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2025.09.13
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初めてのがん相談支援センターとの思い出は「左腕すりすり」でした


「細胞診の結果、子宮体癌です。」

B 病院の Dr 団地妻が抑揚のない声で言った。

診断名がはっきりせずただただ体がしんどい状態から抜け出せた分、先行きへの不安はあるが、もやもやは晴れた気がした。

診察室に入っていた時間は 15 分そこそこ。
癌告知。
体感時間は長く感じたが、現実はあっけなかった。

霜竜に何て言おう。職場にはどう伝えよう。

Dr 団地妻の説明を手帳に書いておこうと鞄を探っていると、見慣れない看護師が私の横にしゃがみ込んだ。

「大変でしたね。大丈夫ですか。」

そういえば、今日は診察室に人が多いなと思っていた。
マスクで顔は分からないが、たぶん診察室に一緒にいた人だった。

診察を待つ人で一杯の待合。

「がん看護専門看護師です。」
名札を目の高さに掲げて、その人は言った。

待合の隣の席に座ったマダムが「がん」の言葉に驚いたように私の方を見たのが分かった。

がん看護専門看護師は、マダムの視線を背中に受けながら私の左肩をさすりだした。

何かしら、慰めの言葉をかけてくれていたのだろうと思う。

「思う」と書いたのは、一つも覚えていないから。
その間、延々と私の左肩をさすり続ける手。

「体触るの、やめてもらっていいですか。」

思わず声に出していた。

思いの外ドス効いた、発した言葉の語気の冷たさに自分でびっくりした。

私の左肩を延々さすっていたがん看護専門看護師も、そんな反応が返ってくるなんて思ってもいなかった様子で体から手を放した。

涙目 Ns が診察室から検査票の入ったファイルを持って現れ、CT検査の場所分かりますかと話す後ろで、呆然としたようにがん看護専門看護師は立ち尽くしていた。


いたたまれない。
場所分かります。と涙目 Ns に答え、足早にその場を後にした。


あの時の自分の感情を一言で表すと『きしょい』です

気色・気味が悪い違和感の言語化が中々出来なかったのですが
「感情の横取り (byTBS 安住紳一郎 )
と言う表現を知って、これだあの時自分は感情を味わう前に横取りされたんだと思い当たりました

今思い返せば「あの看護師さんのおかげで、泣かず冷静になれた」と思っています
しかし、安住さん。言語化の鬼やな









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最終更新日  2025.09.13 12:10:04
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