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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘無症状のコロナウイルス感染者は約9日で陰性化’という報告です。 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での新型コロナウイルス感染者128人を受け入れた藤田医科大学岡崎医療センターが、無症状の感染者の経過について公表した。同センターで経過観察を行った無症状の感染者90人のうち87人が、3月6日夜の時点で、感染の有無を調べるPCR検査で2回連続、陰性が確認された。陽性とされた日から、かかった日数は9日(中央値)だった。日本感染症学会のウェブサイトに掲載された。 発表によると、同センターは2月18日から26日にかけて、無症状の感染者96人、濃厚接触者32人の計128人を受け入れた。濃厚接触者のうち8人が入所後に陽性と判定され、陽性と判定された人は104人に増えた。うち、他施設に移った人を除く90人について経過を分析した。入所者には、48時間の間隔で咽頭から検体を採取し、連続して2回のPCR検査で陰性が確認されるまで続けた。連続2回の陰性のうち1回目の採取日を陰性確認日と定義した。入所後1回目の検査は、クルーズ船で陽性とされた検査から平均6日後に行われた。 その結果、陰性化するまでに要した日数は、中央値で9日だった。90人のうち81人が陰性化に6日以上を要した。陰性化を確認できた累積割合は、初回陽性の検体採取日から6日目で36%、7日目39%、8日目48%、9日目60%だった。多くの感染者では2回連続陰性となったが、20%で1回目陰性の後、再度陽性となる現象が見られた。12%では、2回連続陰性が確認されるまでに15日以上を要した。*Medical Tribuneの記事を抜粋し、一部改変 今まで無症状のコロナウイルス感染者がその後、どうなるかに関する報告があまりありませんでしたが、今回の報告で10日前後でウイルスは陰性化する可能性が示唆された様です。無症状の方は概ね2週間前後の自宅待機という方向性はあまり間違ってはいない様です。
2020.03.16
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘新型コロナウイルスの血清診断も可能に?’という報告です。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、わずか2カ月の間に世界中で約10万例の感染者と3,000例超の死亡者が報告されており、世界的に早急な対策が求められている。横浜市立大学学術院医学群微生物学の研究者らは、3月9日、ELISA法とイムノクロマト法を用いて、COVID-19患者の血清中に含まれる抗ウイルス抗体IgGの検出に成功したと発表。今後は、これら2つの検出法の有用性を検証し、診断法の確立や試薬キットの開発および実用化を目指す考えだ。新型コロナウイルスの性状や病原性などの解析はいまだ十分とはいえず、臨床で使用可能な迅速診断法や血清学的診断法は確立されていない。そこで同氏らは、安定的かつ効率的に蛋白質を合成できる「コムギ無細胞タンパク質合成法」という技術を用いて新型コロナウイルスを構成する蛋白質を調製。COVID-19に対する血清学的診断法として、ELISA法とイムノクロマト法の有用性を検証した。 抗体価を定量分析するELISA法は検出感度が高く、多検体の定量的測定が可能だ。一方のイムノクロマト法は目視判定による定性分析であり、特別な装置を必要とせず、簡単な操作で短時間にウイルス感染の可能性を調べることができる。どちらも血液を用いた診断法であるため検体が採取しやすく、採取時の医療従事者などへの二次感染リスクが比較的低いことも特徴として挙げられる。発症後10日以上経過しているCOVID-19患者6例の検体を解析したところ、PCR陽性患者の検体は全例でELISA法、イムノクロマト法とも陽性反応を示した。同氏らによると、この抗体検出法は過去にさかのぼってCOVID-19既往の有無を検証できるため、今後の疫学調査においても有用であるという。 今回の結果を踏まえ、同氏らは「さらに症例数を増やした検討が必要だが、外来やベッドサイドで実施可能な迅速診断法を確立し、精度の向上を図ることができれば、PCR法との併用でより的確な診断、適切な治療を行うことができる。今後は、臨床現場で望まれる形態のキット構築を目指したい」とコメント。COVID-19の血清学的診断法のさらなる改良を行っていく意向だ。*Medical Tribuneの記事を抜粋し、一部改変 確かにP CR検査よりは感染リスクはかなり少ないと思われますが、発症10日以上経過している検体の解析とありますので感染早期の検査としてはまだ不十分かも知れませんが、PCR検査以外での検査が可能になることは朗報かも知れません。
2020.03.11
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘新型コロナ検査、医療者に感染リスク!’という報告です。 日本医師会(日医)は本日(3月月4日)、東京都で記者会見を開いた。同理事は新型コロナウイルス(2019-nCoV)に対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査が今後保険適用されることを踏まえ、検体採取などの際に医療者側に感染リスクが生じるとして注意を喚起。また会見中、明日(3月5日)に決定される予定だった同検査の保険適用が、3月6日以降にずれこむことも明らかになった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の増加に伴い、その早期診断のスクリーニングを目的に実施されるPCR検査について、厚生労働省は近日中に保険適用する方針である。そこで同氏は、「今後多くの医療施設で実施されるようになる見込みの同検査において、2019-nCoVの感染防止策を講じる必要がある」と強調した。 特に、検体の採取時にはN95マスクや手袋などの個人用防護具(PPE)を装備することを求め、搬送時には国立感染症研究所が定めた検体採取・輸送マニュアルに則り、感染防止策を講じることが必要であると訴えた。ただし、PPEについては現状、感染症診療を専門とする医療施設ですら不足しており、日医は既にそれらの確保と迅速な配備を政府に求めているという。また同検査の保険適用後、実際に実施できる全国の医療施設とその数を把握し、調整するための会議が自治体ごとに設置される方針であることに言及。日医がその活動に参画する意向である点も付言した。*Medical Tribuneの記事を抜粋 上記の個人用防護具に関しても通常の医療機関に常備されていることはなく、仮に検体を採取することが出来てもそれを検査機関に輸送する手段も現段階では確保されておりません。患者さんとしては検査して欲しいと言われても実際に検査する側に感染防御の装備がなく、検体輸送の手段が確保されていない状況では通常の医療機関での検査は困難と言わざるを得ないというのが今の現状なのです。
2020.03.05
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’北海道で感染者が多い理由は?’という報告です。 北海道で28日、新たに12人の新型コロナウイルスの感染者が報告され、道内で判明した居住者の感染者は、国内最多の64人となった。北海道で感染者が突出して多いのは、中国人に人気の冬の観光シーズンが感染の広がった時期と重なったためとみられる。 北海道内で感染が初めて確認されたのは1月28日。中国・武漢からの旅行者だった。2月14日に札幌市で道在住者の感染が初判明して以降、感染者は、函館、苫小牧、根室、旭川、中富良野、北見など広範囲に広がった。観光庁の2018年調査によると、中国人旅行者の道内での宿泊者数は1~2月、延べ約60万人で、首位の東京都(約70万人)に肉薄する。今年1~2月に開かれ、202万人が訪れた「さっぽろ雪まつり」では、スタッフ2人が感染したほか、道内外の複数の感染者が発症前に訪れた。 会場は屋外のため感染リスクは高くないはずだが、札幌医大の横田伸一教授(微生物学)は「ホテルやレストラン、観光施設で感染が広がった可能性は否定できない」と語る。寒さの厳しい北海道では、建物の気密性が高く、地下道が張り巡らされていることが感染リスクを高めたとの指摘もある。政府の専門家会議のメンバーで東北大の押谷仁教授は「当初は中国人中心だったが、現在は日本人の間で『クラスター』と呼ばれる患者の集団発生が複数起きていると考えられる。感染拡大を食い止めるには疫学調査を徹底し、クラスターを封じ込めるしかない」と話している。*読売新聞の記事を抜粋 時期的に感染が始まった時期の大規模イベントで感染が拡大した可能性は否定できないと思われます。ただ、オープンスペースでこれだけ感染が拡大するとは考えられませんので北海道特有の気密性が関連しているのは否定できないと思われます。
2020.03.04
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’検査をさせない様にしているは事実誤認!’という報告です。 国立感染症研究所は3月1日、新型コロナウイルス感染症のPCR検査への感染研の対応について、一部に事実と異なる内容の報道があるとし、事実誤認を正す異例の声明を発表した。きっかけは、北海道に積極的疫学調査のために派遣された職員の発言をもとに、「感染研が検査をさせないようにしている」などと糾弾する報道があったこと。この職員の発言は、感染伝播の状況を把握することを目的とする積極的疫学調査における一般的な考え方だったにもかかわらず、「誤った文脈に理解され、事実誤認が広がった可能性がある」と言及している。 今回の新型コロナウイルス感染症の疫学調査ではPCR検査を実施しているが、医療の現場で診断のために行うPCR検査とは全く性格が異なるとも説明。声明では、積極的疫学調査にあたる職員が、医療機関において感染の疑いがある患者へのPCR検査について、その必要性について言及することは「一切ありません」と断言している。 また、最近の各種報道では、感染研が「検査件数を抑えることで感染者数を少なく見せかけようとしている」や「実態を見えなくするために、検査拡大を拒んでいる」といった趣旨の事実と異なる記事が散見されるとも指摘。報道関係者に対して、こうした事実誤認報道は、「緊急事態において、昼夜を問わず粉骨砕身で対応にあたっている本所の職員や関係者を不当に取り扱うのみならず、本所の役割について国民に誤解を与え、迅速な対応が求められる新型コロナウイルス感染症対策へ悪影響を及ぼしている」と訴えている。*日経メディカルの記事を抜粋 新型コロナウイルスのPCR検査に関しては本当はウイルスがいるのに陽性とならないことも多いとされ、風邪症状がある様な患者さんに全て施行したのでは臨床現場が混乱するとされ、濃厚接触者や肺炎などの重症になりそうな方を絞ってやるべき検査とされています。その上、検査を施行する側にも色々な準備が必要とされますので当面はこの様な体制で行かざるを得ないのでは?と考えております。
2020.03.03
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘新型コロナウイルス感染症対策ハンドブックを無料公開開始!’というお話です。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大を続ける中、東北医科薬科大学は市民向けにCOVID-19の基礎知識と対応策をまとめたハンドブックを作成し、PDFをサイトで公開している。医療者にとって、患者からの問い合わせに応える一助となる内容だ。 2月25日に公開されたこの「新型コロナウイルス感染症~市民向け感染予防ハンドブック」は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)そのものに関する情報からはじまり、感染した場合の症状、潜伏期間、感染経路の可能性などについて解説。とくに「かからない・うつさないための対策」として手洗いや咳エチケットについてイラストを交え、ページを割いて丁寧に解説している。同大の感染症学教室特任教授の賀来 満夫氏の監修のもと、2月25日時点の情報に沿ってまとめられたもので全19ページ、出典を記載したうえで自由に印刷・配布ができる。 本ハンドブックに掲載されているのは感染症予防における普遍的な内容であり、逐次変更される可能性の高い「医療機関受診の目安」や「問い合わせ窓口」などの情報は触れられていない。そうした問い合わせに対しては厚労省サイト(新型コロナウイルスに関するQ&A/新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安/新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター一覧)などをあわせて案内する必要がある。*CareNetの記事を抜粋http://tmpuh.net/新型コロナウイルス感染症_市民向けハンドブック_20200225_1.pdf 感染症の専門家である賀来先生監修のハンドブックですから一般の方向けとして非常に良く纏まっていると思いますのでご参照下さい。
2020.02.28
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘武漢市からの帰国者へのホテルでの対応とは?’という報告です。 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中国・武漢市からの帰国者を受け入れた千葉県のホテルにおける当時の状況が明らかになった。亀田総合病院感染症科部長の大澤良介氏は、同ホテルで帰国者やホテル従業員などに講じた対策を日本環境感染学会で報告。感染管理の原則を考慮しつつ、置かれた環境で実行可能な対策を柔軟に実施することが重要であるとの見方を示した。同氏は武漢市からの帰国者が到着する前にホテル側と情報共有を行い、客室数や動線を把握し、従業員対象の説明会を実施した。また、PPE(個人用防護具)をはじめとした必要物品を確認し、帰国者への対応に際しては飛沫接触予防策を講じることが原則である点を医療従事者間で再確認したという。 帰国者に対しては、空港からホテルまで乗車したバスを降車する前に、新型コロナウイルス感染を疑う症状の有無を確認。症状の有無により降車するタイミングを分け、ホテル入館時には全員に手指消毒を促した。入館後は、原則的に客室から出ないよう指示し、諸連絡はフロントの内線で行うこととした。従業員に対しては、帰国者が客室から出る必要がないよう、日常生活の支援を依頼した。ただし、帰国者と対面での対応は行わず、食事の提供時は袋に入れて客室の前に置くよう指示したという。帰国者への説明や日常生活支援などを担う政府職員についても、説明は館内放送、配布物、内線電話により行うこととした。やむをえず帰国者と対面して説明する際は、双方にサージカルマスクを着用してもらい、客室の入り口で実施するよう求めた。加えて、帰国者、従業員、政府職員には小まめな手指消毒を推奨した。なお、客室で生じたごみは帰国者が客室の外に置いてもらうよう指示し、従業員や政府職員が手袋とサージカルマスクを着用した上で回収した。 医療従事者においては、ホテルに滞在する帰国者がポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査で陰性と確認されていた点を踏まえ、原則的に無症状者であるとの前提でほぼ標準的な感染予防策を取ったが、問診は客室の入り口で行い、身体接触する形では診察しなかった。一方、コロナウイルス感染が疑われる帰国者に接する場合は、飛沫感染および接触予防策(手袋、サージカルマスク、ガウン、フェースシールドのPPE着用)を講じた。これらの着脱時には医師と看護師または保健師が2人1組で確実な感染予防を図り、状況に応じてN95マスクも着用した。このように報告した同氏は「感染管理の原則を考慮しつつ、自身の置かれた環境で可能な対応を臨機応変に実行できたのではないか」と振り返った。さらに、「帰国者に対する医療支援だけではなく、感染症の専門家として、政府や自治体の関係者と議論し、感染対策に関わる方針を策定するために助言できたことは自身にとって新たな経験だった」と述懐した。*Medical Tribuneの記事を抜粋し、一部改変 この様な形で感染症の専門家の指導のもとであればある程度対処は可能なのでしょうが、政府は一般病院でも対処する様にと言ってはいますが、この様な対応がどこでも出来る訳ではありませんので...ある程度は専門施設での対処が妥当だろうと思われます。
2020.02.27
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘コロナ対策で今、気をつけるべきことは...’というお話です。 クルーズ船で陣頭指揮をとっておられた高山先生のFBにアップした記事、長文ですので要約した内容をお伝えします。新型コロナウイルスの感染力は実は思っているほどは強くは無く(少なくともインフルエンザほどではない様だ)飛沫感染はするが、それも限定的なのではないかと思われる。ドアノブや手すり、トイレなどに付着していたウイルスに触れて、その手を目鼻口の粘膜に付着させることで感染する接触感染が主体だと考えられる。 不特定多数の方がモノを共用するようなイベントではとくに注意が必要でいろいろな人が同じトングを触るビュッフェ形式やホテルの朝食ビュッフェなどはリスクが高いと考えられる。 映画館は密度が高く、時間が長いのでリスクが高い可能性がある。スポーツジム、日帰り温泉なども残念ながら接触感染のリスクが高い可能性がある。カラオケは行っても構わないがなるべく少人数で。共用のトイレは、アルコールを前後で使用することにより、感染リスクを低下させることが可能と思われる。 実は最も感染リスクが高い場所は病院であると考えられるため、行かなくても良いなら病院には行かないこと...これが最も実効性のある感染予防と考えられる。 実際の現場に携わった先生の意見ですので非常に参考になるものと思われます。現段階でコロナウイルス検査は一般の医療機関では出来ませんので濃厚接触の可能性があり、ご心配な方はまずは地元の保健所に確認なされて下さい。
2020.02.26
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’ストレスで白髪が増えるはホント?’という報告です。 反抗期の子どもに「あなたのせいで白髪が増える」と言うのは、あながち間違いではないようだ。米ハーバード大学の研究者らは、マウスを用いた実験を行い、ストレスがかかると白髪が増える機序を解明したと報告した。この発見は、ストレスが人間の身体に与える影響について示唆を与えるものだとしている。同研究者は「われわれは誰もが、ストレスは自分の身体、特に皮膚や髪の毛に影響するものだと思っている」とし、今回の研究では、ストレスと身体の変化との関係に着目したとしている。「もしこれらが関係するのであれば、ストレスがさまざまな組織をどのように変化させるのかを明らかにしたかった」と同氏。その上で、「髪の色素沈着は研究材料として扱いやすく、研究に取り組みやすかった。さらに、ストレスが実際に白髪を増やすのかを純粋に知りたかった」と話している。 生物はストレスを感じると、「闘うか逃げるか」(闘争・逃走反応)のどちらかを選ぶよう自律神経が働き、神経伝達物質のノルアドレナリンが産生される。今回の実験では、マウスを物理的、心理的ストレスにさらしたところ、この闘争・逃走反応の一部を担う交感神経系が活性化されて、放出されたノルアドレナリンの影響で、毛包にある色素をつくる色素幹細胞が永続的に枯渇してしまうことが分かった。ストレスで白髪が増えるのは、この機序によるものだと、同氏らは主張している。「今回、発見したストレスによる身体への悪影響は、予想以上だった」と同氏はいう。「マウスに物理的、心理的なストレスを与えてから数日後には、色素幹細胞は過剰に反応した後、全て枯渇してしまった。幹細胞が消失すると色素は再生できなくなる。しかもこのダメージは永続的なものだった」と同氏は説明している。 同氏らの発見は、動物実験の結果に過ぎないが、「闘争・逃走反応」のネガティブな影響を強調しているという。論文の筆頭著者で同大学の別の研究者は「特に闘争・逃走反応を刺激するような急性ストレスは従来、動物が生き延びるために役立つと考えられてきた。しかし今回、急激なストレスがかかると幹細胞を永遠に失ってしまうことが分かった」と述べている。また、同氏は「ストレスに対する自律神経反応が色素幹細胞に与える影響を明らかにすることで、他の組織や器官への影響についても解明していく基盤をつくることができた」と研究の意義を強調。「心理的、物理的なストレスにより身体の組織がどのように変化するのかを突き止めることは、ストレスの悪影響から回復する手段を見出す手がかりになる」と付け加えている。*HealthDayNewsの記事を抜粋し、一部改変 ストレスは様々な疾患の原因とされていますが、急激なストレスで白髪まで増えるというのは少し驚きでした。ただ、これは以前から言われていたことでもありますからそれが科学的に証明されたという事でしょうね...
2020.02.20
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘新型肺炎、タバコで重症化の可能性?’という報告です。 朝日新聞の記事によりますと…新型コロナウイルスによる肺炎は、たばこを吸っている人が重症になりやすい可能性が出ている様だ。中国で死亡した感染者の割合は男性でとくに多く、喫煙率が高いこととの関係が指摘されている。米フロリダ大や北京大などのチームは、中国で報告された感染者約8900人について分析した論文を公開した。感染者のほぼ半数は50歳以上で、患者のうち亡くなる割合(致死率)は全体で3・1%。ただ、男性だけでみると4・5%で、女性の1・3%の3倍以上にのぼった。要因ははっきりしないが、その一つとして関連が疑われるのが男性に多い喫煙習慣だ。2010年の調査によると、中国で喫煙習慣のある男性の割合は54%。女性の2・6%と開きがある。 WHOの緊急対応責任者は今月14日の会見で、「たばこがあらゆる呼吸器感染症の悪化要因であることは言うまでもない。今回も例外ではないだろう」と述べた。そのうえで、男性で喫煙率が高いために重症化するケースが多くなっている可能性について、「まだ証明されてはいないが、大きな関心がある」とした。 必ずしも喫煙者が重症化するのではないと思われますが、基本的に喫煙者は呼吸器疾患に罹る危険性が高いのはいうまでもありませんから気をつけた方が良いのかも?知れませんね...
2020.02.19
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘インフルエンザ、過去10年で2番目に少ない?’という報告です。 読売新聞の記事によりますと...厚生労働省は14日、9日までの1週間に全国約5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザ患者は1施設あたり9・04人で、過去10年の同時期と比べて2番目に少なかったと発表した。この時期に注意報レベル(10人)を下回るのは2010年以来となる。新型コロナウイルスの感染拡大で予防策をとる人が多かったためとみられ、患者は2週連続の減少となった。 同省によると、インフルエンザは例年、1月末~3月上旬に流行のピークを迎える。昨年の同時期は26・28人で、今年の3倍近かった。過去10年の状況をみると、最多は18年の45・38人、最少は10年の2・81人だった。報告対象外の医療機関を含めた全国の受診者は直近1週間の推計で約31万5000人だった。同省結核感染症課は「マスクの着用や手洗いなどを多くの人が徹底した影響の可能性がある」としている。 記事ではマスクや手洗いの徹底が少なかった理由では?と言っている様ですが、今シーズンは流行開始が早く年末には一時的にピークを迎えたもののその後に年末年始の休みもあり、例年にない暖冬だった影響の方が大きいのでは?と個人的には考えています。
2020.02.18
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘1日1個の卵は心疾患リスク上昇せず?’という報告です。 1日1個の卵は健康に良いのか悪いのか――。長年議論されてきたこの問題に終止符が打たれるかもしれない。卵を1日1個食べても心臓に悪影響はないことが、マクマスター大学(カナダ)公衆衛生研究所(PHRI)の研究チームが実施した大規模研究で示された。この論文の筆頭著者は「ほとんどの人において、たとえ心血管疾患や糖尿病の既往歴があっても、1日1個程度の卵の摂取で心血管疾患リスクや死亡リスクが増大することはない」と述べている。この研究は、PHRIが実施した3件の大規模国際研究のデータを解析したもの。解析対象者は、6大陸50カ国の総計17万7,000人以上に及んだ。 その結果、卵の摂取量と死亡リスクや心血管疾患リスクとの間に有意な関連は認められなかった。また、卵の摂取量と血液中の脂質やその構成成分、あるいはその他のリスク因子との関連も認められなかった。これらの結果を受けて同研究者は「対象者の大半で卵の摂取量が1日に1個以下だったことを考えると、この程度の摂取量は安全だと言えるだろう」とし、「これらはゆるぎない結果であり、健康な人にも血管疾患のある人にも当てはまる」と話している。卵は必須栄養素を安価に摂取できる食品だが、一部の栄養ガイドラインは、卵により心疾患リスクが増大し得るとして、摂取量を週3個未満に抑えるよう助言している。しかし、卵と健康に関するこれまでの研究では、統一見解は得られていない。その理由について、研究チームの一人であるPHRIの別の研究者は、「従来の研究は、ほとんどが相対的に小規模ないし中規模のものであった上に、対象者の国籍も限られていたからだ」と説明する。それに対し、今回の研究は、50カ国のさまざまな所得水準の人々を対象にしているため、得られた結果も多くの人に当てはまるのだという。 なお、今回の研究は、さまざまな州政府保健機関や心の健康に関係する非営利団体の支援を受けたが、卵業界からの資金援助は受けていないという。今回の研究結果の報告を受けて、米サンドラ・アトラス・バス心臓病院の研究者は、「非常に大規模な研究から、卵を1日1個食べても心血管に影響はないことが明らかになった」と述べる。同氏は、卵は優れた栄養源であるとし、今回の研究において、既に心疾患のある人や服薬中の人にも有害な影響は認められなかった点を強調している。一方、米コーエン小児医療センター小児内分泌学部門の管理栄養士は「これまでは、卵の栄養価について患者から質問を受けても答えるのが難しかった」と振り返る。そして、「確かに卵のコレステロール値は高いが、その一方で、必須ビタミンやミネラル、非常に良質のタンパク質などが豊富に含まれている。その上、安価であり、砂糖や着色料、保存料、人工香料も加えられていない」と卵の長所を挙げ、「今回の研究により、卵が心血管に悪影響を及ぼさないことが科学的に示された。今後は、卵に関する質問にきちんと答えることができる」と話している。*HealthDay Newsの記事を抜粋し、一部改変 卵はコレステロールが高いことを除けばかなり栄養の面では優秀な食品ですから今回の結果は様々な方にとって朗報となるものと思われます。
2020.02.17
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘日本人男性の食事と疾患の変化は?’という報告です。 日本人の食事の欧米化が進んでいるが、過去60年間の食事パターンはどの程度変化しているのだろうか。また、それは冠動脈疾患の死亡率に関連しているのだろうか。久留米大学の研究者らは、Seven Countries Studyの中の日本人コホートである田主丸研究(久留米大学による久留米市田主丸町住民の疫学調査)において、栄養摂取量の変化と冠動脈リスク因子または死亡率の関係を調査した。 本研究では40~64歳の男性すべてを登録し、被験者数は、1958年628人、1977年539人、1982年602人、1989年752人、1999年402人、2009年329人、2018年160人であった。1958~89年は24時間思い出し法、1958~89年は食事摂取頻度調査票を用いて、食事摂取パターンを評価した。 主な結果は以下のとおり。・1日当たりの総エネルギー摂取量は、2,837kcal(1958年)から2,096kcal(2018年)に減少した。・炭水化物摂取量の全体に対する割合は84%から53%に著しく減少したが、脂肪摂取量の割合は5%から24%に大幅に増加した。・年齢調整後の平均コレステロール値は167.9mg/dLから209.4mg/dLに急激に上昇し、BMIも21.7から24.4に増加した。・喫煙率は69%から30%に減少した。・脳卒中およびがんによる死亡率は低下したが、心筋梗塞および突然死による死亡率は低いまま安定していた。*CareNetの記事を抜粋し、一部改変 以前よりここ数十年で摂取カロリーは低下傾向があるものの脂質の割合が増加し、その影響もあって糖尿病などの生活習慣病が増加していると言われてきました。今回の結果もそれを示唆するものと考えますが、心筋梗塞はあまり増えていないというのが何に起因するのかは未だはっきりしていません。
2020.02.14
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘職場での受動喫煙で高血圧に?’という報告です。 喫煙と高血圧の関連を検討した疫学研究は多いが、受動喫煙が高血圧に及ぼす影響を疫学的に検討した報告は少ない。東北大学の研究者らは非喫煙者に限定した受動喫煙が家庭高血圧に及ぼす影響を検討。職場における受動喫煙と家庭高血圧に有意な関連が認められたと報告した。喫煙は動脈硬化性疾患の危険因子であるが、高血圧との関連については議論が分かれている。近年、受動喫煙と高血圧の関連を検討した疫学研究の報告が散見されるものの、わが国におけるエビデンスは十分でない。同研究者らは、宮城県在住の地域住民研究参加者を対象に、非喫煙者における受動喫煙と家庭高血圧との関連について検討した。 解析対象は、宮城県在住で東北メディカル・メガバンク計画地域住民コホート調査の詳細二次調査(2017年6月〜18年10月)に参加し、朝・晩ともに5日間以上の家庭血圧および尿ナトリウム(Na)/カリウム(K)比を測定した非喫煙者2,669人(男性359人、女性2,310人)。質問票で最近1年間に家庭または職場でほぼ毎日受動喫煙していると回答した者を「受動喫煙あり」、朝・晩いずれかの平均家庭血圧が135/85mmHg以上または高血圧で通院中の者を「家庭高血圧あり」と定義した。受動喫煙と家庭高血圧の関連については、性、年齢、BMI、飲酒習慣、尿Na/K比を検討した。対象のうち297人(男性42人、女性255人)で家庭または職場での受動喫煙、1,095人で家庭高血圧が認められた。受動喫煙ありの者はなしの者と比べ、年齢が若く(58.7歳 vs. 60.6歳)、BMIが高く(23.2 vs. 22.7)、尿Na/K比が高かった(4.6 vs. 4.2)。解析の結果、家庭または職場における受動喫煙と家庭高血圧は有意な関連を示し(危険率1.33倍)、特に職場における受動喫煙で強い関連が見られた(同1.49倍)。 同研究者は「非喫煙者の職場における受動喫煙は、BMI、飲酒習慣、尿Na/K比とは独立して家庭高血圧と関連していた。今回の結果から、高血圧予防には体重管理や節酒・塩分制限などの生活習慣改善に加え、受動喫煙防止が寄与すると考えられる。職場における受動喫煙防止に向けた環境整備は、高血圧予防という公衆衛生上の観点からも必要である可能性が示唆された」とまとめた。 *Medical Tribuneの記事を抜粋し、一部改変 以前より受動喫煙に関しては取り沙汰されていましたが、高血圧にも影響があるというのは由々しき問題かも知れません。今後、職場での喫煙環境に関してはもう少しきちんと考えた方が良いのかも知れませんね。
2020.02.13
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘子供の行動に腸内細菌叢が関連?’という報告です。 学齢期の子どもの行動上の問題には、腸内細菌が関与している可能性があることが、米オレゴン州立大学微生物学の研究者らによる研究で示唆された。行動上の問題を抱える子どもと問題がない子どもとでは、腸内細菌叢の組成に違いが見られたという。一方、このような腸内細菌叢の違いには、食べ物だけが影響するわけではないことも示された。同研究者らは、子どもの行動と腸内細菌叢の関係を調べるため、5~7歳の40人の小児から採取した便検体を分析し、腸内細菌叢の組成を調べた。その結果、腸内細菌叢の組成は学齢期の子どもの行動と強く関連することが分かった。 また、家族と強い絆で結ばれている子どもと家族との絆が弱い子どもでは、腸内細菌叢に違いが見られることも明らかになった。このことから、同氏らは「腸内細菌と子どもの行動との関連には、家族との関係が大きく影響する可能性が示された」としている。ただし、同氏は「この研究は因果関係を証明するものではない」と強調。子どもの行動上の問題が腸内細菌叢を変化させている可能性もあると説明している。さらに、「この研究では、腸内細菌叢の変化は食事による影響では説明できなかった」と同氏は付け加えている。 腸内細菌叢と小児の行動との関係に着目した研究は、これが初めてではない。例えば、2019年5月には、米テキサス小児病院のグループは、消化器症状のある自閉症の小児の腸内細菌叢は、自閉症ではない兄弟姉妹や血縁関係のない小児とは異なるという研究結果を報告している。ただし、この研究では、自閉症であることを示す明らかな腸内細菌叢のパターンは見つけられなかった。同氏は「今後、今回の研究結果が大規模研究でも確認されれば、腸内細菌叢から得られる情報に基づいて子どもの行動上の発達を予測する方法を見つけられるかもしれない」と説明。また、このような情報を活用することで、早期からのより効果的な介入につなげられる可能性があるとしている。 この報告を受けて、米ノーザン・ウエストチェスター病院の小児科部門長は「脳と腸内細菌は関連するという説を支持する研究結果だが、今回は決定的な答えは得られなかった。ただ、今後の研究課題は見えてきたといえる」と話している。また、同じく専門家の一人で、米コーエン小児医療センターの発達・行動部門長も「学齢期の子どもであっても、腸内細菌叢の影響は消化管だけにとどまらないとする新たな根拠が得られた」と述べている。一方、同氏は、これらの因果関係は明らかになっておらず、今後さらなる研究が必要とした上で、「腸内細菌叢の研究はまだ始まったばかりだ。特に小児における腸内細菌叢の臨床的な重要性を明らかにするためには、少なくとも10年はかかるだろう」と話している。*HealthDayNewsの記事を抜粋し、一部改変 腸内細菌叢に関しては最近、様々な疾患との関連が判明して来ていますが、子供の行動にまで影響するというのは少し驚きでした。ただ、この分野はこれから様々なことが判明してくる分野でもありますので今後の研究の進展が待たれるところでもあります。
2020.02.12
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’15都県で花粉症シーズン入り!’という報告です。 読売新聞の記事によりますと...気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)は6日、全国15都県で花粉シーズンに入ったと発表した。記録的な暖冬の影響で、東海や近畿、九州の各県は平年より5~10日早いシーズン入りとなった。5日までに同社の観測機で基準を超える花粉が観測された。15都県は東京、神奈川、埼玉、千葉、山梨、静岡、愛知、三重、和歌山、山口、愛媛、福岡、長崎、大分、熊本。東京は昨年より2日早い。 予想されるスギとヒノキの花粉飛散量は、全国的に平年の85%程度となる見通し。スギ花粉のピークは、東北、北陸を除く東日本と西日本で2月中旬から3月中旬まで続くという。東北や北陸も2月下旬から3月中旬にかけてピークを迎えると予測している。 今年は暖冬の影響でインフルエンザも終息気味の様ですが、逆に花粉の飛散は例年より早い様ですので皆さん十分にお気をつけてください!
2020.02.10
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘運動習慣で糖尿病患者の介護リスク低減!’という報告です。 2型糖尿病患者でも定期的な運動習慣がある者では、要介護状態に陥るリスクを非糖尿病者並みに低減できることが明らかになった。この知見は、新潟大学の研究者らが新潟県三条市の医療ビッグデータを統合解析して得られたもので、結果の詳細は医学雑誌に報告された。超高齢社会を迎えた日本では、健康寿命を延伸し要介護状態に陥る高齢者を減らすことが喫緊の課題となっている。2型糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病および運動不足は、心血管疾患と死亡のリスクを高めることが知られているが、これらの因子と要介護状態の発生との関連について検討した大規模研究は少ない。 そこで同研究者らは今回、三条市の特定健診、レセプト、介護保険のビッグデータを統合解析し、地域在住者における生活習慣と要介護状態に至るリスクとの関連を検討する研究を実施した。対象は、2012年10月〜15年3月に特定健診を受けた三条市在住の成人1万1,469人のうち、ベースライン時に冠動脈疾患、脳血管疾患、身体機能障害がなかった9,673人。2017年3月まで少なくとも2年間追跡し、①要介護状態の新規発生②運動習慣(1日30分以上の運動を週に2回以上1年間継続)と生活習慣病が要介護リスクに及ぼす影響−について検討した。 中央値で3.7年の追跡期間中に要介護状態の新規発生は165人(1,000人・年当たりの発生率4.65)だった。年齢、肥満、高血圧、脂質異常症、喫煙など既知の身体機能低下と関連する危険因子を補正した解析の結果、要介護リスクの有意な増加と関連する因子として糖尿病〔危険率1.74倍〕、運動習慣なし(同1.83倍)、BMI 18.5未満(同1.63倍)、加齢(5歳上昇するごと:同2.48倍)が抽出された。危険因子(生活習慣病3種と運動習慣なし)の保有数別に要介護リスクを見ると、0個の者に対し、2個有する者では1.95倍、3個の者では2.11倍、4個有する者では3.93倍といずれも有意に増加していた。しかし、糖尿病と運動習慣の有無で4群に分けた解析では、糖尿病なし/運動習慣あり群に対する要介護リスクのハザード比は、糖尿病なし/運動習慣なし群で1.82倍、糖尿病あり/運動習慣なし群で3.20倍と有意に増加していた一方で、糖尿病あり/運動習慣あり群では1.68倍と有意差は見られなかった。*Medical Trubuneの記事を抜粋し、一部改変 糖尿病患者さんはどうしても運動習慣が少ない方々が多く見受けられますので将来的に介護に至らないためには糖尿病の方はやはり積極的に運動を心がけることが必要な様です。
2020.02.07
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’発酵性大豆食品で死亡率低下!’という報告です。 アジア諸国、特に日本では大豆食品や発酵性大豆食品の種類が豊富で摂取量も多い。国立がん研究センター社会と健康研究センター疫学研究部研究員らは、日本人9万人超を対象に大豆食品、発酵性大豆食品の摂取量と死亡リスクの関係を検討した結果、発酵性大豆食品の摂取量が多いほど全死亡リスクは低下することが明らかになったと報告した。今回、日本人の生活習慣病予防と健康寿命の延伸に資することを目的に行われている多目的コホート研究JPHCの参加者のうち、ベースライン時に40~69歳でがん、心血管疾患に罹患していなかった者を対象として、研究開始5年後に食事に関するアンケートを実施、2012年12月31日まで追跡。アンケート結果を基に、総大豆食品、発酵性/非発酵性大豆食品、各大豆食品(納豆、味噌、豆腐)の摂取量を算出して五分位に分け、交絡因子を調整、全死亡、がん死、全心血管疾患死、心疾患死、脳血管疾患死との関連を男女別に検討した。 解析対象は、45~74歳の参加者9万2,915 人(男性4万2,750人、女性5万165人)。解析の結果、総大豆食品摂取量と全死亡に関連は認められなかったのに対し、男女とも発酵性大豆食品の摂取量と全死亡リスクに逆相関関係が認められた〔男性:第1五分位群に対する第5五分位群の危険率0.90倍、女性:同0.89倍〕。次に、大豆食品(納豆、味噌、豆腐)別に摂取量と全死亡リスクとの関係を検討したところ、女性では納豆および味噌の摂取量と全死亡リスクに逆相関関係が認められた(納豆:第1五分位群に対する第5五分位群の危険率0.84倍、味噌:同0.89倍)。しかし、男性ではその傾向は認められなかった。豆腐については男女ともリスクの低下傾向は見られなかった。 死因別に見ると、総大豆食品、発酵性/非発酵性大豆食品、味噌、豆腐の摂取量は、いずれもがん死との関連はなかった。一方、男女とも納豆の摂取量と全心血管疾患死リスクに逆相関関係が認められた(男性:第1五分位群に対する第5五分位群の危険率 0.76倍、女性:同0.79倍)。以上の結果から、同研究者らは「日本人成人における総大豆食品の摂取量と死亡リスクに関連が見られなかったが、発酵性大豆食品の摂取量と全死亡リスクおよび納豆摂取量と全心血管疾患死リスクには逆相関関係が認められた」と結論。「先行研究から大豆には蛋白質や食物繊維、ミネラル、イソフラボンなどの成分が含まれており、摂取により血圧、体重、血中脂質などが改善することが報告されている。発酵性大豆食品は加工の過程で消失する成分が少ないことなどが、摂取量増加と死亡リスク低下に関連が認められた理由の1つと考えられる」と説明している。 以前から納豆や味噌の有用性は言われていましたが、今回も10万名弱の解析でそれが改めて認められた様です。私も因みに朝は納豆と味噌汁です(笑)
2020.02.06
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘前立腺肥大症の発症メカニズムを解明?’という報告です。 福島民友新聞の記事によりますと...福島医大医学部泌尿器科学講座と同大学医学部免疫学講座の関根英治教授らの研究グループは、前立腺肥大症の発症に働く仕組みを世界で初めて解明した。新薬の開発が期待される。研究成果は英科学誌「サイエンティフィックリポーツ」に掲載された。研究グループによると、体内に侵入した病原体を排除するタンパク質の一種、補体が炎症を引き起こす作用に着目。前立腺肥大症の進行の過程で補体による炎症の増幅作用があり、症状の進行に関与していることを明らかにした。 これまで前立腺の増殖には男性ホルモンが関与しているといわれていたが、詳しい仕組みは分かっていなかった。同研究者は「前立腺肥大症は高齢の患者が多い。治療の満足度の改善につながってほしい」と話している。 前立腺肥大症の発症メカニズムに補体が関係しているという発見が新しいところだと思いますが、この研究がさらに進めば新薬の創薬にも繋がるかも知れませんので今後の研究の進展が期待されます。
2020.02.05
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘肥満は運命ではない?’という報告です。 肥満は遺伝によって定められた運命ではないことを示唆する報告が「JAMA Cardiology」1月8日オンライン版に掲載された。遺伝子の研究が進歩したことで、さまざまな病気の発症と遺伝子の関連が明らかになった。そのような情報が社会に広がるにつれ、過体重や肥満はDNAのせいであって逃れることはできないと多くの人が考えるようになってきた。しかし今回の報告によると実際はそうでなく、はるかに大きな役割を果たしているのは日常生活の送り方だという。 この研究は、若年成人の冠動脈疾患リスク因子を探索している「CARDIA研究」のデータを用いて行われた。1985~2010年にわたり20歳代の米国人2,517人(白人1,608人、黒人909人)を25年以上追跡して、遺伝的背景が肥満リスクに及ぼす影響を検討。遺伝的背景の評価には、DNA情報と疾患発症の事例を多数検討することでその関連の強さを遺伝統計学的に点数化した「多遺伝子リスクスコア(PRS)」という指標を用いた。 ベースラインにおける平均BMIは24.2±4.5であったものが、25年後には29.6±6.9に増加していた。このBMIの変動に関連する3つの因子(年齢、性別、および親の過体重・肥満歴)にPRSを追加し、白人のデータを用いて解析すると、ベースライン時のBMIの11.9%、25年目のBMIの13.6%を説明すると計算された。黒人はPRS追加による説明力の上昇が白人よりも少なかった。一方、PRSのかわりにベースライン時のBMIの値を前記3因子に追加すると、25年目のBMIの52.3%まで説明できることが分かった。さらにBMIの経時的な変化を情報として追加した場合、25年目のBMIを最大80%程度まで説明可能と計算された。 この研究を主導した米ミシガン大学の研究者は、「われわれは、日常診療で手軽に入手できる臨床データに遺伝子データを追加することの効果を知りたかった。結果として、肥満の発症に対して遺伝子がある程度影響することは明らかだが、影響力は他の因子の方がより強いことが分かった」と結論づけた。つまり、若年期のBMIが肥満リスクの最良の予測因子だということだ。同氏はまた「BMIの計算は、遺伝子検査よりはるかに容易であり安価である」とも語っている。研究指導著者である米ハーバード大学の別の研究者は、「遺伝的リスクは、肥満の原因となる希少な遺伝子を受け継いだ人においてのみ重要なのかもしれない。大多数の人にとっては健康的な食事や活動的な生活などの普遍的な推奨事項の方が重要だ」と述べている。*HealthDay Newsより抜粋し、一部改変 何事もそうなのかも知れませんが、遺伝的に決まっていることは実はそう多くはないのです。上述の様に健康的な食事や運動を含めた活動的な生活の方が余程重要なのかも知れませんね。
2020.02.04
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘コロナウイルスの人から人への感染は早い段階で起きていた?’という報告です。 読売新聞の記事によりますと...感染が拡大する新型コロナウイルスによる肺炎について、中国疾病対策センターなどのチームは、人から人への感染が12月中旬から起きていたとする調査結果を発表した。1月29日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された。調査は、今月22日までに感染が確認された15~89歳の男女425人が対象。それによると、当初は中国・武漢市の海鮮市場に関連のある人が多かったが、12月下旬以降は、市場と関わりのない感染者が急増していた。このためチームは、武漢市が今回の肺炎患者を確認したと発表した12月末よりも早い同月中旬の時点で、患者との密接な接触があった人への感染が起きていたと結論づけた。 また、感染から発症までの平均潜伏期間は5.2日で、患者1人から平均2.2人に感染を広げているとの推計を示した。順天堂大学の堀教授(感染制御科学)は「早い段階からの人から人への感染が疑われていたが、この調査で裏付けられた。ウイルスの性質も明らかになりつつあり、今後の対策に生かされるだろう」と話している。 治療法も色々試されている様ですし、無症状のウイルス感染者もいる様ですから思った程には毒性は高くないのかも知れません。ただ、まだまだ終息には時間はかかりそうですので細心の注意は必要です。
2020.02.03
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’高齢糖尿病患者では食べなさ過ぎにも注意?’という報告です。 高齢の糖尿病患者では「食べ過ぎ」だけでなく「食べなさ過ぎ」が死亡リスクの上昇と関連しているとの報告が医学雑誌に掲載された。東京都健康長寿医療センターの研究グループが「J-EDIT研究」のデータを解析した結果、明らかになった。J -EDIT研究は65歳以上の高齢糖尿病患者への治療介入効果を検証した多施設共同研究。今回はこのJ -EDIT研究登録者のうち、食事摂取に関する記録がある患者756人を対象とした。アンケートの回答から推定した摂取エネルギー量を体重当たりに換算した値で全体を四分位に分け、6年間前向きに追跡し全死因による死亡率との関連を検討した。 対象者の摂取エネルギー量は1,397~2,086kcalの範囲に広がり、最も多い第4四分位群(2,086±361kcal)は最も少ない第1四分位群(1,397±223kcal)の約1.5倍摂取していた。実測体重1kg当たりの摂取エネルギー量は、第1四分位群から順に、24.85kcal/kg以下、24.86~29.73kcal/kg、29.74~34.78kcal/kg、34.79kcal/kg以上だった。なお、4つの群の指示エネルギー量の平均は1,458~1,490kcalの限られた範囲にあった。 追跡期間中に59人が死亡した。年齢、性別、BMI、HbA1c、収縮期血圧、LDL-C、eGFR、身体活動量、虚血性心疾患や脳卒中の既往、低血糖の頻度、および蛋白質摂取量で調整の上、死亡リスクを検討すると、摂取エネルギー量が最も少ない群と最も多い群ともに死亡リスクが上昇するU字型の関係が認められた。最近まで指示エネルギー量算出の基準とされてきた標準体重〔身長(m)×身長(m)×22〕当たりの摂取エネルギー量で検討した場合も、同様にU字型の関係が認められた。ただしリスクが最小の第3四分位群の摂取エネルギー量は31.45~36.42kcal/kgであり、これは身体活動強度「中等度」の場合に用いる係数に近いことから、身体活動強度「軽度」の係数で摂取エネルギー量を設定すると、多くの高齢糖尿病患者に摂取量不足を招くと考えられた。 さらに、このような摂取エネルギー量と死亡リスクの関係は、炭水化物、脂肪、食物繊維の摂取量で調整しても保たれていた。よって高齢の糖尿病患者では、特定の栄養素の摂取量の多寡とは無関係に、十分なエネルギー摂取を確保することが重要であることがわかった。*HealthDay Newsの記事を抜粋し、一部改変 日本でも高齢の糖尿病患者さんが増えてきていますが、上述の様にあまり過度なカロリー制限はかえって予後が悪くなる可能性がある様です。私自身も高齢の患者さんにはあまりカロリー制限のことは強く勧めず、体重が増加しない程度の食事にする様にはお話しています。
2020.01.29
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘新型コロナウイルス感染患者の臨床的特徴!’という報告です。 中国湖北省・武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染が、急速に拡大している。中国・金銀潭医院の研究者らは、2020年1月2日までに新型コロナウイルスの感染が確認された入院患者について、現段階で判明している疫学的特徴と臨床転帰について前向きに調査、分析した。Lancet誌オンライン版1月24日号掲載の報告。調査対象は、新型コロナウイルス感染が疑われ、武漢市内の指定病院に入院した患者のうち、RT-PCR法および次世代シーケンシングによって同症と特定された41例で、国際重症急性呼吸器・新興感染症協会(ISARIC)のデータを基に分析を行った。 主な結果は以下のとおり。・41例中30例(73%)が男性であった。・年齢の中央値は49.0歳。・13例(32%)が何らかの基礎疾患を有していた(糖尿病:8例、高血圧:6例、心血管疾患:6例)。・27例(66%)が海鮮市場(華南海鮮城)に何らかの直接的関係があった。・最初に特定された症例の発症日は2019年12月1日で、当該例ではほかの家族に発熱や呼吸器症状は見られなかったが、その後1例の家族クラスターが判明している。・発症時の一般的症状は、発熱(98%)、咳(76%)および筋肉痛または疲労(44%)で、喀痰や頭痛、喀血および下痢などもわずかに見られた。・全症例で肺炎があり、胸部CTで異常な所見が認められ、98%で両側性病変を有していた。・40例中22例(55%)で呼吸困難が見られ、発症から呼吸困難までの期間の中央値は8.0日。・合併症として、急性呼吸促迫症候群(29%)、急性心障害(12%)、2次感染(10%)などが見られた。・32%がICUに入り、15%が死亡した。 著者らは、本研究以降も感染者および死亡者数が急速に増加していることを踏まえ、「今回の新型コロナウイルスが効率的なヒト-ヒト感染能力を獲得したのではないかと懸念している」とし、「パンデミックの可能性があるため、今後の宿主適応、ウイルスの進化、感染性、伝染性および病原性を注意深く監視しなければならない」と述べている。*CareNetの記事を抜粋し、一部改変 中国サイドの情報統制等もあり、正確なところはまだ未知数ではありますが、Lancetのオンライン版に掲載されたということはかなり上記の情報は正確なものと思われます。必要以上に恐れる必要はないと思われますが、インフルエンザ同様の感染対策は必要かと思われます。
2020.01.28
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘平均体温は低下?’という報告です。 19世紀に米国で確立された「平均体温は37℃」という常識が揺らいでいる。米・Stanford Universityの研究者らが、現代の米国人における平均体温は37℃よりも低く、1800年代以降低下し続けていることが明らかになったと報告した。ヒトの体温は多くの人が思っているほど高くなく、平均体温はおよそ37℃という説は誤りとしている。平均的な体温とされてきた37℃という数字は、1851年にドイツの医師が提唱したことで一般的になった。ところが近年、3万5,000人以上の英国人患者を対象とした解析から、平均体温は36.6℃であったとの報告が見られるように、実際には37℃より低い可能性がある。 今回の検討では、異なる時期の3件の研究で得られたデータを用いて、米国人における体温の変動を分析した。同研究者らは、これらのデータから67万7,432件の測定値を抽出し、体温を継時的に補間するモデルを開発した。このモデルでは、従来の研究で明らかにされている体温上昇因子(若年、女性、体格が大きい、1日のうち遅い時間)も考慮した。検討の結果、2000年代前後に出生した男性の平均体温は、1800年代初期に出生した男性より0.59℃低く、2000年代前後に出生した女性の平均体温は、1890年代に出生した女性より0.32℃低かった。10年ごとではそれぞれ約0.03℃の低下に相当する。同氏らによると、米国人における平均体温の低下は、代謝率または消費エネルギー量の低下によるものと考えられるという。これらの低下は集団全体における炎症の減少が原因であると推定されており、共同研究者である同大学の別の研究者は「炎症は代謝の促進を通じて、体温を上昇させるさまざまな種類の蛋白質とサイトカインを産生する」と述べている。 つまり、過去200年で達成された医学の進歩や衛生状態の改善、食糧供給および生活水準の向上などによりヒトが体内で炎症を起こす機会が減ったことが、体温の低下につながっているという。さらに、冷暖房器具の開発により、一定の温度で快適な生活を送れるようになったことも代謝率の低下に関与していると考えられるとしている。*Medical Tribuneの記事を抜粋し、一部改変 当クリニックの外来を受診なさる患者さんも平均体温が35度台という方が結構おられて36度台後半の体温だと発熱したと来院されますが、医学的には37.5度以上にならないと発熱とはみなさない旨をお伝えすることがままあります。もしかすると日本でも背筋体温は低下傾向にあるのかも?知れません。
2020.01.27
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘電子たばこはやはり危険!’という報告です。 国連(UN)の世界保健機関(WHO)が21日、電子たばこが使用者だけでなく、電子たばこから出る蒸気にさらされる第三者にも害を及ぼすとの報告書を発表した。WHOは、電子たばこは成長過程の胎児の健康や10代の若者の脳に影響を及ぼす可能性があると警告している。正式には「電子ニコチン送達システム(ENDS)」と呼ばれる電子たばこは、メーカーおよび一部の政府から、従来のたばこのより安全な代替品、さらには禁煙のための手段として推奨されてきた。 だが、WHOは電子たばこについて強い表現を用いたQ&A形式の報告書の中で、電子たばこが喫煙者の禁煙を助けると主張するのに十分な証拠はないが、安全でないことを示す明らかな証拠はあると指摘した。また、「電子たばこが健康に有害で、安全でないことは疑問の余地がない」「電子たばこの使用や電子たばこへの暴露の長期的影響について明確な答えを提供するのは時期尚早だ」とも強調している。 WHOはさらに、電子たばこの青年期での使用は特に危険性が高いと指摘している。報告書では、ニコチンは常習性が高く、若者の脳は20代半ばまで成長し続けるため、「ニコチンへの暴露は長時間にわたって損傷作用を及ぼす恐れがある」と記された。 若者の間で電子たばこの人気が急上昇している中、こうした懸念が世界的に高まっている。さらには、電子たばこの使用がより有害な製品から10代若者を遠ざけていることを示す証拠はほとんどなく、逆に従来型のたばこの喫煙につながっていることも指摘された。 今回のWHO報告書について、一部の専門家からは怒りの声が上がっている。英ロンドン大学クイーンメアリー校たばこ依存研究部門を統括する研究者は、これを「反電子たばこ運動」と表現した。同氏はツイッターへの書き込みで、報告書には誤りが数多く含まれており、「デマ情報を用いて、喫煙者がより危険性の低い代替品に切り替えることができなくなるようにした責任を取るべきだ」と非難した。この書き込みは、米たばこ大手フィリップモリス(Philip Morris)にリツイートされた。*AFPBB Newsの翻訳編集を抜粋し、一部改変 電子たばこの長期的な影響に関してはまだ、実際のところ結論を出せる段階ではないとも思われますが、少なくとも短期的に安全ではないということだけは確実の様です。
2020.01.24
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘平均寿命が10年伸びる5つの生活習慣?’という報告です。 米国で看護師健康調査(Nurses' Health Study)に参加した女性看護師7万3196人および医療従事者追跡調査(Health Professionals Follow-up Study)に参加した男性医療従事者3万8366人を対象に、健康的な生活習慣と重大な慢性疾患(がん、心血管疾患、2型糖尿病)のない平均余命の関連を前向き試験で検討。喫煙歴なし、BMI 18.5-24.9、中強度ないし強度の運動30分/日以上、食事の質の指数高スコア、適量の飲酒の5項目を低リスク生活習慣因子とした。 50歳時の重大な慢性疾患のない平均余命は低リスク生活習慣因子を遵守していない女性23.7年、4項目以上遵守している女性34.4年、男性ではそれぞれ23.5年と31.1年だった。男性重度喫煙者(15本/日以上)、男性および女性の肥満者(BMI 30以上)では、50歳時の平均余命に占める重大な慢性疾患のない余命の割合が最も低かった(75%以下)。 以前からこれらの生活習慣は健康に寄与することは分かっていましたが、平均寿命にも大きく影響するということは実行できることは一つでも多く試してみる価値はありそうですね。
2020.01.22
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’前糖尿病状態から糖尿病にならないためには?’という報告です。 前糖尿病者において、肥満かどうかにかかわらず体重を増やさないことで糖尿病発症リスクを最小限にできることが、国立国際医療研究センターの研究者の研究で示唆された。体重を減らすことは肥満者が前糖尿病状態から正常血糖に戻るのに役立つ一方、体重を維持することは非肥満者が正常血糖に戻るのに役立つ可能性があるという。 本研究では、最大8年間、毎年健康診断を受けた2万2,945人の前糖尿病者のデータを使用し、糖尿病に進行した人、前糖尿病のままの人、正常血糖に戻った人における体格指数(BMI)と腹囲の変化を調査した。糖尿病の発症は、米国糖尿病学会(ADA)の基準により定義した。観察期間中に糖尿病に進行しなかった人は、最後の健康診断データに基づいて、「前糖尿病のまま」または「正常血糖に戻った」と分類された。BMIと腹囲の変化は、広範囲の共変量を調整して評価した。 主な結果は以下のとおり。・研究期間中、2,972人が糖尿病に進行し、4,706人が正常血糖に戻り、1万5,267人が前糖尿病のままであった。・糖尿病に進行した人の平均BMIは、糖尿病診断の7年前から1年前に大きく増加し(年間変化率:0.20)、前糖尿病のままであった人(0.06)の約3倍で、最初の健康診断時のBMIとは関係なかった。・正常血糖に戻った人における平均BMIの変化率は-0.04で、肥満者(-0.16)を除いてほぼ変化がなかった。・糖尿病を発症した人の腹囲の年間変化率は0.38cm/年で、前糖尿病者(0.05cm/年)の約7倍だった。・正常血糖に戻った人のうち、中枢性肥満ではない人は平均腹囲が変わらず(-0.02cm/年)、中心性肥満の人は減少がみられた(-0.40cm/年)。*CareNetの記事より抜粋し、一部改変 やはり、前糖尿病状態の方々のBMIや腹囲が増加すると糖尿病を発症する可能性は極めて高くなる様です。前糖尿病状態の方は体重増加には十分な注意を払うことが必要な様です。
2020.01.21
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘一晩の徹夜でも認知症のリスク増加?’という報告です。 タウ蛋白質の増加はアルツハイマー型認知症のバイオマーカーとして知られている。今回新たな研究によって、たった一晩でも睡眠を取らなければ、健康な若年男性であってもタウ蛋白質の血中濃度が上昇することが分かった。アルツハイマー型認知症患者の脳ではタウ蛋白質の蓄積が見られ、発症する数十年前から蓄積は始まると考えられている。高齢者における過去の研究では、睡眠不足が脳脊髄液中のタウ蛋白質濃度を上昇させる可能性があることや、頭部の外傷が血中タウ蛋白質濃度の上昇につながることが報告されている。 同研究者らは、睡眠不足によって認知症に関連するバイオマーカーであるタウ蛋白質などの血中濃度に変化が起きるのかを調べることを目的に、健康な適正体重の若年男性15人(平均年齢22歳)を対象としたクロスオーバー研究を行った。被験者は規則正しく毎晩7~9時間の睡眠を取っていた。この研究は2期に分けて行われ、いずれにおいても被験者は2日間、睡眠クリニックで食事と運動を厳重に管理され、夕方と翌朝に採血を受けた。第1期では、被験者は2日間とも睡眠を取ることができた。第2期では、被験者は1日目のみ睡眠を取り、2日目は睡眠を取らないこととした。睡眠を取らない夜間は、照明はつけたままにされ、被験者はベッドでゲーム、映画鑑賞、雑談などをして過ごした。 その結果、睡眠を取らなかった日の翌朝には被験者の血中タウ蛋白質濃度は前日の夕方と比べ平均17.2%上昇した。一方、2日間とも睡眠を取れた場合の血中タウ蛋白質濃度は平均1.8%の上昇にとどまった。共同研究者で同大学の別の研究者は、「多くの人は時差ぼけ、徹夜での仕事や勉強、交代制の勤務などによって睡眠不足を経験している。われわれの研究は、若者であっても一晩睡眠を取らないだけで血中タウ蛋白質濃度が上昇することを示した」と指摘。その上で、「脳内における高濃度のタウ蛋白質は健康に良くないが、睡眠不足の状況における血中タウ蛋白質の高濃度が何を意味するのか明らかではないことに留意する必要がある。血中タウ蛋白質の増加は、タウ蛋白質が脳から除去されていることを示している場合もあれば、脳内におけるタウ蛋白質濃度の上昇を反映している場合もある」と述べている。 今回の研究は、若年者への睡眠介入による認知症やアルツハイマー病の発症抑制に対する有効性を検討する上で重要な知見をもたらしうる。しかし小規模研究である点、健康な若年男性のみを対象としている点に研究の限界があり、女性や高齢者では異なる結果になる可能性もあるという。今後は、睡眠と概日リズム、交代勤務などによる長期的な睡眠不足との関係、および他のライフスタイルや遺伝的要因との相互作用を明らかにするためにより大規模な研究の実施が求められる。 以前から睡眠と認知症の関連は言われていましたが、今回もそれがある程度実証された様です。更なる高齢化社会を迎えるにあたり、睡眠の重要性を再認識する必要がありそうですね。
2020.01.20
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘スポーツは聴力向上にも役立つ?’という報告です。 スポーツをすると、脳が音を処理する能力が向上する可能性があることが、米ノースウエスタン大学コミュニケーション科学・神経生物学教授の研究から示された。同氏らは「この研究結果は、聴覚低下に苦しむ人々のための新しい治療法の開発につながるかもしれない」と期待を述べている。この研究は、同大学の学生アスリートの男女495人と、年齢および性をマッチさせたスポーツ経験のない対照群493人を対象としたもの。参加者には、言語音が流れるイヤホンを装着してもらい、言語音に対する周波数追従反応(Frequency Following Response;FFR)と呼ばれる脳波の一種を測定し、脳活動をモニタリングした。その結果、対照群と比べてアスリート群では、周囲の雑音を調整して言語音を処理する能力が優れていることが分かった。 同氏は「スポーツをすると体力が向上することに異論を唱える人はいないだろう。しかし、スポーツは脳の健康にも影響することを思い浮かべる人はあまりいない」と述べている。「今回の研究結果から、スポーツをすると脳の機能が調整されて、音や光などの感覚を通して感じる環境をよりよく理解できるようになる可能性がある」と同氏は説明している。また、この能力は、試合中に、選手がチームメイトやコーチの呼び掛けを聞き取ろうとする際に有用であると考えられる。K同氏によれば、これはラジオでDJの声を聞くことと同じだという。「脳内にある周囲の電子ノイズを、ラジオの雑音のようなものだと考えるとよい。DJの声を聞き取るためには、雑音を減らすか、DJの声を大きくするかの2通りがある。アスリートの脳は、DJの声をよく聞き取るために、雑音を最小限に減らしていることが分かった」と同氏は説明している。 同氏は「運動に集中して取り組むと、それに伴って神経系も研ぎ澄まされてくるようだ。神経系の働きが向上すれば、怪我やその他の健康上の問題にもうまく対処できるようになる可能性がある」と付け加えている。また、同氏は、この研究結果を踏まえて、聴覚に問題がある人のためにスポーツを利用した新しい治療法が開発される可能性があると展望している。 スポーツをすることは脳にも好影響を与えることは知られていますが、聴力向上にも役立つというのは少し驚きでした。
2020.01.17
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’ミケランジェロは医学的知識を持っていた?’という報告です。 ルネサンスの巨匠ミケランジェロの代表作であるダビデ像には、彼が解剖学的知識を持っていたことを示す「しるし」が刻まれているとする報告が米マリアン大学の医師により発表された。たいていの彫刻作品はもちろん、生きている人間においても、通常は表面に現れない頸静脈が、ダビデ像では鎖骨の上部で明確に怒張しているのだという。ダビデ像は『旧約聖書』を題材にした彫像で、後にイスラエルの王となる青年ダビデが、ペリシテ人との闘いのさなか、投石器ひとつで巨人ゴリアテに挑まんとする姿を表している。同氏によると、健康な若い男性が、命をかけて敵に立ち向かおうとして興奮していれば、実際に頸静脈が怒張する可能性は高いという。怒張は心内圧の上昇や心機能障害などがある場合にも起こりうるが、ダビデの年齢や彫像の背景にある物語などを考え合わせると、一時的な興奮により生じたものと見る方が自然な解釈であると同氏は考える。 同氏は「ミケランジェロや同時代の一部の芸術家らは解剖学を学んでいた。ミケランジェロは、健康な人が興奮すると頸静脈が怒張することに気付いていたに違いない」とし、「ダビデ像が公開されたのは1504年だが、解剖学者で医師でもあるウィリアム・ハーベーが循環器系の仕組みに関する説を唱えたのは1628年だ。医学の分野で解明されて記録される100年以上も前に、ミケランジェロがこの現象に気付いていたことに感銘を受けた」と述べている。 「循環生理学の情報が限られていた時代に、ミケランジェロは頸静脈の変化に気付き、作品にそれを反映させていた。これには驚かされた」と同氏は話す。なお、ミケランジェロが頸静脈の怒張を表現していたことを指摘した医学文献はこれが初めてだという。今回の同氏の報告書について、米スタテンアイランド大学病院の別の研究者は、「500年も前に作られた彫像に、今日の診断に使われることがある身体所見が表されていることに非常に驚いた」とし、「今後も、若い医師たちが身体所見の技術を身に着け、また、医学部がハイテク技術を用いた検査以前に身体所見の技術について教えていくことを願っている」と話している。 今から500年以上も前の作品に医学的な観察を加味した作品を作成したミケランジェロはやはり天才かも知れませんね。
2020.01.16
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’インフルエンザの流行状況’というお話です。 国立感染症研究所は1月10日、2019年第52週:12月23日~12月29日(2020年1月8日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。2019年第52週の定点当たり報告数は23.24(患者報告数11万5,002)となり前週の定点当たり報告数21.22より増加した。都道府県別では山口県(38.39)、秋田県(33.61)、大分県(30.78)、山形県(30.28)、愛知県(29.94)の順となっている。37都府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、10道県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約87.7万人(95%信頼区間83.3~92.2万人)となり、前週の推計値(約76.2万人)より増加。年齢別では、0~4歳が約10.1万人、5~9歳が約18.9万人、10~14歳が約12.2万人、15~19歳が約4.0万人、20代が約5.8万人、30代が約8.9万人、40代が約12.4万人、50代が約7.2万人、60代が約4.3万人、70代以上が約4.0万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約314.8万人となった。 警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は38都道府県の計151か所、注意報レベルを超えている保健所地域は全47都道府県の352か所だった。基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,419例で、前週(1,194例)より増加。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(87例)、1~9歳(497例)、10代(101例)、20代(15例)、30代(33例)、40代(39例)、50代(63例)、60代(130例)、70代(191例)、80歳以上(263例)だった。国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第48~52週)ではAH1pdm09(97%)、AH3亜型(1%)、B型(1%)の順だった。 この報告は学校が始まる前の状況ですのでこれからドンドン患者数が増加する可能性が高いと考えますので皆さん、体調管理にはくれぐれもご留意されて下さい。
2020.01.15
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘中年期の肥満で認知症のリスク上昇?’という報告です。 中年期に肥満だった人は、その後の認知症リスクが高まる可能性があることが、100万人を超える英国女性を対象とした研究から明らかになった。英オックスフォード大学の研究者らが実施した研究から、50歳代半ばに肥満だった女性は、適正体重だった女性と比べて、15年後以降に認知症と診断されるリスクが21%高いことが分かったという。同研究者らは今回、英国で1935年から1950年の間に出生した女性の約4人に1人に当たる113万6,846人を追跡した。研究開始時の女性の平均年齢は56歳で、全て認知症のない女性であった。同氏らは、参加者の肥満度(BMI)を評価したほか、食事のカロリー摂取量と運動習慣に関する情報を収集した。 ベースライン調査から15年後には89%が認知症なく生存しており、その後、1万8,695人が平均77歳で認知症を発症した。分析の結果、15年後以降の追跡期間中に、ベースライン時に肥満だった女性は、その後、約2.1%が認知症と診断されたのに対し、適正体重の女性では1.6%にとどまっていた。 専門家の一人で米アルツハイマー病協会の研究者は「今回の研究結果は、中年期までの生活習慣や行動が、老年期の認知症リスクに影響を及ぼすことを示す新たなエビデンスとなるものだ」と述べている。同じく専門家で米ノースウェル・ヘルスの研究者は「高コレステロールや炎症レベルの亢進、脳卒中リスクの上昇など、肥満と関連する因子の多くは脳にも悪影響を与える」と指摘。「肥満の人は睡眠時無呼吸のため脳に十分な酸素が行き渡っていない可能性もある」と付け加えている。この意見には、先の研究者も同意し、「脳の機能や構造を維持するのに必要な身体能力を妨げるものは何であれ、加齢とともに認知機能が低下するリスクを高める」と述べている。 同研究者らはこのほか、BMIの低下や身体活動量の低下、食事のカロリー量の減少と認知症の関連についても検討した。その結果、最初の10年間はこれらの間に関連がみられたが、それ以降、関連は弱まり、15年後にはみられなくなった。同氏は「これまでの研究から、認知症と診断される10年前から身体活動量の低下と体重減少がみられることが報告されている」と指摘。「体重減少や身体活動量の低下、食事のカロリー不足は、認知症の初期の兆候である可能性が高い」と説明している。 肥満は様々な疾患のリスクとなることは以前から知られていますが、認知症のリスクにもなる様ですので中年期以降の体重増加には十分気をつける必要がありそうですね。
2020.01.14
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘福島市夜間急病診療所の現況!’というお話です。 昨晩は福島市夜間急病診療所での診療でした。子供さんは冬休み明けたばかりとのことでインフルエンザはまだそれ程多くない様ですが、内科は幅広い年代でインフルエンザの患者さんがおられました。それ以外に発熱を伴う胃腸炎症状の患者さんも散見され、風邪の患者さんを含め、結構な数の患者さんが来院されました。 幼稚園や小・中・高校が始まり、これからまた子供さん達のインフルエンザの増加が予想されますので皆さんも体調管理には十分にお気をつけ下さい。
2020.01.10
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘我が国の脳卒中発症率は減少?’という報告です。 日本人の主な死因である脳血管疾患の近年の発症率は不明である。今回、岩手医科大学の研究者らが、高齢者の多い岩手県において過去10年間のデータを調査した結果、脳血管疾患の発症率と発症数が減少していることがわかった。今後も減少することが予測されるが、85歳以上では増加することが示唆された。 著者らは、2008~17年のIwate Stroke Registry(岩手県全体のデータ)を用いた後ろ向き調査を実施し、発症率の変化率と日本の地域別将来推計人口から今後の発症率を予測した。主な結果は以下のとおり。・日本の標準的な集団における脳血管疾患の10万人年当たり年齢調整発症率は、10年間で、男性で212.1から176.8に、女性で123.1から97.0に減少した。・55歳未満の年齢別発症率と発症数はわずかしか減少しなかったが、55歳以上では減少した。・2040年の全体の発症数は2015年の3分の2に減少するが、85歳以上の発症数は2040年まで増加することが予測された。 高齢化に伴い、85歳以上の脳卒中の発症は暫くは続きそうですが、全体数としては減少に向かっているのは間違いなさそうです。
2020.01.09
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘血液検査で老化の進行度が判定可能に?’という報告です。 近い将来、血液検査を受ければ、老化の進み具合を判定できるようになるかもしれない――。そんな研究結果を、米スタンフォード大学アルツハイマー病研究センターの研究者らが医学雑誌に発表した。同研究者らは今回、18~95歳の男女4,263人を対象に、血液中の2,925種類のタンパク質を測定し、分析。このうち373種類のタンパク質が老化と関連することを突き止めた。同氏は「リポ蛋白の値が心血管の健康度の指標であるように、血液中の特定のタンパク質を測定すると健康状態に関する情報が得られることは長く知られている」と話す。しかし、同氏らによれば、今回の研究で測定したタンパク質のうち、約3分の1の値が加齢とともに明らかに変化したという結果は予想外だったという。 この結果について、同氏は「体を構成する細胞成分の多くはタンパク質が占めている。それらが相対的に大きく変化するということは、人間の体全体にも変化が起こっていることを意味する」と説明。「血液中の数千ものタンパク質を測定すると、体全体で起こっている変化を表すスナップショットが得られることに等しい」と話している。また、この研究から、肉体的な老化は一定の速度で進むわけではなく、そのスピードは変則的で、34歳と60歳、78歳のときにピークを迎えることも分かった。同氏らによれば、これらの年齢の時点で、血液中の特定のタンパク質の値が明らかに上昇していたという。 これらの結果を踏まえ、同氏らは、将来、血液検査で特定のタンパク質を測定すれば、老化の進行度や、アルツハイマー病や心疾患など加齢が大きく関与する疾患の発症リスクを調べられるようになるとみている。また、このような血液検査は、老化を遅らせたり早めたりすることが可能な薬剤の開発や、老化に影響する他の因子を特定するのにも役立つ可能性があるという。ただし、同氏らは「この血液検査を実用化するまでには、少なくとも5年から10年はかかる見通しだ」と付け加えている。同氏らは「われわれの研究の目標は、食べた物や日常的な行動が生理的年齢に与えている影響を明らかにすることだ」と今後の展望を語っている。 実際には老化の度合いが分かることより何によって老化が進行するのかということの方が問題かも知れませんが、それも今後の研究によってより詳細に分かってくるかも知れません。
2020.01.08
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘ダークチョコ摂取で認知機能向上?’という報告です。 ダークチョコレートを毎日食べると、神経成長因子(NGF)という蛋白質が増加し認知機能も向上するという研究結果が報告された。しかもチョコレートの摂取を中止した後もしばらく認知機能が高い状態が維持されるという。ただしホワイトチョコレートにはこの効果はないとのことだ。島根大学医学部環境生理学の研究者らの研究によるもので医学雑誌に掲載された。 この研究は島根大学の健康な学生20人(20~31歳、男性14人)を対象に行われた(介入中に2人が脱落)。全体を無作為に2群に分け、1群にはカカオパウダーを含むダークチョコレート(24.0g/日)、別の1群にはカカオを含んでいないホワイトチョコレート(24.5g/日)を支給し、30日間毎日食べてもらった。この間、カフェイン入り飲料は1日3杯までとし、支給したもの以外のチョコレートの摂取を禁止した。認知機能および血中NGF濃度は、連日摂取の介入前、介入終了時、そしてカカオ成分であるテオブロミンの血中濃度が通常レベルに戻ると考えられる介入終了から3週間経過した時点の計3回、計測した。 認知機能は以下の2つの方法で判定した。テスト1は、赤、黄、青、緑という文字が4色の異なる色(赤、黄、青、緑)で印字されたもの(文字の色と文字の読みは無関係)を見て、文字の読みまたは色を瞬時に答えるというもの。テスト2は、無作為に並んでいる0~9の数字の中から、指示された数字だけを時間内にできるだけ多くチェックするというもので、1分間の休憩を挟み3回繰り返した。これらの測定結果を時系列で見ると、まず、介入前の認知機能と血中NGF濃度は両群同等だった。その後30日間の介入期間中、チョコレートの摂取やカフェイン入り飲料の摂取制限は、両群ともによく守られており群間差がなかった。 次に、介入終了時にダークチョコレート群ではNGF濃度が有意に上昇していることが確認された。そして、テスト1の文字読みの正答数が有意に増加していた。またテスト2では3回目のトライの正答率が有意に向上していた。ところがその一方、ホワイトチョコレート群ではいずれも有意な変化がなかった。続いて介入終了から3週間後の結果だが、ダークチョコレート群ではNGF濃度は介入前のレベルに戻っていた。しかし、認知機能は引き続き有意に高い状態に維持されていた。なお、テスト1の文字の色読みの正答数は、ダークチョコレート群では介入前より有意に増加していた。この他、同時に検討されたテオブロミン濃度はダークチョコレート群の介入期間のみ、血中レベルが有意に高かった。血中カフェイン濃度、脳由来神経栄養因子(BDNF)、前頭前野血流量は、両群ともに有意な変化は見られなかった。 これらの結果について著者らは、「ダークチョコレートの連日摂取によって、血中NGFとテオブロミンのレベルが上昇し、認知機能の向上が認められた」とまとめるとともに、「連続摂取が終了しNGF、テオブロミンレベルが介入前値に戻った後も、認知機能の高い状態が継続していたことは興味深く、分子メカニズムの検討が必要」としている。 以前からダークチョコレートの有用性は言われていましたが、認知機能にも好影響を及ぼしている可能性がありそうです。積極的な摂取を勧めるほどではないのかも知れませんが、普通の菓子類を取るよりは余程良いのかも知れませんね。
2020.01.07
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘風邪とインフルエンザは同時に罹りにくい?’という報告です。 すでに風邪を引いている場合、インフルエンザにはかかりにくく、逆に、インフルエンザにかかっているときは風邪を引きにくいことが、英グラスゴー大学英国医学研究会議(MRC)ウイルス研究センターの研究グループが行った大規模研究で明らかにされた。「研究結果は、風邪やインフルエンザの流行の予測および疾患の蔓延をコントロールする方策の改善につながる可能性がある」と研究グループは述べている。研究では、2005年1月から2013年12月の間に、ウイルス性呼吸器疾患の疑いで検査を受けた患者のデータを利用して、3万6,157人の患者における4万4,230例の急性呼吸器疾患例の検体を解析。ライノウイルスやA型およびB型インフルエンザウイルス、RSウイルスなど11種類の呼吸器系ウイルスのうち、どのウイルスに感染しているのかを調べた。その結果、35%(1万5,302例)が少なくとも1種類のウイルスに対して陽性を示した。このうち8%(1,247例)は複数のウイルスに感染していた。コンピューターモデルによる解析の結果、個人と集団のいずれにおいても、A型インフルエンザウイルスと、最も一般的な風邪の原因であるライノウイルスとの間には、同時感染を抑制する相互作用が生じることが判明した。A型インフルエンザに感染している患者では、他のウイルスに感染している患者に比べ、ライノウイルスに感染する率が約70%低かったという。 研究グループは結果について「風邪とインフルエンザのこうした関係性は過去の研究でも認められていたが、これほど大規模な研究で強力なエビデンスが得られたのは今回が初めてである」と述べている。また、論文の筆頭著者では、「われわれの研究では、インフルエンザが流行する冬の間は、軽症の風邪を引き起こすライノウイルスの感染例が減少するという傾向が非常に顕著に認められた」として、「サバンナでライオンとブチハイエナが餌を奪い合うように、呼吸器系ウイルスも、気道内の資源をめぐって争っている可能性がある」と推測する。 ただし、今回の研究では相互作用が認められたに過ぎず、それがなぜ生じるのかは分かっていない。また、解析対象となった検体はすでに呼吸器感染症状のある患者から採取されたものであったため、症状がない患者においてはウイルスの振る舞いが違ってくる可能性もある。研究グループは、ウイルスが体内で感染する細胞を奪い合っているのか、あるいは、あるウイルスに対する免疫応答が別の無関係のウイルスが感染するのを妨げているのかなど、ウイルスの相互作用についてさまざまな可能性を検討しているところだという。 ただ、かと言って同時には風邪とインフルエンザは同時には罹りにくいのは間違いなさそうですが、風邪の直り際には抵抗力も落ちていますのでその際にインフルエンザウイルスの暴露を受けると罹ることも十分にあり得ますのでインフルエンザの流行期である今の時期は十分な注意が必要であるのは言うまでもありません!
2020.01.06
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あけましておめでとうございます。さとうクリニック内科・消化器科は本日より診療開始でした。 今日は午前中だけで3名のインフルエンザの患者さんが来院なさり、インフルエンザも流行しているのが実感出来ます。 その他も風邪症状や胃腸炎症状の方も結構おられました。 皆さんも体調管理には十二分にお気をつけ下さい。
2020.01.04
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘年1-2回の芸術活動が寿命に好影響?’という報告です。 美術館やコンサートに行くといった受容的芸術活動は、高齢者の寿命に保護的作用をもたらす可能性が示された。同活動を1年に1~2回行う人は、まったく行わない人に比べて死亡リスクが約14%低く、2~3ヵ月に1回行う人では31%も低かったという。英国・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者らが、50歳以上の住民6,710例を約14年間追跡したデータを解析して明らかにした。なお示された関連性について著者は、「芸術活動をする人としない人における認知レベル、メンタルヘルス、身体活動度の違いによって部分的に説明はできそうだが、それらの因子を補正したモデルでも関連性は維持されていた」と検証結果を報告し、今回の観察的試験では要因を仮定するには至らなかったと述べている。 研究グループは、地域で暮らす50歳以上を対象に行った「English Longitudinal Study of Ageing:ELSA」の被験者のうち、2004~05年にベースラインの質問に回答した6,710例を対象に前向き試験を行い、被験者の自己報告による受容的芸術活動(美術館、アートギャラリー、展覧会、劇場、コンサートやオペラに行く)と死亡率との関連を調査した。 被験者のうち女性は53.6%、平均年齢は65.9歳だった。平均追跡期間は12年2ヵ月で、最長は13.8年だった。その間に2,001例(29.8%)が死亡していた。死亡者は、女性よりも男性で多く、また高齢、独居、学歴がなく、現在無職で、財産・職業ステータスは低い傾向がみられた。さらに死亡率は、抑うつ症状が高く、視力・聴力が弱く、がん・肺疾患・心血管疾患と診断されていた人・その他慢性症状がある人、運動をあまりしない人、飲酒はきわめてまれな人、および喫煙をしていた人で高かった。また、認知レベルは低く、孤立しており、親密な友人がおらず、独居、無趣味、社会的活動への参加はまれ、地域のグループとの関わりがない人でも高かった。 死亡数は、受容的芸術的活動をまったく行わない人(1,762例)では837例(47.5%)だったのに対し、まれ(1年に1~2回)でも同活動を行っていた人(3,042例)は809例(26.6%)で、追跡期間中どの時点でも死亡リスクは約14%低かった(危険率0.86倍)。同活動を頻繁(2~3ヵ月に1回)に行っていた人(1,906例)の死亡は355例で、まったく行わない人に比べて死亡リスクは約31%低かった(危険率:0.69倍)。同活動は、人口統計学的・社会経済的要因、健康関連・行動学的要因、社会的要因とは独立した要因であることが認められ、感度分析の結果、性別、社会経済学的状態、社会的要因による影響は受けないことが確認された。 年1-2回の芸術活動でこれだけの差が出るというのは少し驚きです。でも、やはりいろいろな形でコミュニケーションを取るというのが大事な様です。
2019.12.27
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’福島駅周辺が受動喫煙防止対策地域に!’という報告です。 福島民友新聞の記事によりますと…福島市は、昨年改正された健康増進法に伴い「望まない受動喫煙」の防止対策強化に取り組んでいる。対策として「受動喫煙防止条例」(仮称)の2021年1月1日施行を目指す。条例は20年10月1日の公布予定。東京五輪には間に合わないが、福島駅周辺では受動喫煙対策を講じる予定。検討中の条例骨子案には、多数の人が訪れるJR福島駅周辺を「受動喫煙防止重点区域」(仮称)に指定することが盛り込まれた。 福島駅東口、西口の両駅前広場を含めた周辺を区域に指定し喫煙を禁止する。区域内には喫煙専用施設を設けることで受動喫煙を防止する。加熱式たばこも禁煙の対象とする。区域内で喫煙の中止命令に従わない場合、過料を科すことにする。必要に応じて「指導員」を配置し、周知啓発期間を設けた上で過料の運用を始める。このほかの骨子案には、市の公共施設での受動喫煙防止対策強化、学校・児童福祉施設の特定屋外喫煙場所の設置不可の努力義務、保護者や学校教育で喫煙や受動喫煙に関する情報提供の支援がある。 また改正健康増進法が20年4月に全面施行されることに伴い、条例制定とは別に20年2月には市の公共施設での受動喫煙防止対策を定める方針。施設の種類ごとに禁煙措置や喫煙できる場所を決める。条例制定は6月に新設された「市受動喫煙防止対策推進委員会」で検討を進めており、11月29日に市保健福祉センターで開かれた第3回会議で骨子案などが協議された。 福島駅西口にも喫煙コーナーが設置されてはいますが、少し離れた場所からでもタバコの匂いはしますので...望まない受動喫煙は起こっていると考えられます。今後はこの様な施策がどんどん進んでいくのかも知れませんね。
2019.12.26
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘週7パック以上の納豆摂取で骨折リスク半減?’という報告です。 納豆摂取と骨密度との間の直接の関連は知られているが、骨粗鬆症性骨折との関連については報告されていない。今回、大阪医科大学/京都栄養医療専門学校の研究者の研究で、閉経後の日本人女性において習慣的な納豆摂取が骨密度とは関係なく骨粗鬆症性骨折のリスク低下と関連していることが示唆された。 本研究は、納豆の習慣的な摂取と骨粗鬆症性骨折リスクとの関連を調査した前向き研究。対象は、1996、1999、2002、2006年にJapanese Population-based Osteoporosis(JPOS)研究に登録され、ベースライン時に45歳以上であった閉経後日本人女性1,417人。登録時に、納豆、豆腐、その他の大豆製品の摂取について食事摂取頻度調査票(FFQ)を使用して調査した。骨折は1999年、2002年、2006年、2011/2012年の追跡調査で確認した。主要アウトカムは骨粗鬆症性骨折で、医師がレントゲン写真で診断した、強い外力によらない臨床的骨折とした。 主な結果は以下のとおり。・1万7,699人年の追跡期間中(中央値15.2年)、172人の女性に骨粗鬆症性骨折が確認された。・年齢、股関節の骨密度年齢について調整後、納豆摂取量が週当たり1パック(約40 g)未満に対する危険率は、1~6パックで0.72倍、7パック以上で0.51倍であった。・さらに、体格指数(BMI)、骨粗鬆症性骨折の既往、心筋梗塞または脳卒中の既往、糖尿病、現在の喫煙、飲酒、豆腐および他の大豆製品の摂取頻度、食事性カルシウム摂取について調整すると、1パック未満に対する危険率は1~6パックで0.79倍、7パック以上で0.56倍となった。・豆腐や他の大豆製品の摂取頻度は、骨粗鬆症性骨折のリスクと関連がなかった。 納豆の有用性は以前から言われていましたが、骨折リスクも減少させるというのは少し驚きでした。特に骨折リスクの高い閉経後の女性は納豆の摂取を心がけることは大事かも知れませんね。
2019.12.25
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘肥満抑制の神経回路発見?’という報告です。 福島医大病態制御薬理医学講座を中心とした研究グループは19日、加齢に応じて活性化し、体重増加を抑制する新たな神経回路を発見したと発表した。この神経回路に変調があると肥満になる可能性があると考えられ、肥満のメカニズム解明と治療方法の確立に向けた基盤となることが期待される。 同神経回路は成長期の子どもでは休止しているが、成長期の終わりごろから活性化し、脂肪の蓄積を抑制して体重の増加を抑える働きをする。研究では、遺伝子操作で成体ラットの同神経回路を不活化させると、体重が増加し続けたという。成長期の幼若ラットに高脂肪食を与えた場合には、同神経回路が活性化して適正体重を維持しようと働くことも分かった。 将来的にこの発見が起点となり、肥満解消の方法が見つかると良いですね...
2019.12.24
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’福島県の子供の肥満傾向続く!’という報告です。 毎日新聞の記事によりますと…「肥満傾向」とされた今年度の福島県内の子供の割合が、10歳女児を除き、5~17歳の全年齢の男女で全国を上回る結果となった。文部科学省が20日に公表した今年度の学校保健統計(速報値)で示された。県教委では、福島第1原発事故後に指摘された運動不足が現在も続いているのではないかとしている。幼稚園と小中学校、高校の計1115校から抽出した167校の計1万4396人について発育状態を調査。身長などによって決まっている標準体重より20%以上重い場合を「肥満傾向」とし、その割合(出現率)を見た。 その結果、男子は全年齢で、女子も10歳以外の全年齢で全国平均を上回った。出現率で最も高かったのは男子が16歳で18・04%。全国平均と7・54ポイントの差が開いた。女子では13歳の13・51%で、全国平均を5・63ポイント上回った。原発事故に伴う屋外活動制限は2014年にはほぼ解除された。ただ、事故後に生まれた子供も全国平均を上回る結果となったことから、現在も外出を控え、結果として運動不足につながっているとの見方もある。県教委健康教育課は「給食を主体とした食育の研修や肥満解消のための専門家の派遣などに取り組んでいるが、今後も強化し、広めていきたい」としている。 福島県は心筋梗塞や脳梗塞の罹患率も高く、将来を担う世代が肥満傾向ありというのは由々しき問題かも知れません。今後も更なる施策が必要かも知れませんね。
2019.12.23
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘1日10分の運動でも認知機能維持が可能?’という報告です。可能? 1日わずか10分の運動で認知機能を良好に維持できる可能性が、フラミンガム研究から報告された。米ボストン大学の研究者らが発表した研究で、詳細は医学雑誌に報告された。フラミンガム研究は、米マサチューセッツ州で1948年から行われている大規模疫学研究。当初からの参加者に加えその子孫も対象とし、健康状態や生活習慣について現在も追跡が続けられている。同研究者らは同研究の参加者2,770人を対象に、中年(平均年齢48.7±8.6歳)および高齢(同71.3±7.6歳)のグループ別に身体活動量や強度と認知機能の関係を検討した。 その結果、いずれのグループも1日約10~20分の中等度~高強度の身体活動を行っている人で、良好な認知機能との関連が認められた。また、中年グループでは、わずか10分の中等度~高強度の身体活動を行っている人でも言語記憶が良好だった。高齢グループでは、身体活動の強度ではなく、総活動量が認知機能の高さとより強く関係していた。 身体活動と認知機能の関連を調査した先行研究と今回の研究が異なる点として、身体活動を正確性に欠ける自己申告で評価するのではなく、加速度計を用いて正確さを期した点が挙げられる。しかし観察研究であるため、身体活動と認知機能の因果関係の解明に踏み込んだ検討はできていない。ただし同氏は、「今回の研究結果は運動によってアルツハイマー病などの認知症を抑制できるかどうかを示すものではないが、身体活動が早期の認知機能低下の予防に役立つことを示唆するものだ」と述べている。 もう1つ重要なポイントとして、同氏は「今回の知見は、米国保健福祉省(HHS)の運動に関するガイドラインの推奨を満たすのが難しい、あるいは不可能と思われる高齢者にとって、特に重要だ」と指摘している。ちなみに同ガイドラインでは、1週間に150分以上の中等度の有酸素運動を推奨している。この点に関しては今回の研究には関与していない研究者からも前向きに評価するコメントが寄せられている。例えば米タフツ医療センターの研究者は「1週間に150分の運動を行うことができない高齢者を励ます知見だ」としている。また本論文の査読を担当した米スポールディング・リハビリテーション病院の研究者によると、「認知機能を保つには、人付き合いや社会参加を続けることも重要」という。 身体活動と認知機能の関連を巡る今後の研究の方向性として同研究者は、「認知機能を維持・向上させるのに各年齢層でどの程度の運動量が適切なのかなどがまだ明らかでない」と指摘。また、フラミンガム研究の参加者はおもに白人の米国人であるため、ほかの人種や民族でも同様の結果が得られるかどうか検討する必要があると述べている。 以前から運動の認知機能への効用は報告されていましたが、今回もそれが確認された様です。1日に20分以上となるとなかなかハードルが高いかも知れませんが、10分であれば十分可能な時間と思われますので試してみる価値はありそうです。
2019.12.20
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘運動でのうつ病予防はハイリスクでも有効?’という報告です。 うつ病を発症するリスクが遺伝的に高くても、運動することで予防効果が得られる可能性があることが、米マサチューセッツ総合病院精神科および米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院の研究者らの研究から明らかになった。週4時間の運動で、新たにうつ病を発症するリスクは17%低下することが分かったという。 この研究は、大規模な前向き研究である英国バイオバンクに参加した成人7,968人の遺伝データを分析したもの。電子カルテと生活習慣に関する質問票調査への回答も用いて、うつ病の遺伝的リスク別に、身体活動と将来の発症リスク低減との関連を調べた。その結果、うつ病になりやすい遺伝的素因を有する人は、調査開始から2年以内にうつ病と診断される可能性が高かった。一方、研究開始時点の身体活動レベルが高い人ほど、うつ病になりにくいことも分かった。このような運動による保護効果は遺伝的リスクが最も高い群でも、身体活動レベルが高いほどうつ病リスクは低減することが明らかになった。 また、今回の研究では、エアロビクスやダンス、エクササイズマシンなどの高強度運動と、ヨガやストレッチなどの低強度運動はいずれもうつ病予防に役立つことが分かった。さらに、週に4時間の運動を行うと、うつ病を発症するリスクが17%低下する可能性も示されたという。 同研究者は「今回の研究結果から、うつ病の遺伝的なリスクは“宿命”ではない可能性が強く示唆された。遺伝的にリスクが高い人でも、身体活動レベルを高めれば、うつ病リスクを抑えられる可能性がある」と結論。その上で、「平均して運動を毎日35分行うとうつ病リスクは低減し、将来の発症予防にもつながる可能性がある」と述べている。 現代社会の中で、うつ病は世界的にも身体障害を引き起こす主因とみなされている。「世界中の患者数の多さを考えれば、できる限り多くの人が実践できる効果的な治療法や予防策を見出すことが強く求められている」と、同氏は強調。「メンタルヘルスやプライマリケアの診療医は、この研究結果を根拠に、患者にうつ病の家族歴があっても、予防のために運動を勧めることができるだろう」と付け加えている。 近年ではうつ病患者さんへの運動療法の有用性も言われる様になって来ています。元々、活動量が低下することがうつ病に繋がることも知られていますので予防的にも運動を心がけることは大事かも知れませんね。
2019.12.18
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’がんの生存率上昇!’という報告です。 国立がん研究センターは、2010~11年にがんと診断された患者の5年生存率は全体で66.4%だったと、14日付で発表した。前回集計(09~10年)より0.3ポイント上がった。今回、喉頭など四つのがんデータも新たに示された。5年生存率は、がんから回復したことを示す目安の一つとなる。部位別では、前立腺が98.8%で最も高く、乳房92.2%、子宮体部82.2%が続いた。新たに加わった喉頭は80.6%、腎臓は80.1%、 腎盂尿管は49.0%、胆のうは29.3%だった。がん診療連携拠点病院など318病院で診断された延べ約65万人の患者を分析した。 一方、直近に受けた治療の成績が反映されやすい3年生存率は、13年に診断されたがん患者の全体で72.4%と、前回集計(12年)より0.3ポイント上がった。部位別では、前立腺99.1%、乳房95.3%、子宮体部と喉頭が85.6%、腎臓85.5%などとなっている。330病院で診断された延べ約37万人の患者を分析した。また、今回、18年に診断された人を分析すると、がんの患者数が少ない病院ほど患者の年齢が高い傾向があった。同センターは、高齢者はがん以外の病気を抱えているケースが多く、遠方の大病院より、近くの小規模病院で治療を受けているのではないかとみている。詳しいデータは同センターのウェブサイトで公開される。ただ、全体の数値だけでは個別の経過は分からないことも多く、同センターのがん対策情報センター長は「がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターを活用してほしい」と話している。 がんは死に直結する病気と考えられがちですが、早期発見・早期治療によりかなりの確率で治る様になって来ています。検診や検査の必要性を否定する人達も若干いる様ですが、それなりの頻度での検査はやはり必要だと思われます。
2019.12.17
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘血液1滴で脳腫瘍が診断可能に?’という報告です。 国立がん研究センターなどの研究チームは、悪性度の高い神経膠腫(グリオーマ)などの脳腫瘍を、血液1滴から9割の精度で判定できる検査法を開発したと発表した。脳腫瘍の早期の診断や治療につながる可能性がある。血液中の微小物質「マイクロRNA」の種類や量が、がん患者と健康な人では異なることに着目した、血液検査によるがんの判定方法は、卵巣がんなど13種類で開発が進んでいる。 研究では、脳腫瘍患者266人と脳腫瘍ではない314人の血液中のマイクロRNAを比較し、特に神経膠腫の患者で量に差がみられる3種類のマイクロRNAを特定、95%の精度で神経膠腫を判定できた。他の種類の脳腫瘍では89~100%の精度だった。さらに48種類のマイクロRNAを分析することで、画像では見分けにくい脳腫瘍の種類を分類することも期待できるという。同センター中央病院脳脊髄腫瘍科の研究者は「手足のまひなど症状が表れる前に、体へ負担をかけずに脳腫瘍の診断につなげられる」と話している。 以前に血液1滴でがんが診断可能になるというお話もしましたが、技術の進歩で色々なことが血液検査で分かる様になる時代もそう遠くないのかも知れませんね。
2019.12.16
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘睡眠不足が脳に与える影響は深刻?’という報告です。 寝不足で頭が働かないと感じるのは、気のせいではないようだ。睡眠不足がもたらす脳への影響は、これまで考えられていたよりもはるかに深刻であることが、米ミシガン州立大学の研究者らの研究で示された。睡眠不足が認知機能に与える影響は注意力だけにとどまらず、予想以上に大きな危険を伴うことが分かったという。 同研究者らは今回、計138人の参加者のうち77人には一晩中眠らずに起きていてもらい、61人には自宅で普段通りの睡眠を取ってもらい、認知機能を比較する実験を行った。全ての参加者には、実験当日の夕方と翌朝に2つの認知機能に関するテストを実施した。一方では、光に反応してボタンを押すまでの時間を測定して注意力を評価。もう一方では、途中で作業を中断されても、1つのタスクを完了させるために複数の手順を踏むことを指す「プレースキーピング」の能力を評価した。 その結果、睡眠不足のグループでは、作業が中断された後にプレースキーピングエラーを起こす確率は、実験当日の夕方には15%だったのに対し、翌朝には30%にまで急上昇したことが分かった。一方、自宅で普段通りに眠ったグループでは、実験当日の夕方と翌朝でエラーを起こす確率に変化は見られなかった。同氏は「今回の研究では、睡眠不足によって不注意によるミスが起こる確率は3倍に上ったが、プレースキーピングエラーが起こる確率も2倍になることが示された。これは驚くべき結果だ」と説明。その上で、「睡眠不足の人は、何をするにも十分に注意を払う必要があり、大きなミスなどはしないと思ってはいけない。とりわけ自動車を運転する際には、そうしたミスが悲劇的な結果をもたらすことも少なくない」と同氏は警鐘を鳴らしている。なお、同氏らの研究は、この分野の中では最も規模が大きいもので、睡眠不足がプレースキーピングに与える影響を初めて検討したものだという。 共著者の一人で同大学の別の研究者は「私たちの研究結果は、睡眠不足が認知機能に与える影響は注意力に限られるという一般的な見方を覆すものだ」と指摘。「睡眠不足でも、例えば医師であれば、患者のバイタルを取るといった日常的な作業は問題なく行えるかもしれない。しかし、いくつかの手順に従う必要がある医療行為では、睡眠不足の状態だと予想以上のミスを犯す危険性が高い可能性がある」と説明している。先の研究者も「睡眠不足は、仕事や生活のあらゆる面に多大な損失をもたらすことを知っておくべきだ」と注意を促している。 以前から睡眠の重要性は言われていましたが、今回の研究でその影響はかなり深刻であることが確かめられた様です。
2019.12.13
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’気候の非常事態に科学者が警鐘!’という報告です。 地球は「気候の非常事態」に直面しており、思い切った方策をとらなければ人類に計り知れない苦難がもたらされることになる――。そう主張する研究論文が発表された。この論文には世界153カ国の科学者1万1,258人が賛同し、共同署名している。 論文の筆頭著者である米オレゴン州立大学の研究者は、「気候変動による地球温暖化は飢餓や疾患を劇的に増加させ、既に人々の健康に打撃を与えている」と説明。その上で、「気候変動は人類の心身の健康や幸福にとって重大な脅威となっている」と話している。同氏らの論文によれば、気候変動は多くの科学者の予測よりも早い段階から始まり、急速に進行し、その影響は極めて深刻なものだという。今回の警告は、トランプ政権が地球温暖化対策の枠組みであるパリ協定からの離脱を正式に通告した翌日に発せられた。同氏らは、地球温暖化を遅らせるためには、以下の6つの政策を直ちに講じる必要があるとしている。・化石燃料の使用削減に向けた規制などの大規模な省エネ対策の実施・メタンやすす、ハイドロフルオロカーボンなどの大気汚染物質を速やかに削減。これにより今後数十年間に温暖化の進行速度を半減できる可能性がある・二酸化炭素などの温室効果ガスの制御に重要な役割を果たす森林や草地、湿地などの自然生態系を復元し、保護する・動物性食品を減らし、植物性食品を主体とした食習慣に切り替える。家畜の飼育にはより多くの資源を必要とし、また、メタンなどの温室効果ガスの排出にもつながっている・人間の生活は生物圏に依存しているとの認識に立った世界経済にシフトし、自然生態系の開発を見直して地球を健全な状態に保つ・現在、1日当たり20万人以上増加している世界人口の安定化に向けた政策を推進する 同氏は「われわれは緊急事態に直面しているが、今すぐに効果的な行動を起こせば、壊滅的な気候変動を回避することができるかもしれない」と話す。また、別の専門家で米ノースウェル・ヘルスの別の研究者も「地球温暖化が既に人々の健康に影響を与えていることは明白だ」とし、一例として、温暖化の進行に伴い蚊やダニの生息地域が北に広がり、多くの感染症がもたらされている問題を挙げている。「今やフロリダ州のマイアミでもジカウイルス感染がみられる。温暖化が進み、熱帯に近い気候になれば、米国全土にジカ熱やデング熱などの感染症が広がるだろう」と同氏は警鐘を鳴らす。さらに、専門家らは今後、気候変動の影響で農作物の収穫量が減り、海水の温度が上がれば魚の漁獲量も減るため、飢餓も広がっていくとみている。同研究者は「世界では既に数億人の人々が飢餓に苦しんでいるが、今後も気候変動によってその数は劇的に増加する可能性がある」と話している。 日本でも今年は今までにはない様な甚大な台風雨被害がありましたし、その原因として海水温の上昇が言われています。数十年に一度と言われた台風被害が数年に一度位の頻度で発生している事を考えると上述の科学者の警鐘を重大な事実として捉えなければいけないのかも知れませんね。
2019.12.12
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おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’肥満やメタボで脳の老化加速?’という報告です。 肥満や心血管疾患発症にかかわる因子を有する人は脳の老化が速く進行する可能性がフラミンガム研究から示され、米国心臓協会の年次集会で発表された。この研究では、メタボリックシンドロームの構成因子(高血圧、高血糖、高中性脂肪血症、低HDL-コレステロール血症)が2つ以上該当する場合を「代謝異常あり」と判定した。また肥満はBMI30以上で定義した。37~55歳の2,170人(平均年齢46±9歳、女性が54%)を対象にMRIと認知機能テストを施行。その結果、代謝異常や肥満の人、あるいはその両方の因子を有する人では、最も健康的な参加者に比べて脳機能の低下が認められた。 米ハーバード大学ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターの主任研究者は「代謝異常や肥満が脳機能の低下にも関係するという事実は、公衆衛生に影響を及ぼすものだ」と指摘し、「医療者が患者に対して生活習慣を変えるよう説得し、早期予防を働きかけることを強く支持する知見である」と述べている。今回の研究では、数十年間にわたり心血管疾患リスクの探索を行っているフラミンガム研究の一部の参加者のうち、糖尿病や脳卒中、認知症などの神経学的疾患のない人を対象とした。 MRIの結果、代謝異常のある人では、代謝異常のない人に比べて総脳容積が少なく、実質的に脳が小さいことが明らかとなった。同研究者は代謝異常で見られた総脳容積の減少を「ニューロンや支持細胞の喪失につながる脳全体の損傷を示すもので、加齢や血流の低下、アルツハイマー病などの疾患により、脳の縮小が起こることがある」と解説している。代謝異常があり、かつ肥満の人では、脳全体において極めて重要な結合を担う脳の白質への微細な損傷が多く見られた。同氏は、早期のアルツハイマー病と関連するこれらの損傷は血管の異常によりもたらされたもので、高血圧や糖尿病などのリスク因子が原因と考えられると述べている。 認知機能テストの結果、肥満の人ではスコアが低かった。特に、代謝異常のない肥満群は、全般的認知機能スコア、および言語的な記憶と抽象的な推論を評価するテストが不良で、また代謝異常のある肥満群では、抽象的な推論、および視認性認知力や空間記憶力を評価するテスト結果が不良だった。研究グループは、MRIと認知機能テストの結果が異なるのは、早期の脳の老化のわずかな兆候を示す可能性があると述べている。同氏は、「無症状の段階で見られる脳の老化は、臨床的に明らかな機能低下に先行すると考えられるが、これらの所見が日常の機能に影響するかどうかはわからない」と述べている。 やはり、肥満やメタボの要素がある方々は脳の老化が早い可能性はありそうです。早い段階から生活習慣の改善でそれらを幾らかでも解消できる様にすることは大事かも知れませんね。
2019.12.11
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