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■本拠地カブス戦米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、本拠地カブス戦に「1番・DH」で先発出場。初回の第1打席で47号先頭打者弾を放つなど、4打数2安打3打点1四球1盗塁の躍動で、10-8の勝利に貢献した。試合後にインタビューに答えた同僚は、「毎日、私たちが今まで見たことな…
台風17号の影響で9月7日から断続的に降り続いた雨は、美濃地方の平野部を中心に集中豪雨となって、県内各地、特に岐阜・西濃地方で中小河川の氾らん、土砂崩れ、道路の寸断など、大きな被害をもたらしていた。8日から14日までの降雨量は長良川流域の大日岳1,175ミリ、八幡1,091ミリ、美濃840ミリ、揖斐川流域の樽見951ミリ、大垣824ミリなど記録的な豪雨となった。岐阜市では8日午前零時から9日午前9時までに345ミリという激しい雨に見舞われた。
長良川の増水は長期間にわたり、9日になって水位は一気に増えて午前9時には墨俣で7.3メートルの記録的な水位に達した。10日になっても各地点で警戒水位を越え続け、11日午後2時には再び7.15メートルとピークとなり、長良川はかつてない危険な状態となり、水防活動を続ける関係者に緊張が走った。
岐阜市内では、忠節橋下流の鏡島地区の両岸が危険な状態となり、厳戒態勢が敷かれた。堤防ぎりぎりまで水位が上がり、事態を見守る住民に悲壮感が漂う。流れが変わる地点には流木が一面に押し寄せ水面が見えない。川幅は最大限まで広がりまるで海の様相となった。
12日午前5時、墨俣の水位は、7.4メートルと4回目のピークを迎え下流域の緊張は一気に高まった。安八町大森の決壊現場では、堤防のり面に不気味な亀裂が生じたため、住民が水防活動により、杭打ち作業を懸命に続けていた。
『安八町9・12豪雨災害誌』は当時の懸命の水防作業と決壊直前の不気味な現象を細かく記録している。「10時20〜25分、杭打ちは終わった。亀裂付近の北寄りの足場が柔らかくなり足が20センチほどめり込む状態だったが、のり面そのものは固く漏水は見られなかった。10時25〜26分、杭の下で立っていられないほど足下がグラグラ揺れ、地震のような振動が起こった。10時28分ごろ、草の根の切れる音が激しくなり、堤防に平行に強い揺れが起こった。地滑りというより、沈下した感じ」。堤防は未曾有の洪水に耐えきれず10時28分ごろ、約50メートルにわたって決壊した。