1985年のアルバム。ドッケンの3作目です。上昇気流に乗っている勢いを感じます。いきなりオープニングのUnchain the Nightのメロディーでひきつけられ、Hunterでのジョージ・リンチの流れるようなギター・ソロに身を任せていると、おもむろにIn My Dreamsが始まります。私は、少しポップな面もあるこの曲が好きで、ドッケンの代表曲だと思っていますし、当時のLAメタルシーンをも代表する一曲なのでは無いかと思っています。楽曲の良さと適度なヘビーさのバランス、ギター・ソロも切れ味あります。Slippin' Awayは、「Departure」までの頃のジャーニーのような雰囲気を持った曲で、ゆったりとした中にスケールの大きさを感じます。その後もLightnin' Strikes Again、It's Not Loveと隙の無い曲が続いていきます。Jaded Heartでいったん落ち着いた後、再度、キャッチーなリフのDon't Lie to Meで盛り上がりへ。ラストのTill the Livin' Endは、ヘビーで速い曲。締めにこの曲というのも、キリっと締まって良いですね。曲が終って、アンプのノイズがちょっと残ったようなのも余韻になってます。全体として、インパクトの強さでは前半戦ですが、きちんと後半戦にもヤマがあって、完成度の高いアルバムだと思います。
【曲目リスト】 1. Unchain the Night 2. Hunter 3. In My Dreams 4. Slippin' Away 5. Lightnin' Strikes Again 6. It's Not Love 7. Jaded Heart