学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2010年08月21日
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カテゴリ: 質問
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Day 71 :今回もサミト君の学習はお休みして、コメントに寄せられたスマイル質問の続きを


前回の質問に対する解説の中で can able を取り上げましたが、やや説明不足のためよくわからなかったかもしれませんね。


今回は前回の続きで「 can =潜在能力」「 able =実現能力」についてもう少し具体例を挙げながら説明します。


学校英語では can から be able to への書き換えを機械的にさせるので、2者が同意だと思い込んでいる学習者も意外と多いのではないでしょうか。


私は何度もブログやメルマガで言っていますが、 2つの異なる表現が100%同じ意味になることはありません 。もし100%同じなら一方は言語から消えるはずです。意味に違いがあるからこそ、異なる表現が存在していることを言語学習者は忘れてはなりません。


can able 日本語ではどちらも「できる」と訳しますが、これだとよく違いがわかりませんよね。

can はすでに持ち合わせている能力、able は実現できる能力。この「実現できる能力」という表現が少し理解し難いかもしれないので、いくつかの例で説明しますね。


例えば、「タイプできる」


I can type.

I am able to type.



と、確かにどちらも可能ですが、 can すでに持ち合わせている能力


able は実現できる能力、いつでもできる能力という意味ではなく、発話時点で 実現可能な能力 です。


例えば、30分前までは手一杯で無理だったけど、今なら手が空いてタイプできるというような場面が考えられます。つまり、これは今なら実現できるというような意味合いになるのです。もちろん can を使っても構いません。


会話例1


Boss: Can you type this for me now?
You: Yes. I am able to type it now.



今なら手が空いたのでタイプできますよ、つまり、「今なら実現可能ですよ」という意味です。


もちろん I can type it now. も可能です。むしろ、 can を使うほうが多いでしょう。このように can が使えるので、現在の能力において able が登場する機会は少ないのです。


しかし、次のような can able では違いがはっきり出ます。


例2 (CGELからの引用)


a) Can you turn the light on?

b) Are you able to turn the light on?



a)元々の意味は「電気をつけることできる?」ですが、電気をつけることは誰でも持ち合わせている能力です。だから「能力」から転じて「電気をつけてくれる?」というカジュアルな「依頼」になったのです。この文は前後の文脈がなくとも使えます。


しかし、b)の able は実現することができるかどうかを尋ねる文です。つまりこの文には文脈が必要です。


例えば、両手にショッピングバッグを抱えた相手に対して言うような場面を想定してみましょう。


両手にショッピングバッグを抱えた相手、つまり手を自由に使えない相手に対して「(その状態で)電気をつけることができますか?」という意味が b) Are you able to turn the light on? なのです。電気をつけることが実現可能ですかというような意味です。


このシチュエーションで a) Can you turn the light on? というのはどうでしょうか?相手に対する思いやりが若干足りないような気がしませんか?


able は「実現できる能力」という意味から未来表現でよく使われます。


次は先日息子と公園で遊んでいるときの例


公園にある「うんてい」を5、6歳児の男の子がひょいひょいと楽々やっていた。それをみた3歳児の息子は自分もできると思い、やりたいと言い出した。そのときの会話です。


Son: Dad, I want to try it.
Dad: Well, you can’t do it yet. Maybe it’ll take you a few more years to be able to do it.



まず、 you can’t do it これは「息子よ、君はそれをする能力を持ち合わせていないよ」という意味です。


そして、 it will take you a few more years to be able to do it  は「もう数年でできるようになるよ」と言うような意味。


つまり、今は「うんてい」ができる能力を持っていないが、これから身体も大きくなり、練習すれば、数年後には実現できる能力が身に付くよ、という意味です。


このように今は能力を持っていなくても、未来において実現できる能力を持つことは十分に可能であるため、未来の意味で able はよく使われるのです。


can の潜在能力 と able の実現能力の違いはこんな感じです。


後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。

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最終更新日  2010年08月21日 17時24分18秒
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