企業が成長するには新規事業と多角化を展開していかねばならないが,その時に障害になるのが過去への依存心だ.昨日も書いたが,メーカーはメーカーとして自社製品や生産設備の呪縛から逃れられず,サービス会社はその特定のサービスの枠組みから抜け出れない.商社もその特定分野の商品にしか目がいかず,小さな市場のシェア争いなどを繰り広げてしまう.
本当に会社を発展させるのなら,今までやっていることを忘れて第三者の目で見ることが大切である.例えば「家のオーナー」というある特定の顧客に対しても,リフォーム業者,白蟻駆除業者,塗装業者,宅配業者,新聞屋,牛乳配達,電気屋さんなどが見る視点は全く異なるだろう.これを「家のオーナーのニーズは何か」ってことを自社のサービスや商品から離れて観察することが新規事業を生むのだと思う.そうした上で,ふと自社を振り返って,「そう言えばそれには当社はこういう強みがあったなあ」って思い出すくらいが丁度いいのだと思う.そう,「振り返れば初めて知る自社の強み」ってやつである.
僕は非常に忘れっぽくて朝令暮改が得意だから,自社のやっていることなんてすぐに忘れてしまう.自分が何屋さんだったかさえも意識していないから,他社の会議に出席したりどんな業種の人と話しても,第三者的に見ることが出来ると思う.これってひとつのことに一心に打ち込むってこととは違うかもしれないけど,視点は常に狭くなるものだと思うから,これも一つの長所だと思うことにしよう.
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