環境機器株式会社の社長フィロソフィー日記

環境機器株式会社の社長フィロソフィー日記

PR

Profile

Juni1965

Juni1965

Calendar

Archives

Nov , 2025
Oct , 2025
Sep , 2025
Aug , 2025
Jul , 2025

Category

Jan 15, 2008
XML
カテゴリ: 経営日記
企業の商品開発戦略には,ストック型とフロー型があると思う.

ストック型は,現状の資産・負債バランスに基づいて,「今の資産状況ならこれくらい余裕があるから,これだけ投資できる」と考えるものだ.もちろん,現金の余裕がなくても設備投資資金として銀行などから借り入れによって賄うこともできるし,上場していれば資本市場から直接,資金を調達することもできる.この場合,主に勘案するのは企業のバランスシートだし,投資回収はそれなりに長期にわたって行うことになる.

後者のフロー型は,今年儲かった分を上限に投資するというものだ.今年は利益が出そうだから,これくらい(ダメもとの)開発費が使えるなとか,思ったより利益水準が低そうだからちょっと開発は休みとか,その時のフロー収入によって商品開発に対する態度を変えるやり方だ.

僕は銀行出身だから,本来は前者のストック型開発計画になるのかなと思う.実際,現金を貯めすぎている企業に対しては,ちょっとくらい今期の利益が削られても,長期的なリターンをもたらす投資をやらないといけないと思っていたし,実際,企業の借金の内,かなりの部分はこうした設備投資資金である.

でも中小企業を経営していると,どうしてもフロー型開発に傾きがちであるし,まあそれはそれでいいかなと思っている.年間を通じて赤字というのは許されないし,ましてや会計の教科書のように,減価償却が長期にわたって認められているからと言って,年間のキャッシュフローがネットで赤字というのも嫌なものである.

それに中小企業を取り巻く環境はいつ変わるかわからないし,ましてや現状の環境でさえ,情報に乏しい中小企業では正しく把握しているとは限らない.

だからむしろ,中小企業はネットのキャッシュフローを常にプラスにしつつ,「今年儲かった分だけは,ダメもとで開発投資に回す」というのが正しいのじゃないかと思っている.そして難しいことに,いつまでも投資しないということもできないから,やっぱり常に利益を出し続けるということが必要なのですね.





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 16, 2008 12:57:59 AM
コメントを書く
[経営日記] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: