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次男の夏が終わった。
次男は小学2年からバレーボールを始めた。当時3人しかいない男子部員の一人で、
6年生の男の子の先輩からストレッチを教わっていた事を思い出す。
まだフニャフニャの柔らかい身体なのに、あえて前屈をする姿が可愛かった。
それを真剣に教えているお兄ちゃんたちも、小さな子に面倒見よく優しく素敵だった。
だが結局男子の人数が6名に至らない。
いくら頑張っても3人では試合が出来ないので、先輩は2人ともやめていった。
女子チームの人数は豊富だったので、1人残された次男は
女子の練習の球拾い等をして時間を費やす事も多かった。
でもそれだけではつまらないので、
男子チームを作ろうと、女房も協力をして学校の友達に声をかけ、徐々に部員が増えていった。
やっと6人集まったと思ったら、練習が厳しくて1人辞めまた5人になったり、
他のチームから助っ人を頼んだり、その繰り返しだった。
チームが固定してきたのは次男が6年生になった時だった。キャプテンを任され
都大会など大きな大会にも出られるようになり、オール同級生のチームができた。
練習は本当に厳しかった。
ミスをした子供に、監督の打ったボールがぶつけられるのも当たり前だった。
叱咤激励の中で泣き出す子供も多かった。
それでもどの子もバレーボールを追い続けた。
勝って泣いて負けて泣いて・・
小学校の卒業記念でする最後の練習では、
「卒業して辛い事があっても、今までの苦しい練習を思い出せ」と監督が声を張り上げ
強いボールを打ち続けた。
最期のワンマン(マンツーマン・トレーニング)だったが、
監督も生徒も泣きながらボールを追った。
やがてエースだった次男は、より強いチームを求めて中学は越境した。
同じチームだった小学校の同級生5人は、地元の中学に進学した。
・・・
何という巡りあわせだろうか、去年の地区別優勝チームの総当たり戦で、
かつて同じチームだった4人のチームと対戦をすることになった。
久しぶりに会ったのに、敵としての再会だった。
試合は辛うじて勝てたが、同級生達の成長には驚かされた。
みんな大きくなっていた。
・・
そして中学3年の最期の試合、次男は県大会を突破し関東大会へ出場したが、
1勝1敗で全国大会へは出場できなかった。
次男の夏は終わった。
明日は小学生チームの同級生たちと久しぶりに会うそうだ。