今日は盛和塾北大阪支部の自主例会で,長年京セラの労働組合長して稲盛さんに仕えた福井顧問の話を聞く機会があった.夕方から5時間に渡る長丁場の講義だったけれど,福井さんは何のメモも見ずに若干の配布資料を参考にしながら,詳細にわたるまでよどみなく話をしておられた.
感想は,ただただ圧倒されたという感じで,福井顧問が解説する京セラの凄さ,すなわち「稲盛和夫」という人間の凄さにあらためて驚愕した.この塾に入って10年を過ぎてしまったのだけど,まだまだ全然分かってないなという感じすらしたものだ.
さて書きたいことは山ほどあって,おいおい機会を見て書くことにするけれど,あらためて「会社とは何か」ということを深く考えさせられた.
話は一見,全然変わる.
イチローが野球をせずに誰もいない原っぱで毎日毎日なんの目的もなく棒切れを振っていたら,あれほどの達人になれただろうか?イチローがイチロー足りえたのは,野球という「仕組み」があったからだ.ピッチャーが投げてバッターが打つ,9人対9人でプレーする,点をたくさん取ったほうが勝ちとかいう「ルール」があって初めて,イチローはそのルールの中で達人になったのだ.同様に羽生は将棋という「仕組み」があって羽生足りえたし,柔道の山下も柔道があって初めて「世界の山下」足りえた.
人が夢中になって長年精進し,その道を極めるには,どうもある「ルール」,「枠組み」や「仕組み」が前提になっているようである.そして重要なのは,ある「仕組み」の中で長年それに打ち込んで道を極めた結果,プロとして生計が成り立ち,人格が向上し,人々に感動を与えることが出来たという点だ.
「長年それに打ち込んで道を極めた結果,(1)プロとして生計が成り立ち,(2)人格が向上し,(3)人々に感動を与える」ための仕組み に他ならない.
これを稲盛さんの言葉で言うと,「従業員の物心両面の充実を目指し,社会に貢献する」ということになる.会社の中で,みんなが協力して目標を達成していく.そのことで生計が成り立ち,同時に精神も鍛えられ向上していく.しかもその活動が社会から評価される.そういう存在に,会社はなるべきだと思うのだ.
こう考えると,経営者の役割は重大だ.だって「仕組み」を築いていくのは経営者の努力であり,考え方が反映されるから.
きちんとした「仕組み」の下,当社の社員には長年精進して達人になってもらいたいと思う.まだまだやることはあるし,僕も未熟だけど一緒に頑張りましょうね.
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