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樺沢潤&樺澤潤 @ ああ頑張ります株式会社の樺澤潤です。 13:10 パネルディスカッション   …

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2006.04.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
自伝(第7章)始まりはいつも波乱・・・

スタートの出だしはよかった。

授業もまずは無難にスタート。

特に、中学1年と高1の学年とはいっしょに
1年生を迎えると言うこともあり、仲がよかった。

ところが波乱が起きる。

この仲がよかった中1。
担任はベテランの女性教師。

穏やかで、人のよい先生なのだが、
学級崩壊。

女の子たちが波乱を起こす。

もともと私学の子どもたちは、良くも悪くも
自我がしっかりしている。

まあ、我が儘といった方が早いだろうか。。

これを制するには、結構、やさしさよりも
「力量」が必要となる。

ところが、日が進めば進むほど、
崩壊は進行する。。

対応策を部長S先生以下矢継ぎ早にうっていく。

しかし、こういう問題の時は、いっこうに
静まらないもので、

選択肢とすれば

 担任を変える
 ダブル担任にする(担任一人にさせない)
 他教師による指導のてこいれ

とあるが、担任の変更は、子どもの我が儘を
認めることになるので、ここはダブル担任
という選択肢と、てこいれしかない。

 これは前任校でもあったことで、基本的には
そのあたりの妥協点をみながら行わざるを得ない。

 これでいったんは収まったかのように思えるが
火種が消えたわけではない。

++++
 あ、ここで一つ付け加えておきたいのですが、
学校で問題が起きるのは、ぼくは基本的に当たり前
のことだと思っています。

 ただ、起こしてもいい問題と、起きてはならない問題の
2つがあって、生徒同士のトラブルは人間なので
当然起きうること。ところが、そのトラブルの解決方法や
事前に察知して、それなりに見守りつつ問題に対応するのでは
大きく異なります。
 ベテランになればなるほど、事前察知がうまくなり、早い
場面で芽を摘むことが可能なんですが、結局周囲の問題解決能力の高い大人がいないと、うまくコミュニケーションとれない子どもを育てる可能性があるので、ほどほどの「加減」が大事です。ところが、このさじ加減は、いつまでたっても難しいとこなんですが。。

 「今日も何事も起きずに、問題がなくてよかった。」
じゃなくて
 「今日も問題が起きて、いい学びが出来た。」
と思える姿勢で行きたいものだと常に心がけています。

 けど、この姿勢が後に問題となるのです・・・
++++++++


さて、冬になると、3年生が問題を起こします。
この3年生の学年は、非常にパワフルな学年で
元気なんですが、ちょこちょこ問題をおこしていたんです。

実は、それのきっかけは、後になって知る
思いもよらないところにも原因があったわけ
なんですが・・・

冬にある生徒(仮にM男とします)の飲酒問題が発生します。
それも校内での飲酒です。

下で見たときには、すでに顔も赤く、酒臭い
ところまでチューハイを飲んでいました。


この問題。

いろいろな背景がありました。
M男の家庭環境。
 そんなによくありません。
 母親との愛情に飢えていたと思います。
彼自身、悪ぶる事で、注目を浴びたがっている
寂しがり屋です。

しかし、これまでにも小さな事件を起こしています。

そして飲酒。

私学では、即刻「退学」です。

この「退学」を巡る職員会議が開かれます。

*ここで職員会議が行われる時点で、実は後にわかる
  問題点が潜伏していたのです。。


3年生の進学や卒業前に、大きな事件を引き起こす。

部長S先生そして担任M先生を中心に会議が始まります。
 *この担任がのちにぼくにとってキーパーソン
  となります。

ぼくも末席に座り、議論の行く末を聞いていました。

ところが、ここのポイントは

++++
 「退学」が教育効果を持つのか?
++++++++

です。


 議論は、紛糾します。というよりも問題点ははっきり
しています。

 M男に関して、家庭環境の問題や理解できる点もある。
 しかし、「退学」は避けられない。

 職員会議での実質の議論は、
「みんなが退学させるという強い判断に対して、
 罪悪感なく納得できる理由を探している」

 あるいは、

 「退学させないで、彼を更正される方法を中学全体、
  あるいは校長に対して説得できる方法があるのか」

の2点です。

 校長は、はっきりいってワンマンです。

 熱い情熱もありますが、逆鱗に触れれば大変なことに
なります。
 *創立者を慕ってやってきている創立者派閥の部下と
  平成以降に二代目となったワンマン校長との確執は
  ずっと続き、平成以降生徒募集で苦戦しています。
  このことがさらなるワンマン経営にして陣頭指揮を
  とらなくてはならない悪循環をもたらすわけなのです が。。


 そして、打算的なところもあります。経営もありますから。

 飲酒を起こした生徒を残すことは、すなわち、他の生徒へ
示しがつかず、また来年度の未来の生徒への悪影響がでます。

 つまり、生徒募集に直接関わります。

 飲酒する生徒を放置するだけの余裕は私立にはありません。

 その校長を説得できる要素を見つけなければ、退学という
事に対して「良心の納得」をいくための「論理」が必要になるわけです。


 教師は、基本的に、「善人」です。
 また教育力のある人間ほど、「どうにかなる」と考えて
 しまう性格です。

 だから、判断に揺るぎが生じてしまいやすい。。

 そこで職員会議は硬直します。

 ぼくは、そこで、沈黙や長い会議に耐えられず
2つのことをいいました。

 1つは、黙っている先生方は「卑怯」であるということ。

  意見をいわないということは、M男の人生に対して
  何もしないといっているのに等しい。

 2つめに、解決は2つ。



        ぼくは「退学」を支持する。彼にとってこれ                 以上の甘えはなんの役に立たない。
        そのかわり、ぼくが家で卒業まで面倒見る。
        それぐらいの覚悟がなければ、ならない。
  ふたつめに、「退学」を選ばないとしたら、彼を家から
        だして、こちらで徹底的に面倒見る。

 とにもかくにも、それぐらいの覚悟がなければ
彼のためにも、学校のためにもならない。

 そう言い切りました。。。

 結局、S先生は、「退学」を選ばず、謹慎処分。
 そして、徹底的な指導を行うことで、収拾をつけました。
 校長も、覚悟の入ったS先生の態度で腹をくくったようでした。

 さて、 

 そして、卒業式。

 晴れ晴れとした天気のなか。

 3年生は羽ばたいていきました。。

 そして、この問題に対する僕の対応が、実は4月にぼくの人生が大きく変わる転換点になったのです。。

 そう、部長S先生と副部長がそろって退職したのです。。

<続く>






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Last updated  2006.04.07 01:31:09
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