天ブックスにはありませんでした。

が、

2010年7月、ついに文庫化されました♪

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最終更新日 2010年07月25日 00時54分55秒
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■コメント

Re:ボーナストラック：越谷オサム(01/13)

茨木　月季さん

こんばんは～♪

書き込み、トラックバック有難うございます♪
もう新刊で購入出来ない、こんなに面白かったのに文庫化されていないのが残念です…。どうしてなんでしょうね？

個人的には、南君と亮太のファンです…。
それから草野さんの勤め先って完全にＭ社を意識してますよね…。圧力でも掛けられたんでしょうか？　某社の社員の過労死とかサービス残業がその後ちょうど問題になっていた頃ではなかったでしょうか？

(2010年01月29日 23時53分00秒)

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Re[1]:ボーナストラック：越谷オサム(01/13)

samiado さん

茨木　月季さん、こんばんは！

＞個人的には、南君と亮太のファンです…。

ひき逃げ犯を除くと、登場人物のほとんどがいい人でしたが、中でも南君と亮太は、人の気持ちがわかるいい奴でしたね。

＞それから草野さんの勤め先って完全にＭ社を意識してますよね…。圧力でも掛けられたんでしょうか？　某社の社員の過労死とかサービス残業がその後ちょうど問題になっていた頃ではなかったでしょうか？

そういえば、裁判になりましたよね。なるほど、そういう視点で考えることもできますね。私も、Ｍ社ってこんなに大変なんだ～、と思いながら読んでいましたから。社員かアルバイトか忘れましたが、作者の実体験が生かされているんでしたよね。 (2010年01月30日 00時33分56秒)

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