環境機器株式会社の社長フィロソフィー日記

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Apr 13, 2008
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カテゴリ: 経営日記

以下のニュースで感じたこと.

「千葉県八千代市の県立八千代西高校(大迫太校長)が、入学金を納めなかった新入生2人を、8日に行われた入学式に出席させなかったことがわかった。同校は「入学金を納めてもらわないと入学を許可できず、苦渋の選択だった」と説明している。」

ニュースになるくらいだから,マスコミとしては学校側が機械的で,問題が多い対応だったと捉えているのだろう.世の中の意見(各ブログや評論家の意見)を見ていると,「ルールはルールだから仕方ない」と言った学校擁護派や,「教育の現場として,生徒の気持ちを考えない処置」という批判派まである.

僕はどう感じたかと言うと,「ルールはルールだから仕方ない,でもどうして校長先生が自腹で立て替えられなかったのか」というものだ.

一般社会でも会社組織でも,社会には従わないといけないルールがある.お金がなくて義務教育でない高校にいけない子供も実際いるし,逆に経済的には多少余裕があっても,義務教育で必要な最小限の給食代を払わない無法者の保護者もいる.ルールに従って諦めざる得ないことも,ルール違反を罰せられることもあって,社会は成り立っていく.

このようにルールは大切なんだけど,一人の人間として,ルールを守ることで傷つく人が目の前にいたらどうするか?ルールを公的に破るのではなく,個人としてその人を助けられないのか?

会社のためと言って犯罪を犯してしまう人たちがいる.ノルマに追われた訪問販売員,競争に勝つために(談合など)違法な行為も犯してしまうビジネスマン.こうしたことも,「個人の良識で考えるとどうか」という視点を忘れてしまっているような気がする.

校長先生は,「事前に十分に説明したし,学校としては苦渋の選択でした」と言う.それほど「苦渋の選択」なら,どうして一人の個人として目の前の生徒を救ってやれなかったのかと思う.入学金一人9万円,二人で18万円の立て替えがその代償だとしたら,その人の「苦渋」はその程度以下の重みしかなかったんだろうなと思ってしまう.

ルールも大事だけど,個人の良識を忘れてはいけない.組織人である前に,一人の人間だから.会社のために組織のためにと言い訳をして,個人として出来ることを放棄してはいけない.

まあこんなことを考えさせられたニュースでした.






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Last updated  Apr 13, 2008 11:24:59 PM
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