せんだって日記

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2005.01.02
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 せんだって、羽根つきをした。

 実は羽根つきはずいぶんなこと面白い。正直、数年前からハマっている。
 似ているからバドミントンと同様に考えたくなるが、バドがネット越しに相手のミスを誘う勝負であるとすれば、羽根つきは相手が取りやすいところに返してラリーを楽しむファンスポーツである。
 それほどまでにカツンカツンいう板ッ切れと羽根の感覚が小気味イイのである。
 難しい球を拾う快感の連続。
 羽子板と羽根という扱いのデリケートな道具の性質がプレイヤーの共通の敵として作用して、風やミスに負けないように協力プレイを続けたくなるような動機づけになっているゲームだ。
 これは、スマッシュが楽にできるバドミントンの道具がもたらす心理とは大きく異なる。
 今回は、初詣&年始周りの流れで三人のプレイヤーが集まり、ウチのアパートの前の風が渦巻く駐車場での開催である。

 ぶっちゃけ一年ぶりなのでカンが戻るまでに時間はかかったが、強風さえ吹かなければそこそこ繋がるようになってきた。そうなると今度は心臓がつらいのだが(ヘタだから走り回るのだ)。
 駐車場に響くカツンカツンの羽根の音が小気味イイ。

 なんと、品のいい老婦人が羽子板と羽根を持って歩み寄ってきた。仲間になりたそうにこちらを見ている。パーティにくわえますか?■
 「あんまりいい音させてるから、まぜて欲しくなっちゃって(笑)。」

 寒い冬の午後に、なんとほっこりくる出来事であろう。嬉しい気持ちがぎゅっとくる。

 おっとりとした口調、豊かな白髪をおかっぱに切りそろえ気品のある笑顔見せている。つまり、お金持ちの婦人である。まあ、大家の奥さまだからオレら店子の金がもたらす余裕なのだがな。
 彼女は自前の羽根つきセットをたずさえていた。
 おそらく少女のころから使っていたであろう年季の入った羽子板は、明らかに昭和のこしらえで、絵柄なんかは似てはいるが、21世紀になってからハンズで買ったオレの得物とは気品というか豊かさが違う。オレのはなんか、ガイジン向けの日本土産みたいなのだ。奥さんのは何回か修理の跡があるいかにも大事なオモチャって雰囲気で、大変によろしい。中年三人は萌えたね。
 羽根も、一人羽根と追い羽根の二種類あった。しっかり羽根部分が開いているので減速効率が高く、遊び甲斐のある感じである。こりゃ職人手作りだ。まあ、風がひどいので安物のほうが流されなくていいのだが。

 で、まあ、大家の奥さまvsオレの、心暖まる接待羽根つきの火ぶたが切って落とされたわけ。

 これは決して奥さまがわざとやってるのではないのだが、情け容赦なく左右に振られる羽根をシャラポアよろしく拾いまくり奥さまの胸先三寸に返す。

 オレのパフォーマンス的には、仲間内でやってた時とは段違いである。手前味噌を承知でいえば、国体選手レベルだ。シャラポアが国体に出たときとそっくりだ。
 奥さまも溌剌というか、矍鑠(かくしゃく)とされて、若やいだ様子でカツンカツンしている。
 当然、オレの心臓が先にネを上げてゲームセット。ノーサイドの握手をする。
 奥さまはちょっと物足りなそうではあったが、オレはもう限界だ。心臓も、接待打ちの緊張感も耐えられなかった。

 羽根つき、ということでややサニタリスティックな下ネタで締めようと思っていたが、大家の奥さまに免じて今日はほっこり系のまま終える。





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最終更新日  2005.01.05 10:42:40
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