ママ、あたちそろそろ行くね。

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2009/04/05

(20)

テーマ：猫のいる生活(139291)

カテゴリ：ミルの日々(ミル闘病記)

ママ、もうお腹いっぱいになったから、
あたち、そろそろ行くね。
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今朝、ミルがそう言ったような気がした。

*:・°★:*:・°☆:*:・°★:*:・°☆:*:・°★:*:・°☆

気のせいかもしれないけど、
あちこちで、「ガサッ」「ぱたん」「ゴソゴソ」と、物音がし、
私は、そのたびにミルを探していた。

また、立ち上がるたびにミルの視線を感じ、
とてつもない寂寥感にさいなまれて、
「ミルがいない、ミルがいない、いなくなっちゃったよぉ」
と叫んでいた。

そして、ミルはまだ食べ物に執着している気がして、

夜も2時間おきに物音で目覚め、眠れない日が続いていた。

そんな、
ミルが旅立ってから4日目の昨日。
この1週間ろくに寝ていなかったので早めに就寝した。

すると、今朝6時半ころ。

ミルがベッドに上がってきた気がした。

瞬間、
「あっ、また滑り落ちる ! 」と、起き上がりそうになったが、
次の瞬間、
ミルにはもう羽があるから、大丈夫と気がついて
そのまま目を閉じていた。

カサカサっと動いているような音もかすかに聞こえる。

そっと指を出してみる。
じんわりと重さを感じたので、手のひらを広げてみた。

一瞬、頭をすりつけられた気がした。

そして・・・

消えた瞬間、起き上がって、時間を確認した。
寝ついてから8時間以上たっていた。

夢だったのだろうか?

そうだよな、夢だよな。

でも、夢でもいい。
ミルが最後のお別れを言いに来てくれたのだ。

あの日、ほんとは、まだ食べる予定だった分の
ミルの大好きな銀のスプーンを
きっと全部食べきったんだろう…。

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そんな風に思っている自分がいた。

神経が病む手前で、自分の中の制御システムが働いて、
こんな幻を感じたのだろう。

それでもいい。
それでも私は、「ミルは確かに、挨拶をしに来てくれた。」
そう思っていよう。

・・・・・・

満開の桜を見てきました。
2年前の桜のころから、ミルは毎年この時期に調子を崩すので
ちゃんと鑑賞出来たのは久しぶり。

寒さに耐えしのんで長持ちした桜は、
ここぞとばかり、盛大に花びらを散らしていました。

4-5 (3).jpg

雪のように舞い散る桜の花吹雪を見ながら、
鼻の奥がツンとして、
ふわふわと地に足がつかないような
まるで夢の中をさまよっているような
不安定な気分で、危うく倒れそうになりました。

でも、家に帰って来てから、
本当に不思議なくらい、気配は感じなくなりました。

もちろん、まだ悲しいし、せつないけど、
苦しさは少し薄らいできています。

思えば、先代バタが旅立ったあとは、
猫のエッセイとか買いあさって、
ひたすら家にこもっていたような気がします。

今回は、ブログのおかげで、
皆さんから沢山の温かい言葉をいただき、
また、思いを吐き出させていただいたおかげで、
悔やんでいる量はずっと多いにもかかわらず、
比較的早く、立ち直れる気がしています。
本当にありがとうございます。

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